福島県の日本酒銘柄一覧

だぢゅーは花泉酒造のロ万シリーズの一つで、純米吟醸として醸されています。五百万石、夢の香、ヒメノモチを使用し、精米歩合六十パーセント、福島県開発のうつくしま夢酵母を使用しています。 花泉酒造独自の「もち米四段仕込み」により、メロンやマスカットのような香りがあり、飲み口はすっきりした淡麗な中口で、すっきりした甘味とやさしい旨味と酸味が軽快に流れていきます。 品の良い和三盆的な甘味があり、ベタ甘が苦手な方でも安心して楽しめるバランスの良い味わいで、酸味が利いた落ち着いた香りと豊かな旨味が広がり、酸味と渋みで締めてくれる食中酒として評価されています。 甘い日本酒が苦手な方にもおすすめできる、花泉酒造のもち米四段仕込みの特徴が活きた銘柄です。

雪龍は流觴プロジェクトの初の商品として、ブナ林と田園に囲まれた自然豊かな只見町で生まれました。 一つの醪で日本酒と焼酎を作り分けるという独自の製造方法により、袋しぼりは圧力をかけず自然の重みだけでしぼり、手間と時間がかかりますが雑味のない極上の味わいを実現しています。 福島県ハイテクプラザと共同開発した「ねっか用酵母」と清酒用の麹菌を使用し、低温で蒸留することで吟醸香がお酒に出る特徴があります。小さな蒸留所ならではの香りと味を生み出しており、低温での蒸留が可能なため、華やかな吟醸香が際立ちます。 百パーセント自分たちで育てた米を使用した、香り高く米のうまみが感じられる製品で、ブナの原生林から湧き出る雪解け水が醸す清冽な味わいが特徴です。 NPO法人ベジプロジェクトジャパンのヴィーガン認証を取得しており、只見の自然環境と伝統を守りながら、革新的な酒造りに挑戦している銘柄です。

愛郷の輝きは大木代吉本店の銘柄の一つで、日本三大開拓地の歴史を持つ矢吹町の開拓者精神を表現した銘柄です。 矢吹町は国家プロジェクトとして羽鳥湖から通水がはじまり、現在では緑豊かな田園地帯となっており、その郷土への愛と感謝の想いが込められています。 大木代吉本店が約五十年前から続けてきた米だけを原料とした酒造りの伝統を受け継ぎ、農薬を使用しない米だけを使用し、米本来の旨みや麹の甘み、酵母の華やかさが生きる味わいが特徴です。 軽やかな微発泡感とクリアでキレのある味わいで、矢吹町の豊かな自然と開拓の歴史を感じさせる銘柄です。

自然郷は約五十年前、四代目・大木代吉氏が米だけを原料とした酒造りを目指し、矢吹町の豊かな自然への敬意を込めて「無添加酒-自然郷」と名付けて販売を始めた銘柄です。 まだ「純米酒」という言葉もない時代に誕生した「自然郷」は、純米酒の先駆けとして多くの方に愛されてきました。農薬を使用しない米だけを使用し、米本来の旨みや麹の甘み、酵母の華やかさが生きています。 軽やかな微発泡感とクリアでキレのある味わいが特徴で、自然との調和を大切にする大木代吉本店の理念が表現されています。 東日本大震災で大きな被害を受けましたが、五代目大木雄太氏が復興を果たし、現在も変わらぬ品質で醸し続けられている、大木代吉本店の代表銘柄です。

開拓のうたは、日本三大開拓地の歴史を持つ矢吹町の開拓者の精神を讃える銘柄です。 矢吹町は国家プロジェクトとして羽鳥湖から通水がはじまり、現在では緑豊かな田園地帯となっており、その開拓の歴史と先人たちの努力への敬意が込められています。 大木代吉本店が約五十年前から続けてきた米だけを原料とした酒造りの伝統を受け継ぎ、農薬を使用しない米だけを使用し、米本来の旨みや麹の甘み、酵母の華やかさが生きる味わいが特徴です。 開拓者の町・矢吹の歴史と文化を伝える銘柄として、地域に根ざした酒造りの精神が表現されています。

楽器正宗は大正年間二代目代吉の時、朝香宮様が当地を来訪した際、大木代吉本店の酒を所望され大変気に入り、その時随行していた宮内庁の雅楽師で君が代の作曲者とされる奥好義が「酒造りも楽器を奏でることも、元は同じく神様への捧げ物」と言われたことに由来します。 一度終売となりましたが、五代目蔵元兼杜氏の大木雄太氏によって復活しました。華やかで香味に優れた淡麗な味わいが特徴で、常識を覆す本醸造として注目されています。 農薬を使用しない米だけを使用し、米本来の旨みや麹の甘み、酵母の華やかさが生きる酒造りにより、軽やかな微発泡感とクリアでキレのある味わいを実現しています。 酒造りを神様への捧げ物として捉える精神性と、音楽のような調和の取れた味わいが表現された、大木代吉本店を代表する銘柄です。

國士冠は大木代吉本店の銘柄の一つで、日本の武士道精神や国士としての気概を表現した名称です。 大木代吉本店が約五十年前から続けてきた米だけを原料とした酒造りの伝統を受け継ぎ、農薬を使用しない米だけを使用し、米本来の旨みや麹の甘み、酵母の華やかさが生きる味わいが特徴です。 軽やかな微発泡感とクリアでキレのある味わいで、矢吹町の豊かな自然と開拓者の精神を感じさせる銘柄です。 五代目蔵元兼杜氏の大木雄太氏が、東日本大震災からの復興を果たし、変わらぬ品質で醸し続けている銘柄の一つです。

清鏡は清鏡酒造が醸していた銘柄で、清らかな鏡のように澄んだ酒質を表現した名称でした。 福島県岩瀬郡の風土で育まれた酒米と水を使用し、地域の伝統的な製法による酒造りが行われていました。 かつて岩瀬郡で親しまれていた地酒として、福島県の日本酒の歴史の一部を担った銘柄です。

大天狗は大天狗酒造の代表銘柄で、創業時に倉庫の行李の中からふたつの天狗の面が出てきたことを、神からの授かりものとして、また酒造業開始の吉兆として名付けられました。 大天狗のイメージを表すように力強い味わいの酒を醸しており、安達太良山の伏流水と地元産の酒米を使用し、本宮市舘町から湧き出る「雷神清水」で仕込まれています。 重しの圧力でゆっくりしぼる「槽しぼり」で全量を仕込んでおり、本宮の気候・風土に合った酒造りが特徴です。 明治五年創業以来の伝統を守りながら、地元で愛され続けている銘柄で、仕込んだ酒の八割は市内で消費される真の地酒です。

奥州二本松は大天狗酒造の銘柄の一つで、福島県の歴史ある地名である二本松を冠した銘柄です。 安達太良山の伏流水と地元産の酒米を使用し、本宮市舘町から湧き出る「雷神清水」で仕込まれており、重しの圧力でゆっくりしぼる「槽しぼり」で醸されています。 本宮の気候・風土に合った酒造りにより、奥州の地の歴史と伝統を感じさせる味わいが特徴です。 地元の暮らしに深く根付いた大天狗酒造が、地域の誇りを込めて醸す銘柄の一つです。

もとみやは大天狗酒造が地元・本宮市の名を冠した銘柄で、JR本宮駅から徒歩一分という立地で醸される真の地酒です。 安達太良山の伏流水と地元産の酒米を使用し、本宮市舘町から湧き出る「雷神清水」で仕込まれており、重しの圧力でゆっくりしぼる「槽しぼり」で醸されています。 本宮の気候・風土に合った酒造りにより、地域の特性を活かした味わいが特徴で、仕込んだ酒の八割は市内で消費される地元密着型の銘柄です。 地元の安達太良神社の例大祭で親しまれるなど、本宮の暮らしと文化に深く根付いた銘柄として愛されています。

智恵子は大天狗酒造の銘柄で、詩人高村光太郎の妻である智恵子の名を冠した銘柄です。「智恵子の花霞」として知られ、安達太良山とゆかりの深い智恵子への敬意が込められています。 安達太良山の伏流水と地元産の酒米を使用し、本宮市舘町から湧き出る「雷神清水」で仕込まれており、重しの圧力でゆっくりしぼる「槽しぼり」で醸されています。 本宮の気候・風土に合った酒造りにより、智恵子が愛した安達太良の美しい自然を感じさせる味わいが特徴です。 地域の文化と歴史を大切にする大天狗酒造が、地元の誇りを込めて醸す銘柄の一つです。

稲川は稲川酒造店の代表銘柄で、日本酒の生命ともいえる米と水を表現した名称です。会津米を「稲」に、磐梯山の伏流水を「川」として命名されました。 会津産の「五百万石」を主体に使用し、代々伝わる手造りを基本として、きれいな甘味を出すためにしっかりとした麹を造り、赤子をいつくしむように大事に育てています。 低温でじっくりと醸すことで素材本来の旨みを引き出した酒で、しっかりとした旨みとさわやかに鼻を抜ける香りが特徴です。米の旨みがしっかりと感じられる力強いタイプで、猪苗代の風土を表現しています。 全従業員が地元出身で「酒造りは人づくり」という理念のもと、郷土を愛する気持ちで醸される真の地酒です。

七重郎は塩谷家の当主が代々襲名する由緒ある名前で、稲川酒造店の看板商品です。純米無濾過に特化したハイスペックなシリーズとして、全国新酒鑑評会はじめ、さまざまなコンクールで好成績を収めています。 会津産の「五百万石」を主体に使用し、代々伝わる手造りを基本として、きれいな甘味を出すためにしっかりとした麹を造り、赤子をいつくしむように大事に育てています。 低温でじっくりと醸すことで素材本来の旨みを引き出した酒で、しっかりとした旨みとさわやかに鼻を抜ける香りが特徴です。米の旨みがしっかりと感じられる力強いタイプで、磐梯山の伏流水が醸す清冽な味わいが際立ちます。 全国新酒鑑評会にて七重郎白ラベルが二年連続の金賞を受賞するなど、高い評価を得ている稲川酒造店の最高峰銘柄です。

乗丹坊は磐梯酒造が特に高品位の清酒として立ち上げた上位ブランドで、会津仏教文化発祥の地と言われる慧日寺の宗徒頭の名を冠しています。 磐梯山よりも上位に位置づけられたブランドで、特別純米、純米吟醸、純米大吟醸があり、全て磐梯町産の酒造好適米を使用した地域色の濃い上級酒です。 昔ながらの佐瀬式の槽を使い、二日間かけてゆっくり丁寧に絞る製法により、磐梯山の伏流水と地元産の米が醸す深い味わいが特徴です。 会津の仏教文化の歴史を背景に持ち、地域への敬意と誇りが込められた、磐梯酒造の最高峰銘柄です。

会津桜は磐梯酒造が会津産古代米を原料の一部に使用した赤い酒で、際物ではありますが見た目も味も良く、発売以来約二十年が経過するロングランブランドです。 磐梯山の伏流水と地元産の米を使用し、昔ながらの佐瀬式の槽を使い、二日間かけてゆっくり丁寧に絞る製法で醸されています。 古代米の特徴を活かした独特の色合いと風味が特徴で、会津の歴史と伝統を感じさせる銘柄として長く愛されています。 磐梯町産の酒造好適米を使用した地域色の濃い酒で、磐梯酒造の個性的な銘柄の一つです。

磐梯山は磐梯酒造の創業当時から販売している伝統銘柄で、愛飲家の方々に広く定着したブランドです。普通酒から純米吟醸まで幅広くラインナップされています。 雄大な自然と水に恵まれた磐梯山の麓で醸され、磐梯山の伏流水と地元産の米を使用し、昔ながらの佐瀬式の槽を使い、二日間かけてゆっくり丁寧に絞る製法が特徴です。 地元の蔵人による磐梯山ブランドの酒づくりにこだわり、磐梯町産の酒造好適米を使用した地域色の濃い酒で、「毎日の晩酌で、夢を語りたくなるような酒」を目指して醸されています。 明治二十三年創業以来の伝統を守りながら、磐梯の風土を表現し続けている磐梯酒造の代表銘柄です。

明治一は磐梯酒造の銘柄の一つで、明治二十三年創業の歴史を持つ蔵元の伝統を表現した名称です。 磐梯山の伏流水と地元産の米を使用し、昔ながらの佐瀬式の槽を使い、二日間かけてゆっくり丁寧に絞る製法で醸されています。 磐梯町産の酒造好適米を使用した地域色の濃い酒で、地元の蔵人による丁寧な酒づくりが特徴です。 明治の創業時から続く酒造りの精神を受け継ぎ、磐梯の風土と伝統を守り続けている銘柄です。

栄川は榮川酒造の代表銘柄で、明治二年創業以来の伝統を受け継ぐ銘柄です。 磐梯町に移転後は「日本の名水百選」にも選ばれた「磐梯西山麓湧水群」の清冽な水を使用し、磐梯山の伏流水が醸す清らかな味わいが特徴です。 五代目が会津一円を歩き回り、磐梯山の伏流水に惚れてこの地への移転を決意した経緯を持ち、水質へのこだわりが生きています。 昭和二十二年に国税庁から東北で初の一級酒工場の指定を受けた歴史を持ち、榮川酒造の伝統と革新が表現された銘柄です。

榮四郎は榮川酒造の創業者である初代宮森榮四郎の名を冠した銘柄で、蔵元の歴史と伝統を表現しています。 「日本の名水百選」にも選ばれた「磐梯西山麓湧水群」の清冽な水を使用し、磐梯山の伏流水が醸す清らかな味わいが特徴です。 全国新酒鑑評会で入賞し、福島県秋季鑑評会で金賞を受賞するなど、高い評価を得ています。 明治二年創業以来の榮川酒造の精神を受け継ぎ、創業者への敬意が込められた銘柄です。