石川県の日本酒銘柄一覧
能登亀泉
のとかめいずみ能登亀泉は中野酒造の代表銘柄で、「鶴は千年 亀は万年」という言葉にちなんで名付けられた縁起の良い日本酒です。 銘柄名の「亀泉」は、飲むことで明日への活力と長寿をもたらす泉のような酒でありたいという願いが込められています。日本名水百選にも選ばれた「古和香水」の近くの湧水を仕込み水に使用し、清らかな水の恵みが酒質に反映されています。 年間生産量はわずか50石余りと極めて少なく、町内の需要を満たす程度の小規模生産のため、町外にはほとんど流通しない希少な地酒です。曹洞宗大本山總持寺の門前町という歴史ある地域で醸される純米酒で、香りもマイルドで、すっきりした飲み心地が特徴です。 刺身やフレンチなどいろんな料理に合わせやすく、地元の食文化に寄り添う味わいとなっています。小さな蔵ならではの丁寧な酒造りと、地域に根ざした伝統が息づく銘柄です。
白鳳
はくほう白鳳は沢田酒造店が醸していた銘柄の一つです。 銘柄名「白鳳」は、中国の伝説上の霊鳥である鳳凰の白い姿を表現しており、縁起の良い名前として選ばれたと考えられます。詳細な情報は限定的ですが、輪島の地酒として地域で親しまれていました。
能登のおやじ
のとのおやじ能登のおやじは沢田酒造店が醸していた銘柄の一つで、親しみやすい銘柄名が特徴です。 「能登のおやじ」というユニークな銘柄名は、地元の人々に親しまれる親父のような存在でありたいという思いが込められていたと考えられます。
つばさ
つばさつばさは沢田酒造店が醸していた銘柄の一つです。 「つばさ」という銘柄名は、飛翔や自由、未来への希望をイメージさせる名前です。詳細な情報は限定的ですが、輪島の地酒として地域で親しまれていました。
金瓢白駒
きんぴょうしらこま金瓢白駒は日吉酒造店の代表銘柄で、創業者の夢に現れた金の瓢箪を付けた白馬の伝説に由来する縁起の良い日本酒です。 「金瓢」は金の瓢箪を、「白駒」は白馬を表現しており、創業の奇跡的なエピソードを今に伝えています。蔵の地下から湧き出る井戸水を使用し、日本海に最も近い井戸水で仕込んだ日本酒として、輪島ならではの特徴を持ちます。 キリッとした辛口の味わいが特徴で、能登の新鮮な海の幸との相性が抜群です。輪島朝市通りという立地を活かし、大吟醸「金瓢白駒」をはじめとする各種商品の試飲や立ち飲みができ、訪れる人々に輪島の酒文化を伝える役割も果たしています。 創業の伝説と、輪島の風土が生み出す、地域に根ざした銘柄です。
ささのつゆ
ささのつゆささのつゆは日吉酒造店が醸す銘柄の一つで、笹の葉に宿る露のイメージを表現した清涼感のある銘柄名を持つ日本酒です。 「ささのつゆ」という名前は、朝露に濡れた笹の葉の清らかで清涼なイメージを表現しており、すっきりとした味わいを連想させます。日吉酒造店のキリッとした辛口という特徴を体現した銘柄の一つです。
おれの酒
おれのさけおれの酒は日吉酒造店が醸す純米酒で、親しみやすく力強い銘柄名が特徴の日本酒です。 「おれの酒」というストレートで親しみやすい銘柄名は、日常的に楽しめる気取らない酒というコンセプトを表現しています。純米酒として醸され、米本来の旨味をしっかりと感じられる味わいが特徴です。 日吉酒造店の「キリッとした辛口」という酒質を受け継ぎながら、誰もが気軽に楽しめる親しみやすさを持った銘柄として人気があります。輪島朝市通りの店舗で試飲もでき、地元の人々や観光客に広く親しまれています。
千枚田
せんまいだ千枚田は清水酒造店の代表商品の一つで、輪島の著名な観光地「白米千枚田」にちなんで名付けられた日本酒です。 輪島市白米町の日本海に面した斜面に広がる千枚田は、日本の棚田百選にも選ばれた美しい景観を持つ名所で、この銘柄はその千枚田の米を使用して醸されています。蔵元自らが千枚田で米を栽培し、その米を使用して酒を醸すという、まさに輪島のテロワールを体現した取り組みです。 純米酒として醸され、千枚田で丹精込めて育てられた米の旨味をしっかりと感じられる味わいが特徴です。輪島の美しい風景と、そこで育まれた米の恵みを一杯の酒に凝縮した、地域性豊かな銘柄として人気があります。 観光客へのお土産としても人気が高く、輪島の魅力を伝える日本酒として親しまれています。
能登誉
のとほまれ能登誉は清水酒造店の代表銘柄で、能登を代表する誉れ高い酒になるようにという願いを込めて命名されました。 1862年の創業以来、輪島の地で醸され続けてきた伝統の銘柄で、能登の風土と食文化を体現しています。金沢局酒類鑑評会で10回以上の金賞受賞、全国新酒鑑評会でも3回の金賞受賞という実績を持ち、その品質の高さが広く認められています。 蔵元自身が杜氏を務め、小規模ながら丁寧な酒造りを行っており、輪島の海の幸をはじめとする地元の食材との相性を重視した味わい設計が特徴です。すっきりとした飲み口と、米本来の旨味が調和した、飲み飽きしない味わいが地元で長年愛されています。 能登の誇りを銘柄名に冠した、輪島を代表する地酒です。
寧音
ねね寧音は白藤酒造店が醸す純米酒で、優しく穏やかな音色をイメージした銘柄名を持つ日本酒です。 「寧音」という銘柄名は、静かで落ち着いた音、穏やかな響きを表現しており、優しい口当たりの酒質を象徴しています。精米歩合60%、アルコール度数13%で醸され、優しい口当たりが特徴です。 9代目蔵元夫婦が醸す丁寧な酒造りにより、繊細な甘みと滑らかな余韻のバランスが秀逸な仕上がりとなっています。150石という少量生産ならではの、丁寧な酒造りの成果を体現した銘柄です。
奥能登の白菊
おくのとのしらぎく奥能登の白菊は白藤酒造店の代表銘柄で、1722年の創業から続く伝統と、奥能登の風土を表現した日本酒です。 問屋時代の屋号である「白壁屋」と重陽の節句の「菊酒」から「白菊」と名づけられ、同じ酒名の酒と区別するため「奥能登の白菊」としました。9代目蔵元夫婦が、わずか150石余りという少量生産に徹し、大変丁寧な酒造りに熱心に取り組んでいます。 優しい香りと繊細な甘み、滑らかな余韻のバランスが秀逸で、能登の温かいもてなしの心を表現しています。2017年には全日本空輸(ANA)の国際線ファーストクラス提供酒にも選ばれ、その品質の高さが国際的に認められました。 特別純米酒を中心とした商品ラインナップで、能登の食文化と深く結びついた味わいが特徴です。小規模生産ながら高品質を追求する、奥能登を代表する銘酒です。
杜夢
とむ杜夢は中島酒造店が醸す大吟醸酒で、「夢追い吟醸」というコンセプトを持つ日本酒です。 「杜夢(とむ)」という銘柄名は、杜氏の夢を表現しており、理想の酒造りへの挑戦を象徴しています。大吟醸として丁寧に醸され、若き蔵元杜氏・中島遼太郎氏の技術と情熱が注がれた一本です。 100石という小規模生産の蔵ならではの、丁寧な酒造りが反映された銘柄です。
能登國
のとぐに能登國は中島酒造店が醸す大吟醸酒で、能登の国という地域性を直接的に表現した銘柄名を持つ日本酒です。 「能登國」という銘柄名は、能登という地域への誇りと愛着を表現しており、地元に根ざした酒造りの理念を体現しています。大吟醸として醸され、能登のテロワールを表現した高品質な仕上がりとなっています。
花おぼろ
はなおぼろ花おぼろは中島酒造店が醸す桃色にごり酒で、女性に大好評のかわいい見た目が特徴の日本酒です。 赤色清酒酵母で仕込んだ純米酒で、色は酵母が創り出す自然の色です。ほんのり甘酸っぱい味が特徴で、視覚的にも味覚的にも楽しめる、華やかな銘柄として人気があります。 「花おぼろ」という銘柄名は、朧月夜に浮かぶ桜のような、幻想的で優しいイメージを表現しています。
能登末廣
のとすえひろ能登末廣は中島酒造店の代表銘柄で、1868年の創業以来醸され続けている輪島の伝統的な地酒です。 銘柄名「末廣」は末広がりで縁起が良く、能登の地で繁栄を願う意味が込められています。100石酒屋として、輪島の米・水・人で醸す地元に根付いた酒造りを実践し、派手さはないが飲めば飲むほど存在感を感じる酒を目指しています。 26歳の若さで蔵元杜氏になった8代目・中島遼太郎氏を中心に、古き伝統を守りながら気取らず驕らず自然体の酒造りで、新たな挑戦も続けています。輪島の山から湧き出る良質な軟水を使用し、地元の素材にこだわった丁寧な酒造りが特徴です。 地域に根ざした伝統的な酒造りと、若い杜氏による革新的な挑戦の両面を持つ、輪島の地酒として愛され続けています。
若緑
わかみどり若緑は中納酒造の代表銘柄で、若桑山の清水と屋敷内の杉の大木にちなんで名付けられた日本酒です。 「若緑」という銘柄名は、若桑山から湧き出る清水を使って濁り酒を造ったのが始まりで、「若桑山」の若と、屋敷内に杉の大木があったことから命名されました。「鶴は千年 亀は万年」という言葉にちなみ、飲むことで明日への活力と長寿を願う縁起の良い銘柄でもあります。 仕込み水が軟水であるため、酒自体が非常に柔らかく軽い口当りで、女性にも好まれる優しい味わいが特徴です。香りもマイルドで、すっきりした飲み心地は、刺身やフレンチなどいろんな料理に合わせやすく、食中酒として幅広く楽しめます。 純米酒「金紋若緑」など、伝統を守りながら品質の高い酒造りを続けています。母屋のお食事処「能登日和」では、若緑とペアリングする料理も提供され、酒と食の調和を楽しむことができます。
能登路
のとじ能登路は久世酒造店が硬度7.62°の硬水で仕込む代表銘柄で、能登半島の風土を表現した辛口の日本酒です。 「能登路」という名は、能登の大地を旅する道を意味し、能登の自然と文化への深い愛着が込められています。硬水仕込みの特徴である力強い発酵により、キレのある辛口でありながら、米の旨味もしっかりと感じられるバランスの良い味わいに仕上がっています。 能登杜氏の伝統技法により醸された能登路は、能登の海の幸、特に新鮮な刺身や焼き魚との相性が抜群で、食中酒として地元で長く愛されてきました。硬水ならではのミネラル感が料理の味を引き立て、すっきりとした後味が次の一口を誘います。 能登の風土を日本酒で表現した能登路は、能登を訪れる人々に愛される、地域性豊かな銘柄です。
長生舞
ちょうせいまい長生舞は久世酒造店が自社栽培する特別な酒米「長生米」を100%使用し、硬度3.07°の軟水で仕込む唯一無二の銘柄です。 日本で唯一、蔵元が自ら田んぼで酒米を栽培する「米作りから酒造りまで」の一貫した取り組みの象徴であり、約3haの自社田で丹精込めて育てた長生米の個性を最大限に引き出しています。軟水仕込みの特徴である穏やかな発酵により、米の旨味が柔らかく溶け込み、まろやかで深みのある味わいに仕上がっています。 自社栽培米ならではの米本来の力強い旨味と、軟水が生み出す優しい口当たりが調和し、飲み飽きしない食中酒として完成されています。久世酒造店の「自然との対話」という理念が最も純粋に表現された銘柄であり、土から酒まで一貫して造る蔵元の情熱と技術の結晶です。 能登の大地が育んだ米と水が織りなす長生舞は、日本酒造りの原点を感じさせる、格別な味わいを持つ銘柄です。
朱鷺の里
ときのさと朱鷺の里は見砂酒造を代表する銘柄で、かつて能登半島に生息していた特別天然記念物・朱鷺(トキ)にちなんで命名されました。 朱鷺は美しい姿と優雅な佇まいで知られる鳥で、能登の豊かな自然の象徴でした。この銘柄名には、失われた朱鷺への郷愁と、能登の自然を守りたいという願いが込められています。見砂酒造の主力商品である純米大吟醸「朱鷺の里」は、3年間の長期熟成を経て出荷される特別な日本酒です。 3年熟成によって生まれるまろやかで深いコクと、宝達山の湧き水がもたらす柔らかな口当たりが調和し、時間が育む複雑で奥深い味わいを楽しめます。朱鷺の優雅さを彷彿とさせる上品な香りと、熟成酒ならではの落ち着いた風味は、特別な日にふさわしい格別な一本です。 能登の自然への敬意と、時間をかけて丁寧に育てる酒造りの哲学が結実した朱鷺の里は、見砂酒造の技術力と情熱を象徴する銘柄です。
ほまれ
ほまれ ECほまれは見砂酒造の伝統を継承する地元向けの銘柄で、「誉れ」という意味を持つ縁起の良い名前です。 地域に根ざした日常の酒として、羽咋市を中心とした地元で長く親しまれてきました。宝達山の清らかな湧き水を仕込み水に使用し、能登杜氏の伝統技法により醸された「ほまれ」は、飾らない素朴な味わいの中に、能登の風土と見砂酒造の真摯な酒造りの姿勢が表現されています。 地元の食卓に寄り添う食中酒として、日々の暮らしを支える存在であり、見砂酒造の地域への貢献を象徴する銘柄です。