福島県の日本酒銘柄一覧
成志
せいし成志は辰泉酒造が醸す銘柄で、幻の酒米「京の華」復活プロジェクトを成功に導いた晴山成志杜氏の名を冠しています。 三代目新城新次氏とともに昭和55年から「京の華1号」の復活に着手し、5年の歳月をかけて昭和60年に初めての酒を醸した杜氏への敬意が込められた銘柄です。 困難なプロジェクトを成し遂げた杜氏の志と技術、そして酒造りへの情熱を記念する意味を持ちます。 100%福島県会津産米を使用し、磐梯山麓および飯豊山麓の自然湧水と蔵の地下から湧き出る清浄な井戸水で仕込まれています。 手造りの良さを生かした丁寧な酒造りという辰泉酒造の理念のもと、杜氏の名を冠するにふさわしい品質の酒として醸されています。
辰泉
たついずみ EC辰泉は明治10年(1877年)創業の辰泉酒造を代表する銘柄で、蔵元の社名を冠した伝統の名称です。 吟醸辰泉をはじめとする多様なラインナップを展開し、140年以上の歴史を持つ蔵元の酒造りの理念と技術が凝縮されています。 100%福島県会津産米を使用し、磐梯山麓および飯豊山麓の自然湧水と蔵の地下から湧き出る清浄な井戸水で仕込まれています。 会津若松駅から徒歩10分の小さな蔵で、手造りの良さを生かした丁寧な酒造りにより一本一本大切に醸されています。 幻の酒米「京の華」の復活という困難なプロジェクトを成功させた蔵元の技術力と情熱が、辰泉という銘柄にも反映されています。 会津の自然と伝統を表現する銘柄として、長年にわたり地域に愛され続けています。
会津中将
あいづちゅうじょう EC会津中将は昭和52年に誕生した鶴乃江酒造の代表銘柄で、守り続けてきた手作り製法にこだわって醸造されています。 銘柄名は会津藩の武士階級である「中将」に由来し、会津の歴史と伝統を体現する格調高い日本酒として位置づけられています。 「暖か味を感じる米の優しい旨み」が最大の特徴で、会津産の酒造好適米を丁寧に醸すことで、柔らかな口当たりと深みのある味わいを実現しています。 冷酒から燗酒まで幅広い温度帯で楽しめる懐の深さを持ち、会津の郷土料理との相性も抜群です。 長年にわたり地元会津で愛され続けてきた伝統の味わいは、現代においても変わらぬ品質で提供されており、会津の酒文化を支える重要な銘柄です。
永寶屋
えいほうや永寶屋は鶴乃江酒造の伝統的な銘柄の一つで、蔵の歴史と共に歩んできた日本酒です。 銘柄名は「永遠の宝の蔵」という意味を込めて命名され、時代を超えて受け継がれる価値ある酒を目指しています。 手造りの麹と丁寧な仕込みにより、米本来の旨味を引き出した深みのある味わいが特徴です。 会津の清冽な水と厳選された酒米を使用し、熟練の技で醸される酒質は、穏やかな香りと調和のとれた味わいを持ちます。 地元会津で長く親しまれてきた銘柄として、家庭の食卓や祝いの席など、様々な場面で楽しまれています。
鶴乃江
つるのえ EC鶴乃江は蔵元の名を冠した代表銘柄で、創業以来の伝統と技術の結晶として醸されています。 銘柄名は会津若松の地を流れる清流と、そこに舞い降りる鶴の優雅な姿をイメージして名付けられました。 手造り製法にこだわった丁寧な酒造りにより、米の優しい旨みと暖かみのある味わいが調和した酒質を実現しています。 会津産の酒造好適米と地元の仕込み水を活かし、伝統的な技法で醸される日本酒は、穏やかな香りとまろやかな口当たりが特徴です。 冷酒でも燗酒でも美味しく楽しめる懐の深さを持ち、会津の郷土料理から和食全般まで幅広い料理との相性が良い食中酒として愛されています。
ゆり
ゆり ECゆりは「女性が造る女性におすすめのお酒」をコンセプトに、女性杜氏の林ゆり氏が醸した日本酒で、彼女の名前から命名されました。 母娘杜氏による繊細で丁寧な酒造りが特徴で、熟練会津杜氏の指揮のもと、香り立ちふくらみのある辛口の味わいに仕上げられています。 会津産五百万石を使用し、福島県の酵母で醸されることで、トロリとした口当たりとやさしいお米の旨みが感じられます。 温度が上がるとゆっくりと辛口に変化していく特徴を持ち、その変化を楽しみながら味わうことができます。 女性杜氏ならではの繊細な感性と、伝統的な技法が融合した現代的な日本酒として、幅広い層に支持されています。
花春
はなはる EC花春は蔵元の名を冠した代表銘柄で、300年の歴史と伝統を受け継ぐ会津を代表する日本酒です。 会津産米を丁寧に醸すことで、米本来の旨味と香りを引き出した調和のとれた味わいが特徴です。 普通酒から大吟醸まで幅広い製品ラインナップを持ち、それぞれの価格帯で高い品質を実現しています。 穏やかな香りとスッキリとした飲み口で、会津の郷土料理との相性が良く、食中酒として長年地元で愛され続けています。 全国新酒鑑評会での金賞受賞実績も多く、伝統と革新を両立させた会津の銘酒として高く評価されています。
結芽の奏
ゆめのかなで EC結芽の奏は花春酒造の創業三百周年を機に誕生した新たなブランドで、気軽に楽しめる贅沢なお酒をコンセプトとしています。 会津産米を50%まで磨き上げ、ゆっくりと低温で醸し出した純米大吟醸酒で、香り控えめの食中酒として楽しめるのが特徴です。 スッキリとしたやや辛口の味わいで、日本酒度+2.0、酸度1.5というバランスの良いスペックにより、幅広い料理との相性が良好です。 全米日本酒歓評会の大吟醸部門でグランプリを受賞、WGO日本酒アワード2021&2022で金賞を受賞するなど、国内外で高い評価を得ています。 通常版のほか、女性杜氏が醸す「結芽の奏 フルーティー」もあり、香りフルーティーながら米の旨みも感じられる飲み心地が特徴です。
名倉山
なぐらやま EC名倉山は蔵元の名を冠した代表銘柄で、会津若松を代表する伝統的な日本酒です。 会津産の酒造好適米を使用し、会津の清冽な仕込み水で丁寧に醸すことで、米本来の旨味を引き出した調和のとれた味わいを実現しています。 普通酒から大吟醸まで幅広い製品ラインナップを持ち、それぞれの価格帯で高い品質を維持しています。 穏やかな香りとスッキリとした飲み口で、会津の郷土料理との相性が良く、食中酒として地元で長年愛され続けています。 全国新酒鑑評会での受賞実績も多く、伝統的な会津の酒造りを今に伝える銘酒として高く評価されています。
月弓
げっきゅう EC月弓は名倉山酒造を代表する純米酒で、二種類の酵母を使用した華やかさとふくよかさを併せ持つ調和のとれた飲みやすい酒です。 福島県開発の酒造好適米「夢の香」を55%まで精米し、穏やかな香りに甘みと旨みのバランスが最高に調和した味わいに仕上げられています。 柔らかな米の旨みが優しく口の中に広がり、日本酒度-1という微かな甘みが特徴的で、日本酒初心者から愛好家まで幅広く楽しめます。 全国日本酒コンテストグランプリ受賞、IWC(インターナショナルワインチャレンジ)2018純米部門第一位トロフィー賞受賞という輝かしい実績を持ちます。 国内外で高く評価された日本酒として、名倉山酒造の技術力の高さを示す代表的な銘柄です。
会津娘
あいづむすめ会津娘は高橋庄作酒造店の代表銘柄で、「土産土法」の理念を体現した会津の地酒です。 自社田で栽培した有機栽培米・特別栽培米を使用し、蔵から半径3キロ以内の米と水にこだわった究極の地域密着型日本酒です。 地元産酒米の五百万石を55%精米とし、日本酒度やアルコール度数を揃えることで、田んぼごとの米の表情の違いを明確に表現しています。 圃場限定シリーズ『穣(じょう)』では、一枚の田んぼで採れた米だけで仕込む純米吟醸酒を季節ごとに蔵出しし、田んぼの個性を日本酒で表現するという独自の試みを実践しています。 会津娘らしいしっかりとした旨味と抜群のキレが特徴で、地元会津の食文化と共に歩む日本酒として高く評価されています。
薫鷹
くんたか薫鷹は石橋酒造場の代表銘柄で、伝統的な会津の地酒として長年地元で親しまれてきました。 銘柄名は「薫り高い鷹のように」という意味を込めて命名され、会津の風土を表現した日本酒です。 ノスタルジックな味わいが特徴で、酸味、苦味にじんわりとしたアルコール感、甘味もあって複雑な味わいを楽しめます。 クラシカルなラベルデザインも特徴的で、昔ながらの会津の酒を彷彿とさせる伝統的な雰囲気を持ちます。 小規模生産ながら、地元会津で長年愛され続けてきた銘柄として、会津の酒文化の歴史を今に伝えています。
会津灘
あいづなだ会津灘は石橋酒造場が醸す伝統的な銘柄の一つで、会津の地酒文化を支えてきた日本酒です。 銘柄名は日本有数の酒どころである「灘」に会津の「会津」を冠したもので、会津の酒の品質の高さへの自負が込められています。 伝統的な製法で醸される酒質は、会津の清冽な水と厳選された酒米を活かした調和のとれた味わいが特徴です。 地元会津で長年親しまれてきた銘柄として、家庭の食卓や地域の祝いの席など、様々な場面で楽しまれています。 小規模な蔵元ながら、会津の酒文化の一翼を担ってきた歴史ある銘柄として大切に守られています。
末廣
すえひろ EC末廣は蔵元の名を冠した代表銘柄で、1850年の創業以来170年以上にわたり会津の酒文化を支えてきました。 会津産の酒造好適米と背あぶり山の伏流水を使用し、伝統的な技法で丁寧に醸される日本酒です。 普通酒から大吟醸まで幅広い製品ラインナップを持ち、それぞれの価格帯で高い品質を実現しています。 全国新酒鑑評会での金賞受賞実績も多く、安定した品質の高さは全国的に評価されています。 登録有形文化財の蔵で醸される酒は、会津の歴史と伝統を今に伝える銘酒として、地元から全国まで幅広く愛されています。
玄宰
げんさい EC玄宰は末廣酒造のフラッグシップで、杜氏と蔵人が一体となり最上を目指し醸した大吟醸の最高峰です。 銘柄名は会津藩の名家老「田中玄宰」にちなんで命名され、会津の歴史と文化を体現する格調高い日本酒として位置づけられています。 会津産の酒造好適米を高精白し、背あぶり山の伏流水で丁寧に仕込むことで、高貴な香りと重厚で膨らみのある味わいを実現しています。 メロンのような香りと旨味が表現されながらも、キレがあり美しく澄んだ後味が特徴で、大吟醸としての完成度の高さが評価されています。 全国新酒鑑評会での金賞受賞実績も多く、末廣酒造の技術力の高さを示す代表的な銘柄として知られています。
染井櫻
そめいざくら染井櫻は末廣酒造が醸す銘柄の一つで、桜の名所である会津の風情を表現した日本酒です。 銘柄名は日本を代表する桜の品種「染井吉野」に由来し、春の会津の美しさをイメージして命名されました。 会津産の酒米と地元の仕込み水を活かし、伝統的な技法で醸される酒質は、華やかな香りと優雅な味わいが特徴です。 季節の移ろいを感じさせる繊細な味わいで、春の料理や桜の季節の食卓を彩るのに相応しい日本酒です。 末廣酒造の多彩な製品ラインナップの中で、季節感を大切にした日本酒として愛されています。
壺中春
こちゅうしゅん壺中春は末廣酒造が醸す銘柄で、中国の故事「壺中の天」に由来する風雅な名を持つ日本酒です。 銘柄名は「壺の中に別天地がある」という意味の故事から、日本酒の世界に没入する至福の時を表現しています。 会津産の酒米を丁寧に醸すことで、米本来の旨味と香りを引き出した調和のとれた味わいを実現しています。 伝統的な技法を守りながら、現代の嗜好に合わせた酒質に仕上げられており、幅広い層に楽しまれています。 末廣酒造の歴史と文化的素養を感じさせる銘柄として、特別な日の食卓を彩る日本酒です。
春高楼
はるこうろう春高楼は末廣酒造が醸す銘柄で、会津の名所である鶴ヶ城と春の情景をイメージした日本酒です。 銘柄名は土井晩翠作詞の「荒城の月」に登場する「春高楼の花の宴」から着想を得ており、会津の歴史と文化を感じさせます。 会津産の酒造好適米を使用し、伝統的な技法で醸される酒質は、華やかな香りと優雅な味わいが特徴です。 季節の移ろいと会津の歴史を感じさせる繊細な味わいで、春の訪れを祝う食卓を彩るのに相応しい日本酒です。 末廣酒造の文化的背景と高い技術力が融合した、格調高い銘柄として愛されています。
会津宮泉
あいづみやいずみ EC會津宮泉は蔵元の名を冠した銘柄で、宮泉銘醸が寫樂を造り始める以前から続く主力銘柄です。 会津酒らしくふくよかなお米の味で、じんわりと旨味が広がる味わいが特徴的な伝統的な日本酒です。 地元会津産の酒造好適米と、灘の宮水に近いといわれる蔵の井戸水を使用した純米造りにこだわっています。 「寫樂」「玄武」とともに宮泉銘醸の3本柱として、全国の地酒ファンを楽しませています。 伝統的な会津の酒質を守りながら、現代の嗜好にも合わせた酒造りを追求し、幅広い層に愛される銘柄として評価されています。
写楽
しゃらく EC寫樂は宮泉銘醸を代表する銘柄で、もともと花春酒造から分家した東山酒造の銘柄を2009年に引き継いでリニューアルした日本酒です。 銘柄名は江戸時代の浮世絵師「東洲斎写楽」に由来し、その芸術性の高さを日本酒で表現することを目指しています。 名水と純米造りへのこだわりが特徴で、一口含むと果実系の香りが鼻を抜け、やさしい米の旨味がバランス良く口の中でスパークします。 すべて1回火入れにこだわることでフレッシュ感抜群の酒質を実現し、後味はすっと切れていく爽快な飲み口が特徴です。 全国的な人気を誇る銘柄へと成長し、宮泉銘醸の培ってきた酒造りのノウハウと技術力の高さを示す代表的な日本酒です。