株式会社小堀酒造店は江戸享保年間(1716-1734年)に白山市鶴来の地で創業し、300年近い歴史を持つ老舗蔵元です。
霊峰白山の麓に位置する鶴来は、白山信仰の拠点として古くから栄えた門前町であり、白山の雪解け水の恵みを受ける最高の酒造りの地です。仕込み水には白山の伏流水を使用し、酒米は日本で2蔵のみが扱う希少米「北陸12号」、晩植の「五百万石」、石川県オリジナル「石川門」「百万石乃白」、そして兵庫県三木市口吉川町特A-A地区の最高級「山田錦」を厳選して使用しています。
明治中期に命名された代表銘柄「萬歳楽」は、めでたい席で披露される雅楽の曲「萬歑楽」にちなみ、飲む人がおめでたい瞬間を迎え繁栄していくことを願って名付けられました。また、国際的に高い評価を受ける「加賀梅酒」も製造しており、日本酒と梅酒の両方で伝統と革新を追求しています。
蔵の正門脇には「萬歳楽本店」という蔵ショップを営業し、試飲可能な商品を多数揃えて地元住民や観光客に親しまれています。白山の自然と鶴来の歴史が育んだ小堀酒造店は、石川県を代表する名門蔵として現在も発展を続けています。