奈良県の日本酒銘柄一覧
三諸杉
みむろすぎ 🏆 11三諸杉は今西酒造の創業時から続く伝統的な地元流通銘柄で、三輪山が古来より「三諸山」と呼ばれ、三輪山の「杉」には神様が宿るとされることから名付けられました。日本書紀に酒造り発祥の地として記される奈良三輪で、酒の神が鎮まる大神神社のすぐ近くに位置する今西酒造が醸す、歴史と伝統を体現する銘柄です。 フレッシュでジューシーなタイプ、ふくよかな味わいへと熟成したタイプ、香り華やかなタイプなど、地元ならではの幅広いタイプを醸しており、地域の食文化と日常に寄り添う多様な酒質が特徴です。仕込み水は蔵内井戸から湧き出る御神体「三輪山」の伏流水を使用し、米はその仕込み水と同じ水脈上で契約農家と共に育てる「三輪を飲む」というコンセプトを体現しています。 ひと手間、ふた手間をかけて丁寧に行われる酒造りは、効率よりも一つ一つの工程でのこだわりを重視し、徹底して品質を追求しています。特約店限定流通の平仮名「みむろ杉」が全国展開する一方で、漢字表記の「三諸杉」は地元に根ざした銘柄として、奈良の人々の暮らしと深く結びついています。 1660年創業以来360年以上の歴史を持つ今西酒造の伝統と、三輪という酒造り発祥の地の風土が凝縮された、地域文化を継承する重要な銘柄です。
長龍
ちょうりょう 🏆 11 EC
「長龍」は、蔵元の名を冠した主力銘柄で、安定した品質と親しみやすい味わいで長く愛されてきました。 純米酒から大吟醸まで幅広いラインナップを持ち、それぞれの価格帯で高い品質を実現しています。 バランスの取れた味わいと、食事に寄り添う食中酒としての性格が特徴で、日常の食卓から特別な席まで、様々なシーンで楽しまれています。 長龍酒造の酒造りの基本を体現する銘柄として、蔵の技術と伝統が凝縮された、信頼できる日本酒です。
春鹿
はるしか 🏆 17春鹿は今西清兵衛商店の代表銘柄で、春日の神々が鹿に乗ってやってきたという伝説に由来します。明治17年創業以来、「米を磨く・水を磨く・技を磨く・心を磨く」という製造理念のもと、伝統ある技術が生んだ究極の辛口酒として知られています。 純米超辛口はキリッとした辛口ながら旨味を残し、アルコール臭くならない春鹿らしい味わいです。純米吟醸はフルーティーな香りと酸味があるすっきりとした味わいで、大吟醸は穏やかな香りと凛としたキレの良さが特徴です。冷から燗まで全ての温度帯で楽しめ、世界十数カ国に輸出され愛飲されています。昔ながらの木桶仕込みによる発酵など、奈良で確立された伝統技法を今に伝える銘醸蔵です。
豊祝
ほうしゅく 🏆 8豊祝は奈良豊澤酒造の代表銘柄で、明治元年創業以来の伝統を受け継ぐ日本酒です。大吟醸豊祝は山田錦を35%まで磨き、長期低温発酵により米の旨味を最大限に引き出した芳醇で味わい深い大吟醸で、令和5年時点で全国新酒鑑評会金賞を16回受賞しています。 手造りに徹した酒造りを行い、生産する酒の8割が純米酒以上の特定名称酒で占められる蔵の技術の粋を集めた銘柄です。純米酒、吟醸新酒あらばしり、にごり酒など多様なラインナップを展開し、それぞれが高い品質を誇ります。
猩々
しょうじょう 🏆 6「猩々」は、中国の伝説上の動物で、能楽の演目としても知られる酒好きの妖精「猩々」に由来する北村酒造の代表銘柄です。 「汲めども尽きぬ」といわれる酒壺を持つ猩々のように、飲む人に喜びと幸福をもたらす酒でありたいという願いが込められています。吉野の風土に根ざした、まろやかで旨味のある味わいが特徴で、ハレの日の酒として親しまれています。
御代菊
みよきく 🏆 6「御代菊」は、喜多酒造の創業以来の伝統を背負う代表銘柄であり、地元・橿原の人々の生活に深く根差した地酒です。 近年では、奈良発祥の伝統製法「水もと(菩提酛)」の再現に取り組み、約800年前の技術を現代に蘇らせました。水もと仕込みならではの、濃厚な旨みと複雑な酸味、そしてミネラル感が調和した、力強くも奥深い味わいが特徴です。 大神神社ゆかりの「山乃かみ酵母」を使用するなど、奈良の風土と歴史を詰め込んだこの酒は、飛鳥鍋などの郷土料理やエスニック料理とも相性が良く、幅広いペアリングを楽しめます。
五神
ごしん 🏆 11「五神」は、古来より酒は神様に供したと伝えられる「神」の文字と、五條市の「五」の文字を語呂良く組み合わせた銘柄名で、創業時より販売されている五條酒造の代表銘柄です。 金剛山系の伏流水と地元契約農家が無化学肥料で栽培した米を使用し、但馬流の伝統的手造りで丁寧に醸されています。 純米酒、特別純米酒、純米大吟醸など幅広いラインナップを展開し、それぞれが高い品質を誇ります。 地元五條市では「五條に五神のない店はない」と言われるほど親しまれており、淡麗ながらも米の旨味をしっかりと感じられる味わいが特徴です。 食事に寄り添う食中酒として、冷酒から燗酒まで幅広い温度帯で楽しめる懐の深さを持ち、地域の食文化と共に歩んできた銘柄です。
梅乃宿
うめのやど 🏆 11「梅乃宿」は、梅乃宿酒造を代表する歴史ある銘柄です。「梅の宿」という風雅な名は、蔵の庭にある樹齢約300年の梅の古木と、鶯が飛来しその枝で楽しげに鳴く様子に由来しています。 芳醇な香りとまろやかな味わいを特徴とし、手造りの伝統を守りながら醸されています。奈良の地酒として長く愛され、高品質な日本酒の代名詞とも言える存在です。
八咫烏
やたがらす 🏆 7「八咫烏」は、日本神話に登場する導きの神鳥「八咫烏」に由来する北岡本店の代表銘柄です。神武天皇を熊野から大和へ導いたとされる伝説から、勝利と成功のシンボルとされています。 伝統的な造りによる米の旨味とキレの良さを大切にした酒質で、食中酒として長く愛されています。純米酒から大吟醸まで幅広いラインナップを揃え、吉野の歴史とロマンを感じさせる銘柄です。
吉野杉の樽酒
よしのすぎのたるさけ 🏆 4 EC
「吉野杉の樽酒」は、長龍酒造の創業銘柄であり、日本初の瓶詰め樽酒として1964年に発売された歴史的な銘柄です。 酒樽材として最高とされる樹齢80年以上の奈良県吉野杉を使用した樽に肌添えし、杉の清々しい香りと独特のコクと旨みが絶妙に調和しています。 創業者・飯田弟一氏が「吉野川の流れのように静かさとのどかさ」を感じる樽酒を目指して開発し、60年近く人々の心を掴んできました。釘や鋲を一切使用せず、職人技で造られた杉樽に、甘めの酒を一定期間樽添えし、渋味から旨味へと変化するタイミングをきき酒により見極めて瓶詰めします。 杉の香りだけでなく、杉のエキスと渋味が程よく調和した清澄な樽酒で、お祝いの席や特別な日に欠かせない銘柄として、奈良を代表する日本酒の一つです。
歓喜光
かんきこう 🏆 3「歓喜光」は、澤田酒造の主力銘柄で、五代目の澤田定子氏と杜氏の井口千松氏によって開発されました。1988年(昭和63年)には全国新酒鑑評会で金賞を受賞するなど、高い評価を得ています。 2019年の自社醸造再開後は、純米吟醸「小さな喜び」が「インターナショナルワインチャレンジ」でゴールドメダル、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」で最高金賞を受賞するなど、国内外の品評会で多数の受賞歴を誇ります。 風味豊かな旨味のしっかりとした味わいと、味わい深い甘さのバランスが特徴で、兵庫県産山田錦を100%使用した純米吟醸酒は、米の旨味を最大限に引き出しています。若い蔵人たちの情熱と丁寧な酒造りが生み出す、伝統と革新が融合した銘柄として、新たな時代の澤田酒造を象徴しています。
談山
だんざん 🏆 2「談山」は、西内酒造場の創業以来の主要銘柄であり、蔵が位置する談山神社の名にちなんで名付けられました。明治初期から続く伝統を守りつつ、貴醸酒などの革新的な酒造りにも挑戦し続ける蔵の象徴的なブランドです。 代表作である「談山 貴醸酒」は、仕込み水の代わりに酒を使用する贅沢な製法で醸され、濃醇な甘みと適度な酸味が調和した、まるでデザートワインのような味わいが特徴です。 多武峯の豊かな自然と良質な水、そして厳選された米を用いて醸される酒は、スッキリとした辛口から極甘口まで幅広いラインナップを誇ります。 IWCでの受賞歴も持つなど国際的にも評価されており、奈良・桜井の歴史と風土をボトルに詰めて届ける、西内酒造場の誇りが詰まった銘柄です。
黒松稲天
くろまついなてん 🏆 1黒松稲天は稲田酒造の代表銘柄で、古くから天理の地酒として住民に愛されてきました。大吟醸黒松稲天は2019年全国新酒鑑評会で金賞を受賞するなど、高い評価を得ています。土地の水、土地の米、土地の人にこだわり、究極の食中酒としての地酒を目指す稲田酒造の理念を体現する銘柄です。 天理市の名水と厳選された酒米を使用し、伝統的な製法で丁寧に醸されています。淡麗な味わいで料理の味を邪魔せず、食べ合わせに抜群で、冷酒から燗酒まで幅広い温度帯で楽しめる懐の深さを持ちます。
天彩
あまいろ 🏆 2「天彩」は、和歌の枕詞「あまいろ(天彩)」に由来し、万葉集にも詠まれる美しい自然や色彩をイメージした銘柄です。 通常の仕込み水の代わりに日本酒を使って仕込む「再仕込み」製法により、濃厚な甘みと深いコクを実現したデザート酒のような日本酒です。自然な甘みと酸味が調和した、贅沢な味わいを楽しめます。
今西
いまにし 🏆 1 EC
今西は今西酒造の蔵元名を冠した銘柄で、製造石数が全体の約5%という限定商品です。岡山県赤磐地区の雄町や朝日米といった伝統的な酒米を使用し、シルクのようになめらかな口当たりで洗練された味の「みむろ杉」とは異なる、ふくよかな甘みが特徴です。 ほのかにミルキーなニュアンスがあり、たっぷりした旨みを持ちながらも、後口のキレが良く飲み飽きしない味わいが持ち味です。三輪山の伏流水を使用し、「三輪を飲む」というコンセプトのもと、その仕込み水と同じ水脈上で育てられた米による酒造りを実践しています。 1660年創業以来360年以上の歴史を持つ今西酒造が、蔵元の名を冠することで、酒造りへの誇りと責任を表現した特別な銘柄です。特約店や地元限定流通として、少量生産で丁寧に醸される贅沢な一本であり、「三諸杉」「みむろ杉」と並ぶ今西酒造の技術力を示す製品ラインナップの重要な一角を担っています。 酒の神が鎮まる地・三輪で醸される、テロワールと伝統が結実した、今西酒造ならではの個性を楽しめる銘柄です。
山鶴
やまつる 🏆 1山鶴は中本酒造店の代表銘柄で、生駒山のふもとで約300年の歴史を持つ蔵が醸す純米酒です。すべての酒を吟醸酒の規格で醸しており、使用米三等以上・精米歩合60%以下・低温醗酵を徹底しています。 すっきりとしながらも日本酒独特の旨味を楽しめる味わいが特徴で、上品な芳香と奥行きのある旨さを備えています。純米大吟醸プレミアムは料理とのマッチングも絶妙で食中酒に最適です。 人の手作業にこだわって製造され、生駒山系の天然水と酵母を育む澄んだ空気が三味一体となって、自然でまろやかな味わいが生まれています。
萬穣
ばんじょう 🏆 1「萬穣」は、「萬(よろず)の穣り(みのり)」を意味する、五穀豊穣と繁栄を願う縁起の良い名前の銘柄です。稲穂が実る豊かな収穫を連想させ、祝いの席や贈答用にも適しています。 中谷酒造の技術により、米の旨味がしっかりと感じられる豊かな味わいが特徴です。純米酒を中心に展開され、米本来のふくよかな味わいと満足感のある飲み口が魅力です。大和郡山の稲作文化と結びついた、伝統的な日本酒の良さを表現しています。
篠峯
しのみね 🏆 1 EC
「篠峯」は、千代酒造を代表する銘柄で、少量生産で丁寧に醸される特約店限定流通の酒です。「篠峯」という銘柄名は、葛城山系の「篠竹の峯」に由来し、蔵の背後にそびえる葛城の山々との深い結びつきを表現しています。 「ろくまる」シリーズ(精米歩合60%)を中心に、山田錦、雄町、愛山、秋津穂など多様な酒米を使い分け、それぞれの米の個性を最大限に引き出しています。無濾過生原酒ならではのフレッシュでキレの良い味わいと、米の旨味がしっかりと感じられるバランスの良さが魅力です。
竹風万葉
ちくふうまんよう竹風万葉は中本酒造店の銘柄の一つで、奈良の万葉文化と竹の清々しさをイメージした銘柄名です。中本酒造店は享保12年創業で約300年の歴史を持ち、「一白・二蔵・三杜氏」をモットーに、高精白の原料米、良い蔵と設備、優れた技術による酒造りを極上とする考え方を貫いています。 平成17年からは純米酒のみをていねいに造る蔵となり、99%以上を吟醸規格で醸造しています。竹風万葉も純米酒として、生駒山系の自然水と伝統製法で醸され、奈良の歴史と風土を表現した味わいが特徴です。
蔵人の詩
くらびとのうた蔵人の詩は中本酒造店の特別純米酒で、酒造りに携わる蔵人の想いと技を詩のように表現した銘柄です。やさしい口当たりで非常にきれいな味わいが特徴で、絹のようになめらかな舌触りの後にしっかりとした旨味が続きます。 精米歩合60%、協会1001号酵母を使用し、山田錦を原料米として丁寧に醸されています。無濾過生原酒しずくしぼりやあらばしりなどの特別バージョンも発売され、蔵人の技術と情熱が込められた、中本酒造店の酒造りの心を体現する銘柄です。
さぶろう
さぶろうさぶろうは中本酒造店が醸す純米酒で、蔵の母屋「作宝楼(さほろう)」に由来する銘柄です。作宝楼は奈良時代の皇族宰相・左大臣長屋王の邸宅に造られた建物の名前にちなんでおり、奈良の歴史と深いつながりを持ちます。 中本酒造店は長屋王邸宅跡から出土した木簡を基に「神亀之黄金酒 長屋王」を復元するなど、歴史的な酒造りにも取り組んでおり、さぶろうもその伝統を受け継ぐ銘柄です。純米酒として奈良の地で丁寧に醸され、歴史ロマンを感じさせる味わいが特徴です。
嬉長
きちょう嬉長は「嬉しいことが長く続くように」という想いが込められた上田酒造の代表銘柄で、清酒発祥の地・奈良で400年以上の歴史を持つ蔵が醸します。生駒市の名水といわれる地下水と、高品質な山田錦や奈良県オリジナルの酒米「露葉風」を使用し、「古式を大切に今様をさぐる」をモットーに醸されています。 精米歩合にとことんこだわり、大吟醸は50%、吟醸酒は60%まで磨きあげることで吟醸香を最大限引き出しています。やや辛口の味わいで、華やかな香りと深みのある味わいが特徴です。菩提酛という500年前の伝統製法で造られる甘口の純米酒も展開しています。
生駒宝山
いこまほうざん生駒宝山は上田酒造の代表銘柄で、生駒山のふもとで400年以上の歴史を持つ蔵が醸す純米大吟醸です。旨味が強く、豊かな香りと味わいが口中全体で楽しめる酒質が特徴で、生駒山の地下水を蔵内の井戸から汲み上げて使用しています。 この水が微妙に味わいに影響を与え、唯一無二の酒に仕上がっています。「現代の名工」山根貞雄の技術を受け継ぐ杜氏池田功が、伝統と現代技術を調和させ、芳醇な香りと上品な味わいを持った酒を生み出しています。生駒の名水と良質の米が見事に調和した、上田酒造の技術の粋を集めた銘柄です。
生駒山
いこまやま生駒山は上田酒造の銘柄の一つで、生駒山を背に恵まれた風土と環境で醸される日本酒です。上田酒造は生駒宝山・生長・嬉長の3銘柄を中心に造り続けており、生駒山もその一つとして、生駒の地下水と山田錦や露葉風などの酒米を使用して醸されています。 古き昔より名水とうたわれている生駒の地下水を仕込み水に、伝統的な技法で丁寧に造られる酒質は、生駒の風土を体現しています。生駒宝山よりもやや親しみやすい価格帯で提供され、日常の食卓から特別な日まで楽しめる銘柄です。
生長
せいちょう生長は上田酒造の銘柄の一つで、「生駒の長ならんとの思いから」命名され、生駒という地域への愛着と誇りが込められています。上田酒造は初代上田宗兵衛以来400年以上、十八代続く酒蔵で、生駒山を背に恵まれた風土と環境の元、生駒宝山・生長・嬉長の3銘柄を造り続けています。 生駒の地下水と山田錦や露葉風などの酒米を使用し、古式を大切にしながら今様をさぐる姿勢で醸されています。本醸造など様々なタイプを展開し、すっきりとした味わいが特徴で、地元に根ざした酒造りを体現する銘柄です。