大岩酒造本店は鳥取県日野郡江府町に位置する酒造です。奥大山（大山の奥座敷）という標高の高い地域に位置し、豊かなブナの原生林に囲まれた自然環境の中で酒造りを行っています。
最大の特徴は、標高800メートルの奥大山から湧き出る天然水を仕込み水として使用していることです。この水は広大なブナの森でろ過された超軟水で、硬度約20という極めて柔らかい水質が特徴です。この超軟水が大岩酒造本店の酒質の基盤となっています。
使用する酒米は地元の日野郡産を中心に、奥大山の雪解け水で満たされた田圃で、昼夜の寒暖差が大きい気候の中で栽培された良質な米を厳選しています。この環境が米の旨味と香りを育みます。
伝統的な生酛造りの製法も採用しており、時間と手間をかけた丁寧な酒造りを実践しています。純米酒、純米吟醸など、超軟水を活かした柔らかな口当たりの酒質が特徴です。
奥大山という自然豊かな環境と、超軟水の仕込み水が生み出す、優しく繊細な味わいが大岩酒造本店の個性です。