虎屋本店は天明8年（1788年）に近江商人として創業した歴史ある酒蔵で、宇都宮の中心部、栃木県庁のすぐそばに蔵を構える数少ない都市部の蔵元の一つです。
創業の原点は、初代当主がこの地に湧き出ていた「虹の井」という名水に感銘を受けたことで、この井戸は宇都宮で古くから有名な七つの名水「七水」の一つとして親しまれてきました。創業以来230年以上にわたり、この「虹の井」の水を用いた酒造りを続けています。
虹の井の柔らかな水質が、虎屋本店の酒の柔らかな口当たりと新鮮な爽やかさを引き出す基盤となっており、この水の特性を最大限に活かすことを重視しています。
主力銘柄は「七水」と「菊」で、インターナショナル・ワイン・チャレンジ（IWC）やアジア最大級の日本酒コンクール「Oriental Sake Awards」で最高賞を受賞するなど、国際的にも高い評価を得ています。「ワクワクする酒」をコンセプトに、酒米の特性を最大限に引き出す多様な日本酒造りを通じて毎年進化を続けており、伝統を守りつつも革新的な酒造りに挑戦し続ける蔵元です。