静岡県の日本酒銘柄一覧
白糸
しらいと「白糸(しらいと)」は、富士山の名瀑「白糸の滝」に捧げられた、清冽な瑞々しさを体現するブランドです。 蔵のすぐ北、富士山の伏流水が幾千もの筋となって湧き出る白糸の滝。その源泉と同じ地下水系の伏流水を100%使用し、能登杜氏の伝統技法で醸されます。水そのものの美しさを日本酒へと移したかのような、純粋で透明感のある酒質が特徴。口に含めば、滝の飛沫のように爽やかで、心洗われるような清涼感が広がります。 昭和時代にこの地で先駆けて誕生した「原酒」など、地域のシンボルを名に冠した「白糸」は、富士山の生命の輝きを今に伝えています。
あたみ
あたみ「あたみ」は、国際的な観光地・熱海の熱い想いから生まれた、地域連携型のブランドです。 「熱海のお酒が飲みたい」という旅人の声に応え、熱海の酒店と富士錦酒造が協力して誕生しました。伊豆産の酒米「アイチのかおり」を富士山の湧水で純米酒へと醸し、仕上げの割水には熱海市丹那の清らかな湧き水を使用。熱海の豊かな自然と富士山の恵みが一瓶の中で響き合います。 穏やかな香りと、熱海の街のように親しみやすく柔らかな味わいが特徴。旅の思い出を彩り、熱海の風土を五感で堪能できる、心温まる一杯です。
富士錦
ふじにしき EC「富士錦(ふじにしき)」は、富士山の南麓、柚野(ゆの)の里で18代にわたり醸し続けられてきた主力ブランドです。 自社での米作りにこだわり、蔵人自らが育てた米を富士山の清冽な湧き水で仕込む「農家が見える酒造り」を今に伝えています。その心は、華やかでありながらどこか柔らかく、包み込むような優しさを持つ味わい。長年連続してモンドセレクション最高金賞を受賞するなど、富士山の恩恵を最大限に引き出した確かな品質が特徴です。 伝統を重んじつつ、現代の食卓にも寄り添う「富士錦」は、柚野の素朴な美しさと富士山の雄大さを、心ゆくまで堪能できる一杯です。
下田富士
しもだふじ「下田富士(しもだふじ)」は、伊豆の歴史情緒あふれる港町・下田への想いを込めた地域連携ブランドです。 下田産の米を使用し、下田の酒店と富士宮の富士錦酒造が協力して醸すことで、地域を繋ぐ一本が誕生しました。富士山の伏流水が育む確かな酒質をベースにしながら、下田の風土を感じさせる豊かな味わいを引き出しています。 それぞれの地域の素材を使い、地域と共存する富士錦酒造の理念を体現。開国の街・下田の歴史に思いを馳せながら、伊豆の海の幸と共に愉しみたい、郷土愛あふれる銘柄です。
君盃
くんぱい「君盃(くんぱい)」は、お祝いの席や大切な語らいの場に寄り添う、君盃酒造の代表ブランドです。 静岡市の安倍川が育む清冽な水と厳選された米を使い、大正時代からの「手造り」の伝統を受け継いで醸されています。その名の由来は、「皆様の慶びの席で一杯(乾杯)を」という想いから。静岡らしい「きれいで、すっきりとした味わい」を追求しながらも、喉を通った後に広がる米の柔らかな旨味が特徴です。 派手さはありませんが、日常の食卓を優しく彩り、飲むほどに心身が解きほぐされるような穏やかな一献。伝統と郷土愛が息づく、静岡に根ざした銘酒です。
喜平
きへい EC「喜平(きへい)」は、大正時代から親しまれてきた歴史ある酒銘であり、静岡平喜酒造の誇る代表ブランドです。 その名は、創業以来受け継がれてきた伝統への敬意と、飲む人の「喜び」の席に寄り添いたいという願いから。静岡の清流・安倍川の水がもたらす透明感のある味わいに、岡山の酒造りで培われた深い造りの技が息づいています。キレの良さの中にも凛とした旨味があり、日常のご馳走から大切なひと時まで、幅広く食卓を彩ります。 「良い酒を、より多くの人に」という理念を体現し、飽きのこない完成されたバランス。静岡の風土が育てた、端正で心弾む一杯をお愉しみください。
享和東鶴
きょうわあずまづる享和東鶴は焼津市にかつて存在した多々良酒造場が製造していた銘柄です。 現在は廃業しており、詳細な廃業時期や理由については公開情報がありません。なお、佐賀県に現在も営業している「東鶴酒造」とは別の蔵元です。 かつて焼津市の日本酒文化を支えた歴史ある銘柄の一つとして記録されています。
初亀
はつかめ「初亀(はつかめ)」は、静岡最古の歴史を誇る初亀醸造が、380年以上にわたり醸し続けてきた至高の銘柄です。 その名は、「初日のように光り輝き、亀のように末永く栄えるように」という願いを込めて命名されました。南アルプスの伏流水と、兵庫県東条産の特A山田錦などの希少な原料米を使用。職人の手仕事が生み出すその味わいは、品格のある香りと、滑らかで深みのある旨味が調和した「静岡吟醸」の頂点とも言える完成度を誇ります。 特に、昭和50年代に日本で初めて高価格帯の市場を切り拓いたその先駆者精神は、今も全てのラインナップに息づいています。歴史の重厚さと、飲む人を優しく包み込むような温かみを兼ね備えた、静岡が世界に誇る名酒です。
満寿一
ますいち「満寿一(ますいち)」は、1856年の創業から2012年の廃業まで、静岡市葵区山崎で長年愛されてきた銘柄です。 その名は、飲む人に「ますます幸せ(一)になってほしい」という願いから。静岡の豊かな自然が育む水と、真摯な米選び、そして伝統の技が融合したその味わいは、穏やかで心落ち着く「静岡の日常」を象徴するものでした。現在は「幻の銘柄」となりましたが、かつて食卓を華やかに彩り、地域の人々の語らいに潤いを与えてきた記憶は、今も地元の地酒の歴史の中に大切に刻まれています。
英君
えいくん「英君(えいくん)」は、徳川慶喜公の徳を称えて命名された、英君酒造の誇る代表ブランドです。 静岡・由比の清冽な湧水と、厳選された酒米、そして職人の徹底した洗米技術がこの味わいを支えています。静岡酵母が生み出す、穏やかで気品ある香りと、米の旨味が優しく広がるキレの良さが特徴。主張しすぎず、料理の味を引き立てる「食中酒」として高い完成度を誇ります。 歴史と伝統を守りながらも、常に清潔で純粋な酒質を追求するその姿勢は、多くの愛好家から信頼されています。由比の海と山の恵みが凝縮された、端正で爽やかな一献をお愉しみください。
呂
ろ「呂(ろ)」は、神沢川酒造場が探求する、音楽の音律を意味する言葉を冠した洗練されたブランドです。 その名の通り、五味(甘・辛・苦・渋・酸)が完璧なハーモニーを奏でるような、バランスの良さが最大の特徴。神沢川の極軟水が育む淡麗で丸みのある味わいは、爽やかで上品な香りと相まって、飲み手に心地よい刺激と安らぎを与えます。 宿場町の歴史が息づく由比の地で、現代的な感性を融合させて醸されるこの逸品は、食通を唸らせる気品と、何度でも口にしたくなる飲み飽きしない透明感を兼ね備えています。日常を少し贅沢にする、大人のための洗練された一杯です。
正雪
しょうせつ「正雪(しょうせつ)」は、由比の地が生んだ軍学者・由比正雪に因んで命名された、神沢川酒造場の代表ブランドです。 その味わいの核となるのは、神沢川の極軟水と、吟醸造りへの飽くなき探究心。特に、口に含んだ瞬間に広がる爽やかで気品ある香りと、甘・辛・苦・渋・酸が一体となった「調和の美」が最大の特徴です。まるで宿場町の清涼な風のように、喉元を優雅に通り抜けるその透明感は、一度飲めば忘れられない余韻を残します。 地元・由比の誇りを胸に醸されるこの一杯は、現代の食卓においても、素材の味を最大限に引き立てる最高級の食中酒として愛されています。
天満月
あまみつき「天満月(あまみつき)」は、神沢川酒造場が贈る、夜空に輝く月のように幻想的な美しさを湛えた銘柄です。 山田錦を贅沢に磨き上げた麹米と、吟ぎんがを使用した掛米が生み出すその味わいは、まさに至福のひと時を約束します。神沢川の軟水によって引き出された、絹のように滑らかな質感と、上品で奥行きのある香りが最大の特徴。静寂の中で月を愛でるように、ゆっくりと対話したくなるような深みが魅力です。 名前の通り、心を満たし、特別な夜を豊かに彩るこの酒は、大切な方への贈り物や、自分へのご褒美に相応しい一献です。
萩錦
はぎにしき EC「萩錦(はぎにしき)」は、静岡の母なる川・安倍川の水に魅了された萩錦酒造が醸す、優しさと透明感に満ちた銘柄です。 その味わいの命は、地下60メートルから湧き出る「平成の名水百選」安倍川伏流水。この極めて柔らかな水と、小仕込みによる丁寧な手仕事が、まるで清流のように滑らかで、汚れのない純粋な旨味を形作ります。穏やかな香りと、喉をすっと通り抜ける心地よいキレが特徴で、どんな料理にも自然に溶け込む懐の深さを持っています。 家族の想いと、安倍川の恵みが一滴一滴に宿るこの酒は、日常の何気ない食卓を、少し贅沢で豊かなひと時へと変えてくれる名酒です。
忠正
ちゅうまさ「忠正(ちゅうまさ)」は、1751年創業の旧吉屋酒造から引き継がれた、歴史の重みを感じさせる伝統のブランドです。 長い歳月を経て磨き上げられたその味わいは、安倍川の伏流水と職人の手作業によって、より洗練されたものへと進化しました。ふくよかな米の旨味と、キレの良いのどごしが調和した、芯の通った「伝統の味」が特徴。かつて東海道の宿場町として栄えた時代の賑わいと、造り手の誠実な想いが一滴一滴に凝縮されています。 歴史への敬意を忘れず、現代の食卓にも心地よく馴染むその品格は、まさに駿河の酒造り文化を象徴する名酒です。
萩の蔵
はぎのくら「萩の蔵(はぎのくら)」は、駿河酒造場の原点とも言える、想いの詰まった大切なブランドです。 創業者・萩原吉宗氏が培ってきた酒造りの情熱をそのままに、安倍川の恵まれた水によって新たな命を吹き込まれました。手作業にこだわった丁寧な造りから生まれる味わいは、優しく上品な香りと、米の豊かな表情が楽しめる深みが特徴。飲むほどに心が解けるような、穏やかで温かみのある酒質が多くのファンを魅了しています。 伝統的な手法を大切にしながらも、現代のシーンに寄り添う心地よさを兼ね備えた、蔵元のこだわりが凝縮された一献です。
鞠子の宿
まりこのしゅく「鞠子の宿(まりこのしゅく)」は、歌川広重の浮世絵でも知られる東海道の宿場町「丸子(まりこ)」の名を冠した、旅情あふれる銘柄です。 安倍川水系の柔らかな水と、地元静岡の米が生み出すその味わいは、まさに旅人を癒す「憩いの一杯」を彷彿とさせます。ふわりと広がる優しい香りと、滑らかな口当たりが特徴。料理の味を邪魔せず、そっと寄り添うような控えめな品格は、ついつい盃が進む心地よさを持っています。 歴史ある宿場町の風景に思いを馳せながら、ゆっくりと味わっていただきたい、静岡の情緒が息づく安らぎの酒です。
道草吉宗
みちくさよしむね「道草吉宗(みちくさよしむね)」は、駿河酒造場の創業者・萩原吉宗氏の名を冠した、遊び心とこだわりが詰まったブランドです。 「道草」という名が示す通り、日常の喧騒から少し離れ、ゆったりと酒と向き合う贅沢な時間を提案します。安倍川の伏流水が育む清らかな口当たりと、手作業による丁寧な麹造りが生み出す深いコクが、絶妙なバランスで共存しています。一口飲むごとに広がる豊かな旨味は、まさに人生の道草を楽しむような豊かな余韻を奏でます。 造り手の顔が見えるような温かみと、洗練された酒質を併せ持つこの酒は、自分へのご褒美や、大切な友人との語らいの場に相応しい特別な一杯です。
天虹
てんこう「天虹(てんこう)」は、駿河酒造場が未来への架け橋として贈る、輝きに満ちた代表ブランドです。 その名は、雨上がりの空に架かる虹のように、飲む人の心を晴れやかにしたいという願いが込められています。安倍川の清冽な地下水と、厳選された酒米、そして職人の手作業が三位一体となり、クリスタルのような透明感と、果実を思わせる爽やかな香りを生み出します。軽快な飲み口でありながら、後口には米の優しい余韻が残り、どんな料理とも美しく調和します。 伝統の技に現代の感性を吹き込んだ「天虹」は、日常の何気ないシーンを特別な彩りで満たす、静岡の誇るニュースタンダードです。
曽我鶴
そがつる「曽我鶴(そがつる)」は、創業者・萩原吉宗氏がかつて掛川の地で情熱を注いだ、想い出深い歴史を刻むブランドです。 かつての事業拠点「曽我鶴・萩の蔵酒造」の精神を駿河の地に引き継ぎ、安倍川の伏流水という新たな風を得て進化を遂げました。古き良き酒造りの形を大切にしながら、手作業から生まれる温味のある味わいが最大の特徴。米本来の力を素直に引き出した、力強くも優しい喉越しは、職人の誠実な仕事ぶりを物語っています。 過去から現在へ、そして掛川から駿河へと繋がれた情熱の物語が、一滴の酒となって飲む人の心を震わせます。