阿部酒造は文化元年（1804年）に創業した柏崎市の酒蔵で、伝統銘柄「越乃男山」を醸してきました。
5代目の時代には年間わずか40石程度の生産で廃業を検討していましたが、飲食店検索サイト「ぐるなび」の元社員であった6代目・阿部裕太氏が蔵に戻り、蔵の再興に取り組みました。
6代目が掲げるのは「米の旨味」と「酸味」を重視した酒造りで、「圧倒的に旨い」「発酵を楽しむ」をテーマに、平均年齢28歳の若い蔵人チームで挑戦を続けています。
新しい主力銘柄「あべ」シリーズは、伝統銘柄「越乃男山」とは別のフラッグシップ商品として展開され、現在最も生産量が多い銘柄です。他にも「★（スター）シリーズ」「圃場別シリーズ」など多彩なラインナップがあります。
圃場別シリーズでは、指定圃場の米を使用し、売上の一部を契約農家の維持や柏崎の景観保全に充てるなど、地域との共生も大切にしています。