Sake Brands
in Shizuoka

白糸は富士山の名瀑「白糸の滝」に由来する銘柄です。 白糸の滝は富士山伏流水が湧き出る場所として知られ、牧野酒造の南に位置する地域のシンボルです。富士山の地下水が白糸の滝となって湧き出る名水と同じ水系の伏流水で仕込まれることから、この名が付けられました。 白糸鼓（しらいとつづみ）、富士の白糸など関連製品を展開し、白糸の原酒（アルコール度数20%）は昭和時代から富士宮エリアの原酒の先駆けとして親しまれています。 100%富士山伏流水を使用し、能登杜氏による伝統的な酒造りで醸される白糸は、白糸の滝の名水と同じ富士山伏流水による純粋な酒質が特徴です。富士宮市上野地区で唯一残る酒造として、地域の酒造文化を継承しています。

あたみは熱海の酒屋が製造依頼した、文字通り熱海の酒です。 観光客から「熱海のお酒が飲みたい」というリクエストから誕生した日本酒で、地域協力型の酒造りの好例です。伊豆産の酒米「アイチのかおり」を使用し、富士山の湧き水を仕込み水とした原酒に、割水として熱海市丹那の湧き水を加えることで、熱海らしさを表現しています。 製造は富士宮の富士錦酒造が担当し、純米酒として醸造。熱海の水を使用することで熱海の個性を表現した、地域密着型の銘柄です。 富士錦酒造が展開する地域協力型銘柄の一つとして、地域の素材を使い、地域と共存した酒造りを実践しています。

富士錦は富士錦酒造の主力銘柄で、富士山の湧水で仕込まれた華やかで柔らかい味わいが特徴です。 富士の麓 柚野にある18代続く老舗蔵で、元禄年間から300年以上に渡り日本酒を造り続けています。もともと農業を営んでおり、収穫した米をつかって酒造りをはじめた歴史を持ち、現在も田植えから収穫まで自社でつくった米を酒造りに使用しています。 18代目蔵元清信一氏が東京農業大学で学び、富士山の湧水を活かした華やかで柔らかい味わいの酒造りを追求。地域の素材を使い、地域と共存した酒造りを実践しています。 モンドセレクション最高金賞を7年連続受賞し、静岡県産「誉富士」を使用した特別純米 ほまれふじなどの製品も展開。11月～4月には酒蔵見学も実施しています。

下田富士は下田地域との連携で生まれた富士錦酒造の銘柄です。 下田産の米を使用し、地域協力型の酒造りを実践している銘柄で、富士錦酒造が展開する地域連携型銘柄の一つです。 伊豆半島の各地域（熱海、下田など）と協力し、地域の米や水を使用した地域密着型の酒造りを展開する富士錦酒造の理念を体現しています。富士山の湧水を活かしながら、それぞれの地域性を表現した多様な酒造りを行っています。

君盃は唐代の詩人王維の送別の情を歌った詩にちなんで名付けられた銘柄です。 生産量150石という小さな蔵で、社長自らが醸し、静岡市内の酒店だけで販売する地元に密着した蔵元である君盃酒造が、親子2代で丁寧に造る日本酒です。 安倍川の伏流水を使用した超軟水で甘い水質が特徴的で、日本晴、美山錦（長野県産）、誉富士を原料米とし、M310酵母を使用しています。M310酵母は発酵力が強くないため甘口の酒ができる特性があり、静岡県の中でも珍しい甘口の酒を醸造しています。 飲んだ人を幸せな気持ちにさせる優しい酒、柔らかい温かみのある味わいが特徴で、2人の人柄が表れた酒質となっています。キスの天ぷら、アジの干物など静岡の魚料理との相性が良く、地元で愛される個性的な日本酒を提供しています。 美山錦を大吟醸にも使用し、地元静岡市内限定流通という販売方針を貫いています。

喜平は「平島屋」の「平」を使い、喜びをもたらす酒という意味を込めて名付けられた銘柄です。 明治初期に米穀商として創業した「平島屋」が起源で、静岡県内で最も新しい酒造会社である静岡平喜酒造が、静岡での酒造りを再開して製造する全量純米酒です。 南アルプス水系の一級河川「安倍川」の伏流水（軟水）を地下約50メートルから汲み上げて使用し、「平成の名水百選」に選定された安倍川の水系で、流量が豊富な特性を持ちます。 米から引き出される日本酒の味わいを追求し、安倍川の伏流水や静岡酵母など、静岡でしかできない酒造りを実践。すべて吟醸酒以上に精米された原料米を10kgずつ丁寧に洗いこむ手間を惜しまない製造方法を採用しています。 かろやかな口当たりとすっきりとした後味で、食中酒として飲み飽きない酒質が特徴です。99%が静岡県内で消費される地域密着型の流通を行い、基本的に静岡県内の酒店のみで販売することで、地元に愛される酒造りを目指しています。

享和東鶴は焼津市にかつて存在した多々良酒造場が製造していた銘柄です。 現在は廃業しており、詳細な廃業時期や理由については公開情報がありません。なお、佐賀県に現在も営業している「東鶴酒造」とは別の蔵元です。 かつて焼津市の日本酒文化を支えた歴史ある銘柄の一つとして記録されています。

初亀は初日のように光り輝き、亀のように末永く栄える事を願い命名された銘柄です。 静岡県の酒造会社の中で最も古い歴史を持つ初亀醸造が、寛永13年（1636年）の創業以来、380年以上の伝統を継承して醸す日本酒です。 全国的にも早くから「吟醸づくり」に着手した蔵のひとつで、主要な3つの鑑評会においていずれも第1位を獲得した実績を持ちます。日本で初めて一升瓶で一万円を超える「純米大吟醸 亀」を発売し、全国の注目を集めました。 使用する酒米は静岡県誉富士と兵庫県山田錦を主要な原料とし、高級酒には山田錦特Ａ地区の中でも高品質と評価の高い兵庫県加東市東条町の山田錦を使用。仕込み水は蔵内の南アルプス伏流水（地下50ｍから汲み上げられる清く冷たく澄んだ水）を使用しています。 「酒は造るのではなく、生まれるまで育てるものだ。」という想いで酒造りに取り組み、静岡酵母だけでなく協会酵母も使用。静岡の食文化との相性を第一に考え、この地でしか表現できない美味しさを追求しています。

満寿一は1856年に創業した満寿一酒造が長きにわたり製造していた静岡県の銘柄です。 静岡県静岡市葵区山崎で日本酒を製造し、静岡県の日本酒文化を支えてきましたが、2012年に廃業しました。 かつて存在した日本酒メーカーの一つとして、静岡県の酒造りの歴史に名を刻んでいます。

英君は明治に駿府に隠居していた15代将軍慶喜公を称えて名付けられた銘柄です。 1881年（明治14年）に静岡県由比にて創業した英君酒造が、桜野沢という良水の湧出する山から引き込んだ仕込み水を使用して醸します。 徹底した洗米が特徴で、吟醸・大吟醸を仕込む酒米に関しては通常の洗米工程の後、更に一工程を加えて徹底的に糠を洗い流します。香りが主張しすぎない自然な味わいで、かつ爽やかでフルーティーで優しい香味が特徴です。 主に兵庫山田錦、兵庫愛山、富山五百万石、静岡誉富士、岡山備前雄町などを使用し、全ての製品を優しい味と香りで食中酒として飲み飽きしない静岡酵母で醸しています。 南部杜氏の先代の元で修業した粒来杜氏以下、経験豊富な榛葉副杜氏、信頼できる職人2名と社長の5人で造っています。

呂は神沢川酒造場の製品ラインの一つで、爽やかで上品な香り、五味が調和した丸く淡麗な味わいが特徴です。 1912年創業の神沢川酒造場が、神沢川の軟水を使用して醸す銘柄です。鉄分、マンガン、マグネシウムが非常に少ない水質で、淡麗で丸く飲みやすい酒質を生み出します。 甘味・辛味・苦味・渋味・酸味の五味が調和した味わいで、静岡県清水区由比という東海道の宿場町の歴史と風土を体現した酒造りを行っています。

正雪は地元の歴史的人物・由比正雪（軍学者で時代に逆らいながらも誠実に生きた人物）に因んで命名された神沢川酒造場の代表銘柄です。 創業者の望月金蔵氏と息子の吉松氏が、酒造りに適した良水を探し求め、神沢川沿いに蔵を構えました。神沢川の軟水を使用しており、鉄分、マンガン、マグネシウムが非常に少ない水質で、淡麗で丸く飲みやすい酒質を生み出します。 爽やかで上品な香り、甘味・辛味・苦味・渋味・酸味の五味が調和した丸く淡麗な味わいが特徴です。静岡県清水区由比という東海道の宿場町の歴史と風土を体現した酒造りを行っています。

天満月は山田錦35%精米の麹米、吟ぎんが50%精米の掛米を使用した神沢川酒造場の銘柄です。 神沢川の軟水を使用し、鉄分、マンガン、マグネシウムが非常に少ない水質で、淡麗で丸く飲みやすい酒質を生み出します。 爽やかで上品な香り、五味が調和した丸く淡麗な味わいが特徴で、静岡県清水区由比という東海道の宿場町の歴史と風土を体現した酒造りを行っています。

萩錦は明治9年（1876年）創業の萩錦酒造が醸す銘柄で、「静岡吟醸」の典型例として主張しすぎず食事に調和する酒質が特徴です。 初代・萩原新吉が水に惚れ込み酒造りを始め、現在は5代目蔵元・萩原知令氏が経営を担い、杜氏は先代蔵主の夫人である萩原郁子氏が務めています。 安倍川地下水を地下60メートルから自然湧出する水を使用し、環境省の「平成の名水百選」に選ばれ、国土交通省の「日本水質ランキング」で常に第1位を獲得しています。 全ての酒（純米大吟醸から本醸造まで）を小仕込みでの洗米・限定吸水で行い、優しい香りの食中酒を志向しています。静岡市駿河区西脇という安倍川水系の恵まれた地域性を活かした酒造りを行っています。

忠正は旧吉屋酒造（1751年創業）から駿河酒造場が引き継いだ歴史ある銘柄です。 2010年に設立された駿河酒造場が、現在の駿河区の場所に製造を移し、安倍川の地下水を使用して手洗米、手造り麹、昔ながらの搾り方など手作業を重視した製造方法で醸しています。 料理に寄り添う優しい味わいの酒を目指し、歴史ある銘柄の継承と新しい酒造りの融合を実践。静岡市駿河区西脇という安倍川水系の恵まれた環境で伝統的な手法による酒造りを行っています。

萩の蔵は駿河酒造場の創業者・萩原吉宗氏が掛川で「曽我鶴・萩の蔵酒造」として事業を行っていた当時の主力銘柄です。 現在は駿河酒造場の銘柄として展開され、安倍川の地下水を使用し、手洗米、手造り麹、昔ながらの搾り方など手作業を重視した製造方法で醸しています。 料理に寄り添う優しい味わいの酒を目指し、静岡市駿河区西脇という安倍川水系の恵まれた環境で伝統的な手法による酒造りを行っています。

鞠子の宿は駿河酒造場が展開する銘柄の一つです。 安倍川の地下水を使用し、手洗米、手造り麹、昔ながらの搾り方など手作業を重視した製造方法で、料理に寄り添う優しい味わいの酒を醸しています。 静岡市駿河区西脇という安倍川水系の恵まれた環境で、伝統的な手法による酒造りを行っています。

道草吉宗は駿河酒造場の創業者・萩原吉宗氏の名を冠した銘柄です。 安倍川の地下水を使用し、手洗米、手造り麹、昔ながらの搾り方など手作業を重視した製造方法で、料理に寄り添う優しい味わいの酒を醸しています。 歴史ある銘柄の継承と新しい酒造りの融合を目指し、静岡市駿河区西脇という安倍川水系の恵まれた環境で伝統的な手法による酒造りを行っています。

天虹は駿河酒造場の主要銘柄の一つで、多数の銘柄を展開する中での代表的な製品です。 安倍川の地下水を使用し、手洗米、手造り麹、昔ながらの搾り方など手作業を重視した製造方法で、料理に寄り添う優しい味わいの酒を醸しています。 静岡市駿河区西脇という安倍川水系の恵まれた環境で、伝統的な手法による酒造りを行っています。

曽我鶴は駿河酒造場の創業者・萩原吉宗氏が掛川で「曽我鶴・萩の蔵酒造」として事業を行っていた当時からの銘柄です。 歴史ある銘柄を駿河酒造場が引き継ぎ、安倍川の地下水を使用し、手洗米、手造り麹、昔ながらの搾り方など手作業を重視した製造方法で醸しています。 料理に寄り添う優しい味わいの酒を目指し、静岡市駿河区西脇という安倍川水系の恵まれた環境で伝統的な手法による酒造りを行っています。