山形県の日本酒銘柄一覧

ORBIA LUNAは、WAKAZEが渡會本店に委託醸造している革新的な日本酒で、洋食とのペアリングを目指して開発されました。ワイン樽で熟成させた日本酒という点が最大の特徴です。 幻の米「酒の華」を使用し、「貴醸酒仕込み」という昔ながらの製法（仕込み水の代わりに日本酒で仕込む）を採用。白麹を使用することで白麹由来のクエン酸によるすっきりとした酸味を実現し、白ワインの樽で熟成されています。 ハチミツやバニラのような甘い薫りと、綺麗なお米由来の甘みの余韻が特徴です。白麹由来のクエン酸とすっきりとした酸味による甘酸のバランスが絶妙で、まるでレーズンのような風味も感じられます。洋食との相性を重視した設計で、ワイングラスで楽しむことも推奨されています。 IWC2018で銀賞を受賞しており、日本酒の新しい可能性を切り開く一本として注目されています。

「出羽ノ雪」は渡會本店の代表銘柄で、100年以上前に命名された伝統ある銘柄です。生もと造りを中心とした酒造りが特徴で、赤ワインのフルボディータイプの酒質を持ちます。 伝統的な「生もと造り」を採用し、乳酸菌の乳酸発酵を利用した様々な有機酸の酸味を特徴としています。山形県産の酒造好適米を使用し、渋みのある辛口で、赤ワインを思わせる味わいが特徴です。生もとらしさはありますが、きれいな飲み口でバランスが良く、重たくなくて飲みやすいと評価されています。 乳酸発酵による有機酸の酸味が料理の余分な油脂を洗い流すため、食中酒として優れた性質を持ちます。「生もと純米 雪」は全国燗酒コンテストお値打ちぬる燗部門で最高賞を受賞しており、ぬる燗にすると米や麹のうまみをたっぷりと堪能できます。燗はもちろん美味しいですが、冷酒でも美味しく楽しめる懐の深さがあります。

「和田来」は渡會本店の限定ブランドで、「米にこだわった純米酒」をコンセプトに展開されています。銘柄名の由来は、藤沢周平の時代小説に登場する架空の地名「海坂藩」が指す庄内平野の広大な田んぼから採れたお米を原料に醸した地の酒とともに、皆様に「和み」がやって「来る」ことを願って命名されました。 庄内産の酒造好適米を使用した契約栽培米仕込みで、純米吟醸シリーズを中心に展開しています。「酒の華」「美山錦」「出羽の里」など複数の酒米品種を使い分けています。 フルーティでふくらみのあるまろやかな味わいが特徴です。華やかさのあるフルーティな上立香で、口当たりは濃いめの果実感ある甘さがありジューシー＆フレッシュ感溢れる爽快な味わいです。米本来の持つ旨味を最大限に引き出すことを重視しており、食事との相性も良好です。 庄内平野の豊かな自然と契約農家の丹精込めた酒米により、地域の風土を表現した「本当の地酒」を目指しています。

「乙女の舞」は渡會本店が醸す銘柄の一つです。渡會本店の酒造り全般の特徴である生もと造りや、庄内産の酒造好適米を使用した丁寧な醸造が反映されています。銘柄名の「乙女の舞」という詩的な名称は、清楚で華やかなイメージを想起させ、女性にも親しみやすい日本酒として展開されています。

山形県三川町産の酒米品種「イ号米」100%使用し、精米歩合60%、原酒（加水調整をしない）で仕上げています。米本来の力強い味わいが特徴で、原酒ならではのしっかりとした飲みごたえがあります。三川町という限定された産地の酒米を使用することで、地域のテロワールを表現した日本酒となっています。 「彌太右衛門」という名称は、渡會本店の創業者または歴代当主の名前に由来する可能性がありますが、詳細な情報は限定的です。伝統と革新を融合させた渡會本店らしい商品展開の一環と考えられます。

「羽前白梅」は羽根田酒造の代表銘柄で、伝統的な製法と無炭素濾過による酒本来の味わいが特徴です。純米酒を中心に、爽やかで個性豊かな酒を造り続けるという蔵のコンセプトのもと、高品質な日本酒が醸されています。 全量無炭素濾過、槽絞り（ふねしぼり）による丁寧な搾り、瓶燗貯蔵による熟成という製法を採用しています。 純米吟醸は穏やかな香りに柔らかな旨味、程よい酸味でキレのある味わいが特徴です。純米酒は香りがほどよくしっとりとした旨さで、力強い味わいを持ちます。どっしりと飲み応えがあり濃醇な味わいながら、雑味が少なく米の旨味を感じられる上質な仕上がりです。 燗酒向きの熟成酒「羽前白梅 ちろり 純米吟醸」は、上槽後2年程熟成させた商品で、綺麗な熟成の旨味と味のまろやかさ、細かな酸味で喉でスッと消える味わいです。ぬる燗で柔らかな吟醸香と後味の綺麗さを楽しめ、焼き魚や漬物、だだちゃ豆等素材の味を活かした料理に合わせるとより旨味を引き立てます。 冷やはほどよい酸味があり、燗をつけると酸味が飛び、旨味とともに飲みごたえも増すという、温度帯によって表情を変える奥深さがあります。

「上喜元」は酒田酒造の代表銘柄で、伝統的な生もと造りと多種類の酒米を使い分ける独自の酒造りが特徴です。昭和21年の創業以来、「誰でもご機嫌になる酒」「上質な喜びの元になる日本酒」という理念のもと、高品質な日本酒を醸し続けています。 伝統的な生もと造り、鳥海山系の清らかな伏流水、多種類の酒造好適米を使い分け（出羽燦々、美山錦、山田錦、五百万石、雄町、愛山など）、米と酵母の相性を重視した丁寧な醸造が特徴です。 生もと造りによる奥深く厚みのある味わいと、それでいて爽やかな独特の風味が特徴です。コクのある深くキレのある味わいを実現しており、鳥海山の伏流水が生み出す清らかな水質と、生もと造りの伝統的な技法が融合することで、他にはない個性的な酒質が生まれています。質の高い吟醸造りにより、華やかな香りと深い味わいのバランスが優れています。 全国新酒鑑評会で近年20年間において17回金賞を受賞という輝かしい実績を持ちます。多種類の酒米を使い分けることで、「上喜元 愛山」「上喜元 山田錦」「上喜元 出羽燦々」など、米の個性を活かした多彩な商品展開が特徴です。

「菊勇」は菊勇株式会社の主力銘柄で、日常の晩酌を想定した「生活酒」をコンセプトに醸造されていました。特に香りのみを追わず、お燗をしても味が崩れない安心して飲める酒造りが特徴でした。 月山からの赤川の伏流水（中硬水）を使用し、自社井戸からの清冽な水と庄内平野の酒造好適米で醸されていました。 辛口でキレがよく、しかも奥深い広がりのある味わいです。日常的に飲まれる「生活酒」を目指しているため、飲み飽きせず、料理との相性も良い設計となっていました。お燗をしても味が崩れず、むしろ旨味が増すという特性があり、晩酌の友として親しまれていました。庄内地方の豊かな自然環境、鳥海山や最上川、庄内平野といった恵まれた立地条件を活かした酒造りが行われていました。 2024年9月に蔵元が事業停止しているため、現在は製造されていません。

「三十六人衆」は菊勇株式会社の代表銘柄で、酒田の歴史に由来する名称を持つ日本酒です。酒田は戦国時代には自由都市で、36人の大商人が月番三人ずつ12ヶ月で町政や町の行事を担当し、最上義光の支配権を得た後もこの体制で統治が進んでいました。この36人のことを「三十六人衆」と呼び、元は滅亡した奥州藤原氏の家臣で、武士は二君に仕えずという意識と誇りがありました。この歴史的背景を銘柄名に採用しています。 日常の生活で晩酌、その他で飲まれるいわゆる「生活酒」を目指しており、特に香りのみを追わず、お燗をしても味が崩れない安心して飲める酒造りが特徴です。辛口でキレがよく、しかも奥深い広がりのある味わいです。 主なラインナップとして、「三十六人衆 飛天 大吟醸 秘伝」は華やかな吟醸香と優雅なまろやかさが特徴で最高傑作、「三十六人衆 水天 純米大吟醸」は淡麗な香りと透明感のある後味が魅力で山田錦の香りと旨みが引き立つ、「三十六人衆 暁天 純米超辛口」は6号酵母と美山錦を使用し辛口ながらも旨みと果実香を残す繊細な味わいがあります。 統一のロゴ「三十六」のうち「六」は庄内地域から見渡す月山と鳥海山、「十」は白鳥が羽ばたく様子を表現しています。2024年9月に蔵元が事業停止しているため、現在は製造されていません。

「ORBIA GAIA」は、WAKAZEがオードヴィ庄内に委託醸造している革新的な日本酒で、ワイン樽熟成が最大の特徴です。GAIA（ガイア）はラテン語で「地」を意味し、ORBIAシリーズの中で大地の恵みを表現した銘柄です。 伝統的な「生もと造り」を採用し、「変則三段濃醸生もと仕込み」という江戸時代の伊丹諸白を彷彿とさせる製法で醸され、赤ワインの樽で熟成されます。オーク樽による複雑な香り付けも特徴です。 甘味・旨味・酸味のバランスが絶妙で、生もと造りによる自然の乳酸菌が生み出す旨味が特徴です。赤ワイン樽由来の芳香な香りと、バランスの取れた甘味・旨味・酸味が融合しています。リンゴのような酸味とほのかな甘みが特徴で、ワイン樽熟成によるぶどうを思わせる複雑なフルーティーなアロマと、オーク樽によるやや燻したような、バニラのような甘い香りが楽しめます。 濃厚な旨味や味わいの濃い料理と相性が良く、特に生ハムとメロンのような組み合わせが推奨されています。よく冷やしてワイングラスで提供することで、樽熟成由来のフルーティーなアロマを最大限に楽しめます。

「清泉川」はオードヴィ庄内の代表銘柄で、創業以来醸し続けられている伝統の日本酒です。日本海の寒風と鳥海山の伏流水が生み出す個性的な酒質が特徴です。 鳥海山の伏流水（地下50mから汲み上げ）を使用し、完全手作業による酒造りと日本海の寒風の中での寒造りが特徴です。 ふくよかな味わいとキレのいい旨さが特徴です。日本海まで僅か50mという海沿いの立地環境が生み出す、比類のない個性的な酒質と酒味を持ちます。鳥海山に積もる雪が長い年月を経て庄内砂丘に湧き出る伏流水を使用することで、清らかでまろやかな味わいが生まれます。厳しい風雪の中での寒造りにより、きりっとした締まりのある味わいも併せ持ちます。 「清泉川 占飲（せんいん）極辛原酒」など、様々なタイプの日本酒を展開しています。酒造りのモットーである「酒に手のぬくもりを伝える」という理念のもと、完全手作業による丁寧な酒造りが行われています。

「FONIA SORRA」は、WAKAZEがオードヴィ庄内に委託醸造している革新的なボタニカル日本酒です。FONIAはラテン語で「調和」を意味する「sinfonia（シンフォニア）」が由来で、米とともにボタニカル素材を発酵することで、従来の日本酒にはない薫りや味わいを実現しています。 山形県産「酒の華」を使用し、国産の柚子・檸檬・山椒を醪（もろみ）の発酵中に投入します。出来上がった日本酒に果汁を加えるリキュールとは異なり、米と調和した自然な香りを実現しています。 SORRA（ソラ）は天空をイメージし、爽やかな香りと程よい苦味が特徴です。柚子、レモン、山椒という3つのボタニカル素材が醸し出す複雑で爽快な香りと、米の旨味が調和した独特の味わいです。醪の発酵中にボタニカル素材を投入することで、酒造りに新たな発酵過程が生まれ、米とボタニカル素材が一体となった自然な香りと味わいが表現されています。 カルパッチョや、バジルたっぷりの香りが強めのパスタと相性抜群です。柑橘系の爽やかさと山椒の程よい刺激が、洋食や創作料理とのペアリングを楽しめます。

「穂のかおり」は、オードヴィ庄内が三川町とのコラボレーションで展開する純米大吟醸で、「世界で唯一の酒」プロジェクトの一環として開発されました。 三川町産の食用米品種「山形95号」を使用し、精米歩合50%で、ANAの庄内ブルーアンバサダー（客室乗務員）との共同開発により生まれました。約10種類の日本酒を試飲し、「女性が好むお酒」をテーマに議論を重ねて開発されました。純米大吟醸の香り特性を保ちながら、アルコール度数を1-2度下げることで、より飲みやすい設計となっています。 米の自然な甘みと香りを持ち、フルーティーな甘さとすっきりとしたキレ、綺麗な後味のバランスが特徴です。洋食との相性も良く、ワイングラスで提供すると香りがより一層引き立ちます。三川町産の米を100%使用することで、地域のテロワールを表現した「世界で唯一の酒」として位置づけられています。

「占飲」（せんいんとも読む）は、オードヴィ庄内が展開する銘柄で、一度飲んだらやみつきになってしまうお酒として紹介されています。 オードヴィ庄内の伝統的な酒造り手法を踏襲し、鳥海山の伏流水を使用し、日本海の寒風の中で寒造りされています。完全手作業による丁寧な酒造りが行われています。 「清泉川 占飲 極辛原酒」として展開される商品は、キレの良い辛口が特徴で、原酒ならではの力強い味わいを持ちます。オードヴィ庄内の酒質の特徴である「ふくよかな味わいとキレのいい旨さ」が凝縮された一本です。日本海の厳しい環境が生み出す個性的な酒質と、鳥海山の清らかな伏流水が融合し、他にはない独特の味わいを実現しています。

「初孫」は東北銘醸株式会社の代表銘柄で、昭和初期に当家の長男誕生を喜び誰からも親しまれるようにとの願いを込めて命名されました。全量生もと造りという徹底したこだわりが最大の特徴です。 すべての商品を江戸時代から伝わる「生酛造り」で醸造し、自然の乳酸菌の力を利用した伝統的製法で、時間と手間を惜しまない丁寧な酒造りが特徴です。 生もと造りによる味わいに深みがあり、後味がきれいというバランスの良さが特徴です。生もとらしい複雑な旨味と酸味がありながら、きれいな飲み口で飲み疲れしません。人工的な乳酸添加をせず、自然の乳酸菌の力で醸造することで、複雑で奥行きのある味わいが生まれます。 「魔斬（まきり）」「摩漢（マカン）」など、個性的な商品名の日本酒も展開しています。生もと造りの特性を活かし、燗酒にしても味が崩れず、むしろ旨味が増すという特徴があります。温度帯によって表情を変える奥深さがあり、冷酒から燗酒まで幅広く楽しめます。

「摩耶山」は、東北銘醸に依頼して製造される限定酒で、地域の米と水にこだわった地産地消の日本酒です。温海地域の酒販店が企画した特別な銘柄として展開されています。 越沢地区山中の清らかな湧き水「郷清水」を使用し、地元産「はえぬき」100%使用、東北銘醸の全量生もと造りの技術を活用しています。 米・水・人にこだわった、ここでしか味わえない地産地消の限定酒として多くの皆様にご愛顧いただいています。東北銘醸の生もと造りの技術により、味わいに深みがあり後味がきれいという特徴を持ちます。地元の清らかな湧き水「郷清水」と「はえぬき」の組み合わせにより、地域のテロワールを表現した独特の味わいが生まれています。

「砂潟」（さかた）は、東北銘醸が展開する「初孫」「魔斬」と並ぶ主要銘柄の一つです。「砂潟」は酒田市の古い表記に由来すると考えられ、地域性を表現した銘柄名となっています。 「砂潟」のラインは、初孫販売店協会に加盟する特約店限定で取り扱われる特別な商品です。限定流通により、品質管理と希少性が保たれています。 東北銘醸のすべての酒と同様、江戸時代から伝わる「生酛造り」で醸造されています。自然の乳酸菌の力を利用した伝統的製法により、深い味わいと綺麗な後味を実現しています。生もと造りによる味わいに深みがあり、後味がきれいという東北銘醸の酒質の特徴を持ちます。地元酒田市の名を冠した銘柄として、地域に根ざした酒造りの象徴となっています。

「花娘」は嵐山酒造の代表銘柄で、もろみの醗酵の最後の段階で米粒が浮いた状態を「酒米桜花の如し」とイメージしたことから命名されました。醗酵の最終段階で米粒が浮く様子を桜の花に見立てた、詩的で美しい名称です。 飯豊連峰の豊富な地下水を使用し、置賜地方の酒造好適米を使用、南部杜氏による伝統的な醸造技法が特徴です。 本醸造は原料米にササニシキを使用し、アルコール度15.3%、精米歩合70%、日本酒度+4という仕様です。すっきりとした淡麗旨口のお酒で、エッジが鋭くないやさしい辛口が特徴です。奥行きを持ちながらもクセのないやさしい甘さがあり、飲み飽きしない味わいです。飯豊連峰の清らかな伏流水と、置賜地方の良質な米が生み出す、地域の風土を表現した日本酒です。

「白銀蔵王」は嵐山酒造の主力銘柄で、純米吟醸酒と純米酒を中心に展開されています。銘柄名は蔵王連峰の雪景色をイメージした命名と考えられます。 飯豊連峰の豊富な地下水を使用し、南部杜氏による伝統的な醸造、純米吟醸と純米酒を中心とした展開が特徴です。 色はごく薄いコハク色で、香りは控えめですが、すっきりとした淡麗旨口のお酒です。エッジが鋭くないやさしい辛口で、奥行きを持ちながらもクセのないやさしい甘さが特徴と評価されています。飯豊連峰の清らかな伏流水を使用することで、すっきりとした淡麗な味わいが実現されています。やさしい辛口という表現が示すように、キレがありながらも柔らかな口当たりを持ち、食事との相性も良好です。

「樽平」は樽平酒造の屋号を冠した代表銘柄で、旨口の日本酒として展開されています。約300年の歴史を持つ蔵元の伝統と技術が凝縮された銘柄です。 純米酒のみの製造（醸造アルコール無添加）、米と米麹と水のみで醸す伝統的製法、300年の歴史で培われた技術が特徴です。 旨口タイプの日本酒で、米本来の旨味と甘みを感じられる味わいが特徴です。純米酒のみを製造するという方針のもと、米の個性を最大限に引き出した、飲み飽きない飲みごたえのある日本酒です。「住吉」がキリッと辛口であるのに対し、「樽平」は旨口として位置づけられ、同じ蔵元でも異なる味わいの楽しみ方を提供しています。