ポンシュ

Ponsh

栃木県の日本酒銘柄一覧

出流山

いづるさん
杉田酒造 - 栃木県 小山市

「出流山(いづるさん)」は、小規模ながら高品質な酒造りを貫く杉田酒造が醸す、伝統的な味わいの銘柄です。日光山系の清冽な伏流水を仕込み水に使用し、全量を手間のかかる「佐瀬式槽搾り(させしきふねしぼり)」で上槽。手間を惜しまず丁寧に醸されるその酒は、まさに「日本酒らしい日本酒」を体現しています。 生産石高300石という希少な規模の中で、米の旨味を最大限に引き出した濃厚かつバランスの良い味わいが特徴です。一口含めば、伝統製法ならではの豊かなコクと、澄んだ水がもたらす清涼感が心地よい余韻を残します。 銘柄名は、日本名水百選にも選ばれた湧水で知られる、栃木の自然豊かな「出流(いづる)」地域に由来。地域の自然の恵みと、蔵人の真摯な情熱が凝縮された、地元の日本酒ファンから深く愛される珠玉の一本です。

発光路強力

ほっこうじごうりき
杉田酒造 - 栃木県 小山市

「発光路強力(ほっこうじごうりき)」は、杉田酒造の情熱と探究心が結実した、物語のある銘柄です。その名は、鹿沼市発光路地域に伝わる伝統神事「強力飯式(ごうりきめししき)」に由来。使用される酒米「強力(ごうりき)」は、一時は絶滅の危機に瀕しながらも、わずか5粒の種籾から執念で復活させた、蔵のアイデンティティとも言える希少な復活米です。 山田錦に匹敵する大粒の特性を活かし、40%まで丁寧に磨き上げられたこの酒は、桃を思わせる華やかな吟醸香と、米本来の力強い甘みが調和した至福のバランスを誇ります。伝統的な「佐瀬式槽搾り」によって、雑味のない清潔感のある酸味と奥深い旨味が引き出されています。 小仕込みで丹念に醸されるこの一本は、伝統神事の名前を冠するにふさわしい、生命力に満ちた味わいが魅力。復活米「強力」が持つ力強さと、杉田酒造の繊細な技術が見事に融合した、唯一無二の存在感を放つ地酒です。

雄東正宗

ゆうとうまさむね
杉田酒造 - 栃木県 小山市

「雄東正宗(ゆうとうまさむね)」は、杉田酒造の歴史と実力を象徴するフラッグシップブランドです。もともとは「優等正宗」という名でしたが、品評会で8回連続の優等賞に輝いた際、関東の「英雄」と称えられたことから現在の名へと改称されました。その名の通り、東国を代表する雄々しく正統派の味わいを守り続けています。 「日本酒らしい日本酒」を目指し、日光山系の伏流水と厳選された酒米を使用。全量を伝統的な「佐瀬式槽搾り」で製造し、小規模蔵ならではの密度のある、濃厚で旨味豊かな酒質を追求しています。 主力となる「純米吟醸 雄町」などは、雄町米らしいふくよかな旨味と、伝統製法が醸し出す軽快ながらも奥深い飲み口が絶妙なバランスを実現。老舗のプライドと揺るぎない技術が息づく、飲むほどにその価値を実感できる本格派の地酒です。

鴎樹

おうじゅ
杉田酒造 - 栃木県 小山市

「鴎樹(おうじゅ)」は、杉田酒造の次世代を担う造り手が手掛ける、挑戦的で革新的な実験的レーベルです。銘柄名は、製造責任者の母校である白鷗大学の一文字と、地元に根付き大きく成長してほしいという願いを込めた「樹」を組み合わせて命名。伝統を重んじる蔵の中に、新たな感性を吹き込む存在です。 この銘柄の真骨頂は、江戸時代から続く伝統の「生酛(きもと)造り」へのこだわりです。人工的な乳酸添加や水の加工を一切行わず、日光山系の伏流水と米、米麹、そして酵母のみを使用。自然の力を最大限に活かした、野性的でいて洗練された唯一無二の味わいを追求しています。 毎年異なるテーマを設定し、日本酒の更なる可能性を模索。全量を「佐瀬式槽搾り」で丁寧に仕上げる職人技はそのままに、個性的で表情豊かな酒質は、通好みの日本酒ファンを虜にしています。杉田酒造の新たな情熱が凝縮された、未来への期待を膨らませる一本です。

三福

さんぷく
三福酒造 - 栃木県 小山市

「三福(さんぷく)」は、蔵の名を冠した三福酒造の原点とも言える歴史ある銘柄です。その名は「飲む人(呑福)」「造る人(造福)」「売る人(売福)」すべてに福がもたらされるように、あるいは地域社会への貢献を含む三つの幸運が重なるようにとの願いに由来。120年以上の歳月を経てなお、その精神は一滴一滴の中に息づいています。 地盤の固い栃木県小山市の地下深くから汲み上げた日光山系の清らかな水を使用。控えめながらも芯のある旨味と、すうっと喉を通る心地よいキレが特徴です。伝統的な製法を守りつつ、食卓の料理を引き立てるような穏やかな酒質を追求しています。 派手な演出はなくとも、日々の生活に寄り添い、特別な日にはささやかな喜びを添える。そんな「地元の酒」として歩んできた三福は、飲み飽きることのない安心感と、時代を超えて愛される普遍的な魅力を兼ね備えています。

鳳凰美田

ほうおうびでん EC
小林酒造 - 栃木県 小山市
鳳凰美田

「鳳凰美田(ほうおうびでん)」は、小林酒造を代表する看板銘柄であり、現代日本酒シーンにおいて圧倒的な存在感を放つ人気ブランドです。その名は、蔵が位置する「美田村(みたむら)」というかつての地名と、雄大に舞う「鳳凰」に由来。伝統的な吟醸造りを極めることで生まれる、唯一無二の華やかな香りと瑞々しい味わいが特徴です。 最大の魅力は、マスカットや白桃、洋ナシを思わせる芳醇でフルーティーな吟醸香。口に含んだ瞬間に広がるきめ細やかで上品な甘みと、それを支える良質な酸が絶妙な調和を奏で、透明感のある美しい余韻へと導きます。 徹底した品質管理と情熱的な酒造りにより、日本酒ファンのみならず、ワイン愛好家や若い世代からも絶大な支持を獲得。需要に対して供給が非常に限られているため、「入手困難な銘柄」としても知られています。伝統の技と現代の感性が結晶した、洗練を極めた珠玉の一本です。

美田鶴

びでんづる
小林酒造 - 栃木県 小山市

「美田鶴(びでんづる)」は、小林酒造が大切に守り続けている地域密着型の銘柄です。全国的な人気を誇る「鳳凰美田」が華やかな革新を象徴する一方で、この美田鶴は地元・栃木県小山市の風土に深く根ざした「地元の酒」としての顔を持っています。 その名は、かつての恵み豊かな「美田村(みたむら)」の風景と、慶びを象徴する鶴の優雅な姿に由来。穏やかな香りと、米本来の素朴な旨味を主役にした芯のある味わいが特徴です。毎日飲んでも飽きのこない食中酒として、地元の人々の暮らしや食文化に長年寄り添ってきました。 栃木県内でも流通が限られており、真の地酒好きに愛される隠れた逸品。老舗蔵の伝統と地元への深い情熱が、実直で温かみのある味わいへと結実しています。

藤の盛

ふじのもり
平山酒造店 - 栃木県 大田原市

藤の盛は平山酒造店が醸す銘柄で、栃木県大田原市の地酒として親しまれています。 「藤」は日本の美しい花であり、「盛」は隆盛を意味し、繁栄と美しさを表現した縁起の良い命名です。 那須野が原の清冽な伏流水と、地元栃木県産の酒米を使用し、伝統的な製法で丁寧に醸されています。 穏やかな香りと、米本来の旨味を活かした味わいが特徴で、飲み飽きしない優しい口当たりの日本酒です。 地元大田原市を中心に、地域の食文化と共に歩んできた伝統的な地酒として愛されています。

質素堅実

しっそけんじつ
池島酒造 - 栃木県 大田原市

「質素堅実(しっそけんじつ)」は、池島酒造の酒造りにおける信念をそのまま冠した銘柄です。「飾り気がなく、誠実で、しっかりと地に足がついた」という意味を持つこの四字熟語は、創業以来の家訓である「主人自ら蔵に入るべし」という実直な姿勢を体現しています。 機械に頼りすぎることなく、伝統的な製法で一本一本丁寧に醸されるこの酒は、穏やかで落ち着いた香りと、飲み飽きしない素直な味わいが特徴です。派手さはありませんが、日常の食卓にそっと寄り添い、いつの間にか体になじんでいくような温かみのある酒質を追求しています。 豪華さよりも本質的な品質を重んじる、通好みの日本酒として、地元大田原市で長く支持されてきました。蔵の精神が凝縮された、まさに「実直そのもの」と言える一本です。

池嶋

いけじま
池島酒造 - 栃木県 大田原市

「池嶋(いけじま)」は、池島酒造が蔵の名前そのものを冠し、一族의 자랑과 책임を持って醸す代表銘柄です。栃木県大田原市の厳しい冬の寒さと、那須連山の清冽な伏流水という恵まれた環境を活かし、熟練の蔵人が手造りにこだわって仕上げる珠玉の一本です。 機械生産では決して出せない、米の生命力を引き出した力強くも繊細な旨味が最大の特徴。伝統的な仕込みによる手間を惜しまない製法が、コクと深みのある独自の個性を生み出しています。 蔵의 얼굴로서、地元栃木県内を中心に、特別な日の贈り物や大切な宴の席を彩る酒として重宝されてきました。創業者の精神を今に伝える「池嶋」は、池島酒造의 역사와 발자취を象徴する、信頼の証とも言える銘柄です。

池錦

いけにしき
池島酒造 - 栃木県 大田原市

「池錦(いけにしき)」は、池島酒造が誇る看板銘柄であり、「那須の美酒」として多くの地酒ファンを魅了してきた日本酒です。その名は、蔵を象徴する「池」の字と、最高級の織物である「錦」を組み合わせ、美しく華やかな味わいを追求するという造り手の情熱が込められています。 那須連山がもたらす清冽な伏流水を仕込み水に使用。伝統的な手造りの製法を守り、地元栃木県産の酒米のポテンシャルを最大限に引き出すことで、きめ細やかで上品な口当たりを実現しています。穏やかな香りと、まろやかな旨味、そして後味のキレの良さが絶妙なバランスで調和しています。 長年、地元大田原市で愛され続けてきたこのブランドは、近年の事業承継を経て、伝統を継承しつつも新たな感性を取り入れた「新生・池錦」として進化を続けています。歴史ある技術と地域の誇りが結晶した、まさに栃木の風土を語るにふさわしい銘柄です。

鳳鸞

ほうらん
鳳鸞酒造 廃業 - 栃木県 大田原市

「鳳鸞(ほうらん)」は、廃業した鳳鸞酒造が醸していた代表銘柄で、蔵の名前をそのまま冠した魂の日本酒でした。 「鳳鸞」という名前は、中国の伝説上の瑞鳥である「鳳凰」と「鸞鳥」を組み合わせた雅やかな命名で、めでたさと気品を表現していました。大田原市の恵まれた水と土壌が生み出す、穏やかな味わいと地元の食文化に寄り添う酒質が特徴で、長年「地域のお酒」として親しまれてきました。 現在は惜しまれつつも製造されていませんが、ラベルに描かれた瑞鳥の如く、かつて大田原の空の下で愛されたその味わいは、歴史の一部として今も語り継がれています。

たまか

たまか
渡辺酒造 - 栃木県 大田原市

たまかは渡辺酒造が醸す銘柄で、燗酒に適した酒質が特徴の日本酒です。 「たまか」という名前は、栃木の方言で「たまには」を意味し、親しみやすい地域色豊かな命名です。 温めることで米の旨味と香りが開き、まろやかな味わいがより一層引き立つように設計されています。 冷やでも美味しく飲めますが、特に燗にすることで本来の魅力が発揮される、温もりのある酒質です。 地元大田原市で愛される、日常の晩酌に最適な親しみやすい地酒です。

桜の郷 喜連川

さくらのさと きつれがわ
渡辺酒造 - 栃木県 大田原市

桜の郷 喜連川は渡辺酒造が醸す銘柄で、栃木県の桜の名所として知られる喜連川の地名を冠した日本酒です。 春の桜のような華やかさと優雅さを表現した銘柄で、地域の美しい自然と文化を酒に込めています。 やや甘口の優しい味わいが特徴で、桜の花びらのような繊細さと柔らかさを感じさせる酒質です。 季節限定商品や地域イベント向けの特別な日本酒として展開されることもあります。 栃木県の観光と地域振興に貢献する、地域愛あふれる銘柄です。

旭興

きょくこう
渡辺酒造 - 栃木県 大田原市

旭興は渡辺酒造の主力銘柄で、明治時代から続く伝統的な日本酒です。 「旭」は朝日を、「興」は勢いよく興ることを意味し、明るい未来への願いが込められた縁起の良い命名です。 那須野が原の清冽な伏流水と厳選された栃木県産米を使用し、伝統的な製法で丁寧に醸されています。 穏やかな香りとバランスの取れた味わいが特徴で、飲み飽きしない食中酒として評価されています。 栃木県内で消費される割合が99%と言われるほど地元に密着した、まさに地産地消の地酒です。

天鷹

てんたか
天鷹酒造 - 栃木県 大田原市

「天鷹(てんたか)」は、天鷹酒造が誇るフラッグシップブランドであり、辛口酒の代名詞とも言える銘柄です。「際立ったキレ」と「心地よい旨味」の両立を目指し、1914年の創業以来、磨き上げられた伝統と最新の醸造技術によって醸されています。 特に「オーガニック(有機認証)」への強いこだわりが評価されており、環境への配慮と食の安全を極めた酒造りを象徴しています。純米大吟醸から普通酒まで、一貫して「食事を引き立てる力強い辛口」という背骨を持っており、飲むたびに背筋が伸びるような爽快感が特徴です。 国内外の品評会で数多くの金賞を受賞しており、日本の有機日本酒の先駆者として世界中にその名を轟かせています。力強くも洗練された、まさに天を舞う鷹のような気高さを持つ、栃木を代表する逸品です。

九尾

きゅうび EC
天鷹酒造 - 栃木県 大田原市
九尾

「九尾(きゅうび)」は、天鷹酒造が次世代の日本酒を見据えて挑戦する、モダンで小規模生産のシリーズです。地元・大田原に伝わる「九尾の狐」の伝説に名を冠したこの銘柄は、伝統的な「天鷹」とは一線を画し、既存の概念にとらわれない自由で独創的な酒造りを象徴しています。 季節ごとに異なる酵母や醸造方法、原料米を組み合わせ、甘口から超辛口、貴腐ワインのような極甘口まで、日本酒の多層的な魅力を表現しています。そのたびにラベルやコンセプトが変わり、飲む人に驚きと発見を提供する、蔵元の知的好奇心の結晶とも言えるブランドです。 伝統ある老舗蔵が放つ、日本酒の枠を超えたクリエイティブな一杯は、新しい地酒の形を模索する若手蔵人たちの情熱によって支えられています。一口ごとに物語が広がる、ミステリアスで魅力的なブランドです。

天鷹心

てんたかこころ EC
天鷹酒造 - 栃木県 大田原市
天鷹心

「天鷹心(てんたかこころ)」は、天鷹酒造の純米大吟醸、純米吟醸ラインを象徴する、品格と調和を極めた銘柄です。「酒造りの心」をそのまま表現したいという造り手の想いが込められており、蔵の技術と情熱が最も純粋な形で結実した一本です。 穏やかで上品な吟醸香と、米の旨味を最大限に引き出した豊潤な味わいが特徴です。単に辛いだけではなく、口の中で広がる繊細な甘みと、スッと消える洗練されたキレのバランスが絶妙で、まさに「辛口の極致」とも言える完成度を誇ります。 特別な日の食事や贈り物にふわしい逸品として、長年多くの地酒ファンに愛されてきました。一口飲むごとに蔵元の歴史と「心」が伝わる、優雅で奥深い味わいの日本酒です。

大那

だいな EC
菊の里酒造 - 栃木県 大田原市
大那

「大那(だいな)」は、菊の里酒造の主力ブランドであり、「大いなる那須の大地」への敬意を込めて名付けられた銘柄です。理想の「究極の食中酒」を掲げ、料理の味を最大限に引き立てながら、飲み飽きしない透明感のある酒質を特徴としています。 地元の那須高原の麓で契約栽培された酒米を主役とし、ミネラル豊富な伏流水で醸されるその味わいは、緻密で上品な酸味と米の円熟した旨味がバランスよく調和しています。 冷酒からお燗まで幅広い温度帯で楽しめ、特に和食のみならずフレンチやイタリアンといった西洋料理とのマリアージュも高く評価されています。栃木のテロワールを世界に発信する、洗練されたモダンな日本酒のスタンダードです。

菊の里

きくのさと EC
菊の里酒造 - 栃木県 大田原市
菊の里

「菊の里(きくのさと)」は、菊の里酒造の社名を冠した、1866年の創業時から地元で深く親しまれてきた伝統的なブランドです。古くから那須野が原の田園風景と、清らかな水、そして地域の祝祭に寄り添う酒として醸し続けられてきました。 穏やかで優しい香り、そして飽きのこない柔らかな味わいが特徴で、地域に根ざした「地酒」としての原点を体現しています。かつて蔵の顔として活躍したこのブランドは、現在主流の「大那」の技術的土台となっており、蔵の歴史と伝統を今に伝える大切な存在です。