石川県の日本酒銘柄一覧
御所泉
ごしょいずみ御所泉は創業時の地名「御所村」の清らかな泉にちなんで命名された銘柄で、武内酒造店の全製造を代表する唯一のブランドです。 最大の特徴は金沢で一番小さな蔵ながら、日本一高価な原料を使用する贅沢な酒造りにあります。酒造好適米(五百万石、山田錦)を平均精米歩合55%まで磨き上げ、4日に1本という極めてゆっくりとした仕込みペースにより、もろみの自然な発酵を完璧に引き出しています。 代表商品「御所泉 源酒」は金沢限定の幻の吟醸酒として知られ、とろりとした濃厚な旨味とさらりとした口当たりが心地よく調和しています。アルコール度数20度という高さを感じさせない軽快な飲み口でありながら、飲み続けると辛さが際立ち、飲みごたえのある個性を備えています。 低温長期発酵の吟醸造りにより、上品な香りと深い味わいを実現し、地元金沢の約200軒の顧客に製造直販で愛され続ける、真の地酒としての矜持を体現した銘柄です。
加賀鶴
かがつる EC加賀鶴は前田家三代利常公より「加賀」と「鶴」を合わせた銘柄名を拝領した、400年近い歴史を持つ由緒正しい銘柄です。 加賀藩江戸屋敷お抱えの大名火消し「加賀鳶」にも通じる、加賀の力強さと気概を体現した酒として、地元金沢で長く愛されてきました。やちや酒造の特徴である濃醇で旨みの強い味わいは、北陸の新鮮な魚介料理との相性が抜群で、食中酒としての完成度の高さを誇ります。 酒米は地元JA金沢市「三谷やちや部会」が栽培する専用の「五百万石」「石川門」「百万石乃白」を使用し、米作りから一貫した品質管理を実現しています。濃醇ながらキレの良い後味は、能登杜氏の伝統技術と現代的な醸造管理の融合によるもので、全日空国際線ビジネスクラスへの採用やKura Master 2020金賞受賞など、国際的な評価も獲得しています。 文化庁登録有形文化財に指定された歴史ある蔵で醸される加賀鶴は、前田家の歴史と金沢の文化を今に伝える、格式と実力を兼ね備えた銘柄です。
加賀雪梅
かがせつばい EC加賀雪梅は中村酒造の伝統を代表する銘柄の一つで、加賀の雪深い冬と早春の梅の花を連想させる優美な名を持ちます。 中村酒造の技術の粋を集めた純米酒や純米大吟醸として展開され、有機醸造蔵としての理念を反映した丁寧な仕込みが特徴です。加賀の風土と日本の四季の美しさを表現した、格調高い味わいの銘柄として地元で親しまれています。
ルネサンス金沢
るねさんすかなざわルネサンス金沢は中村酒造の高級ラインとして位置づけられる銘柄で、金沢の文化的復興と伝統の再生をテーマにしています。 厳選された原料と高度な醸造技術により生み出される特別な一本です。金沢の歴史と文化を現代に蘇らせる(ルネサンス)という蔵元の想いが込められた、中村酒造の技術力を象徴する銘柄です。
加賀太鼓
かがだいこ加賀太鼓は加賀の伝統芸能である太鼓の力強さと躍動感を銘柄名に冠した日本酒です。 加賀百万石の文化的豊かさと、太鼓の響きのような深い余韻を持つ味わいを目指して醸されています。中村酒造の多彩なブランド展開の中で、地域の伝統文化を酒に表現した個性的な銘柄として位置づけられています。
AKIRA
あきら ECAKIRAは中村酒造が世界に誇る有機純米酒で、国内外の有機認証を取得した唯一無二の銘柄です。 原料米は金沢市の有機農家「金沢大地」が契約栽培する有機米のみを使用し、有機醸造認証蔵である中村酒造で丁寧に醸され、無濾過のまま瓶詰めされます。JONA認証を皮切りに、ヨーロッパICEA、アメリカUSDA、カナダCORと、世界各地の厳格な有機認証基準をクリアしています。 味わいは丸みのある口当たりで旨味と酸味が調和し、やや濃醇でコクのある個性を持ちながら、有機栽培米特有のピュアで雑味のない味わいが特徴です。環境に配慮した持続可能な酒造りと、国際的な品質基準の両立を実現した、中村酒造の革新性を象徴する代表銘柄です。
すっぽんぽん
すっぽんぽんすっぽんぽんはユニークな銘柄名で注目を集める、中村酒造の個性的な一本です。 飾らない、ありのままの日本酒の魅力を表現した銘柄名は、気取らずに楽しめる親しみやすさを追求したブランドコンセプトを示しています。中村酒造の多様なブランド展開の中で、若い世代や日本酒初心者にもアプローチする役割を担っています。
客人
まれびと EC客人は超高級価格帯に位置する、中村酒造の最高峰銘柄です。 「客人(まれびと)」という古語は、遠方から訪れる貴い来訪者を意味し、特別な機会にふさわしい格別な酒として醸されています。中村酒造が200年以上培ってきた技術の全てを注ぎ込んだ究極の一本として、限定生産される最高級ラインです。
日榮
にちえい EC日榮は中村酒造の伝統を継承する代表銘柄の一つで、創業以来の歴史と格式を体現しています。 「日に栄える」という縁起の良い銘柄名は、日々の繁栄と幸福を願う想いが込められており、地元金沢で長く親しまれてきました。純米吟醸 石川門など、石川県産酒米を使用した商品展開により、地域に根ざした酒造りを実践している銘柄です。
アランデュカス
あらんでゅかすアランデュカスは世界的に著名なフレンチシェフ、アラン・デュカス氏とのコラボレーションにより生まれた銘柄です。 フランス料理と日本酒のマリアージュを追求し、ワインの代わりに日本酒をフレンチと合わせる新しい食文化を提案しています。中村酒造の国際的な視野と、有機醸造の技術力を活かした、グローバルな展開を象徴するブランドです。
金澤中村屋
かなざわなかむらや EC金澤中村屋は中村酒造の屋号を冠した銘柄で、金沢の地酒としてのアイデンティティを前面に打ち出しています。 200年以上にわたり金沢で酒造りを続けてきた中村酒造の歴史と伝統を、現代に伝える役割を担っています。地元金沢の食文化と調和する味わいを追求し、観光客にも地元の人にも親しまれる、金沢を代表する地酒ブランドとして展開されています。
萬歳楽
まんざいらく EC萬歳楽は小堀酒造店が明治中期に命名した代表銘柄で、めでたい席で披露される雅楽の曲「萬歑楽」に由来します。 飲む人がおめでたい瞬間を迎え、繁栄していくことを願って名付けられた縁起の良い銘柄として、300年近く地元で愛され続けてきました。白山の雪解け水を仕込み水に使用し、日本で2蔵のみが扱う希少米「北陸12号」、晩植の「五百万石」、石川県オリジナル「石川門」「百万石乃白」、兵庫県特A-A地区の「山田錦」など、厳選された酒米で醸されています。 霊峰白山の清らかな水と、鶴来の歴史が育んだ伝統の技が調和した味わいは、ふくよかで深みがありながらキレの良い後味を持ち、様々な料理との相性も抜群です。大吟醸から純米酒まで幅広い商品ラインナップを持ち、それぞれが萬歳楽の名に恥じない高い品質を誇っています。 めでたさと繁栄の象徴として、慶事の席から日常の食卓まで、幅広いシーンで親しまれる石川県を代表する銘酒です。
白山
はくさん EC白山は霊峰白山そのものを銘柄名に冠した、小堀酒造店の誇りを体現する日本酒です。 日本三名山の一つである白山は、古来より信仰の対象として崇められ、その清らかな雪解け水は鶴来の地に豊かな恵みをもたらしてきました。この銘柄は白山の神聖さと、白山麓で醸される酒の純粋さを表現しています。 白山の伏流水を仕込み水に使用し、地元の気候風土に育まれた酒米で醸される白山は、霊峰の清冽さを感じさせる澄んだ味わいと、白山信仰の歴史が培った格調高さを併せ持つ銘柄として、地元はもとより広く愛されています。
石川門
いしかわもん EC石川門は石川県が10年以上の歳月をかけて開発したオリジナル酒米「石川門」を100%使用した銘柄です。 小堀酒造店が石川県産米にこだわり、地域の農業と酒造業の連携を深める取り組みの象徴として醸されています。石川門という酒米は、五百万石系統の早生品種で心白が大きく、吟醸酒向けの醸造適性が山田錦並みという優れた特性を持ちます。 この酒米の繊細な甘みとまろやかな味わいを最大限に引き出した石川門は、石川県の風土と小堀酒造店の技術が融合した、地域性豊かな銘柄として高く評価されています。石川県産にこだわる姿勢は、地産地消と持続可能な酒造りの実践でもあり、地域に根ざした蔵元の理念を体現しています。
獅子吼
ししく獅子吼は白山市の名勝「獅子吼高原」にちなんで命名された銘柄です。 獅子吼高原は白山連峰の眺望が素晴らしく、パラグライダーのメッカとしても知られる景勝地で、その雄大な自然の力強さを酒名に込めています。仏教用語でもある「獅子吼」は、仏が説法する様子を獅子の吠え声に例えた言葉で、力強く真理を説く意味があります。 この銘柄は白山麓の雄大な自然と、小堀酒造店の伝統が育んだ力強い味わいを持ち、白山市の地域性を色濃く反映した個性的な日本酒として親しまれています。
菊姫
きくひめ EC菊姫は山廃造りの代名詞とも言える、日本を代表する銘酒です。 日本酒業界初となる「山廃仕込」表示の純米酒として発売されて以来、山廃ブームの先駆けとなり、濃醇で米の旨みが乗った力強い味わいで「男酒」の代表格として不動の地位を確立しました。 山廃仕込みは、山卸し(酒母を造る際の米をすり潰す重労働)を廃止した製法で、自然の乳酸菌と酵母が共生しながらゆっくりと育つことで、独特の酸味と深いコクが生まれます。菊姫の山廃純米酒は、ナッツやカラメルを連想する芳醇な香り、力強い酸味と米のたっぷりとした旨味、そして熟成によって生まれる濃密で豊かなコクが特徴です。 原料米は兵庫県三木市吉川町産の山田錦特上米を全量使用するという贅沢さで、1〜2年の熟成期間を経て出荷されます。この長期熟成により、カラメルや黒糖を連想する甘く芳醇な香りが深まり、さらに濃密で豊かなコクのある味わいへと昇華されます。 ロンドンIWC純米酒部門トロフィー受賞をはじめ、国内外で数々の賞を獲得し、山廃造りの伝統を現代に伝え続ける菊姫は、日本酒の真髄を追求する全ての愛好家に支持される不朽の名酒です。
百々登勢
ももとせ EC百々登勢は福光屋が追求してきた長期熟成純米酒の系譜を代表する銘柄で、詩人高橋睦郎によって命名されました。 「百々」は「もも」と読み、百年、幾百年という長い時を意味し、「登勢」は勢いが増すことを表します。福光屋は早くから長期熟成酒の研究に取り組んでおり、10年、20年、30年と熟成することで深まる日本酒の魅力を追求してきました。 百々登勢は福光屋の「濃熟」(rich aged)ラインの頂点に位置し、長期熟成によって生まれる琥珀色の美しい色合い、複雑で芳醇な香り、そして深いコクと円熟した味わいが特徴です。時を重ねることで醸し出される独特の風格は、まさに「登勢」の名にふさわしく、年月とともに勢いを増していく日本酒の神秘を体現しています。 熟成酒愛好家にとっての憧れの銘柄であり、福光屋の技術力と熟成酒への情熱が結実した、ロマン溢れる逸品です。
禱と稔
いのりとみのり禱と稔は福光屋が醸す、祈りと実りをテーマにした銘柄です。 「禱」は祈りを、「稔」は稲が実ることを意味し、米作りから酒造りまでの一連の営みに込められた感謝と祈りの心を表現しています。日本酒造りは農業と密接に結びついており、豊かな実りへの感謝と、良い酒ができることへの祈りが、この銘柄名に込められています。 福光屋の純米蔵としての理念、つまり米・米麹・水だけで醸すという姿勢が最も純粋に表現された銘柄として、米の恵みに感謝し、丁寧に醸された日本酒の本質を体現しています。
金澤
かなざわ EC金澤は福光屋が金沢という土地の個性を直接的に表現した銘柄です。 400年にわたり金沢の地で酒を醸し続けてきた福光屋にとって、金沢の名を冠することは、地域への深い愛着と誇りの表明でもあります。金沢の豊かな食文化、加賀百万石の歴史、北陸の気候風土、そして金沢の水が育む味わいを、純米酒として結晶化させた銘柄です。 金沢を訪れる観光客にとっても、金沢の地酒を代表する分かりやすいブランドとして親しまれ、金沢の食卓に欠かせない存在となっています。
加賀鳶
かがとび EC加賀鳶は福光屋を代表する看板銘柄で、30年以上にわたり愛され続けています。 銘柄名は加賀藩江戸屋敷お抱えの大名火消し「加賀鳶」に由来し、その面たくましく力あくまで強く、火消しの技と喧嘩早さが天下一品だったという気概を酒に込めています。コンセプトワードは「粋」で、単に辛いだけでなく、日本酒の生命線である旨味を大切にしながらのキレる辛口を実現しています。 味わいの特徴は、口に含んだときに広がる味の膨らみ、コク、飲み込んだときの鋭いキレ、そして品の良さという4つの要素をバランスよく組み合わせた個性的な味わいです。使用酒米は兵庫県多可町中区の「山田錦」、長野県木島平の「金紋錦」、富山県福光の「五百万石」を厳選して使用しています。 燗をしても冷やでも、幅広い温度帯で楽しめる懐の深さを持ち、金沢の料理文化と深く結びついた純米酒として、地元はもとより全国で高い評価を受けています。