晴雲酒造は比企郡小川町大塚に位置する蔵元で、初代中山徳太郎が親戚の村山家が営んでいた酒蔵を引き継ぎ創業しました。
銘柄名「晴雲」は、富士山頂からの眺望に感動した徳太郎が詠んだ歌に由来し、清らかで澄んだ味わいを表現しています。
革新的な酒造りの先駆者として、撫子の花から発見した「花酵母」を使用した銘柄「金勝山」を展開し、従来の日本酒にはない華やかな香りとコクのある味わいを実現しました。花酵母による日本酒醸造という新しいジャンルを切り開いた蔵元として知られています。
「無為自然」という東洋思想を体現した銘柄「無為」では、自然の流れに任せた酒造りの哲学を表現し、人為を最小限にとどめた酒造りにも取り組んでいます。
地域との結びつきを大切にし、大正時代の建物を改装したレストラン「自然処 玉井屋」を併設。地元有機農家との連携を深め、地域の食文化と日本酒のマリアージュを提案する場として運営しています。
多様な酒造りのアプローチを持ち、伝統的な製法から革新的な花酵母の活用まで、幅広い技術と哲学を持つ蔵元です。