長野県の日本酒銘柄一覧
岩波
いわなみ EC松本地域で地元の晩酌酒として親しまれている岩波酒造の代表銘柄です。 安曇野の酒米と美ヶ原からの薄川の清らかな地下水を使用し、伝統的な技法と現代的な醸造設備を融合させた酒造りが特徴です。 松本の日常の食卓を支える地酒として、親しみやすい味わいと確かな品質で地元に愛され続けています。
鏡花水月
きょうかすいげつ岩波酒造が手がける華やかな味わいが特徴の銘柄で、純米吟醸、吟醸、大吟醸など様々なタイプで展開されています。 安曇野の酒米と美ヶ原からの薄川の清らかな地下水を使用し、伝統的な技法と現代的な醸造設備を組み合わせた丁寧な酒造りで醸されています。 「岩波」が日常酒として地元に親しまれるのに対し、「鏡花水月」はより華やかで上品な味わいを追求した銘柄として位置づけられています。
深志鶴
ふかしつる松本市中央部に位置する奥澤商会が醸す銘柄で、松本地域の9つの酒蔵の一つとして松本地酒振興協同組合に所属しています。 本醸造を中心とした製品ラインナップで、善哉、岩波、笹の誉、大信州などと共に松本の地酒文化を支えています。 地元の日本酒イベントにも参加し、松本城下町の伝統的な酒蔵として地域に根ざした酒造りを続けています。
笹の誉
ささのほまれ松本市と安曇野の間の湧水豊富な田園地帯に位置する、地域で最も小さな酒蔵の一つが醸す銘柄です。 米・水・人すべてが松本という徹底した地域性が特徴で、松本市内で契約栽培されたひとごこち100%と松本の水、松本の蔵人による酒造りを貫いています。 「柔らかい酸味とさわやかな旨味のある濃い味で、造り手の思いを表現する」という目標のもと、山廃仕込み、どぶろく、花酵母を使った酒、稲核の風穴で熟成させた酒、松本城ブランドの酒など多彩な商品を展開し、伝統と革新を融合させた個性豊かな地酒として評価されています。
アルプス正宗
あるぷすまさむね ECアルプス正宗は亀田屋酒造店が松本の地で150余年にわたり醸し続ける銘柄で、四代目蔵元が日本アルプスにちなんで命名しました。 昔ながらの寒造りにこだわり、長野県産米のみを使用した純米系統の酒造りが特徴です。 契約栽培された美山錦、地元松本産のひとごこち、長野県新品種酒米・山恵錦など地元の酒米を厳選し、芳醇で淡麗な味わいを表現しています。 精米歩合35%まで磨いた純米大吟醸山恵錦は雑味のない濃厚な味わいで数々の受賞歴を誇り、純米原酒はひとごこちで醸したきりりと締まる大辛口、特別純米酒は松本市島立産契約栽培米の力強い甘みと食中酒適性が魅力です。 天然の冷蔵庫「風穴」で貯蔵した風穴貯蔵純米酒など、米の旨味を引き出した製品ラインナップを展開しています。
春香彩
しゅんかいろどり春香彩は大信州酒造が契約栽培米「金紋錦」で醸す、うすにごりタイプの無濾過生原酒です。 オリが絡んだ華やかでジューシーな味わいが特徴で、季節の訪れを感じさせる銘柄として親しまれています。 北アルプスからの雪解け水を仕込み水として使用し、やわらかでいて清々しい味わいを表現しています。 全ての酒が鑑評会に出す大吟醸と同等の手間暇をかけ、ブレンドされることなく単一のタンクから瓶詰めされる(シングルカスク)という大信州の理念を体現した一本です。
香月
こうづき EC香月は大信州酒造の最高級ラインとして醸される銘柄で、契約栽培米と北アルプスの雪解け水を使用し、鑑評会出品酒と同等の手間暇をかけて醸されます。 リンゴのような華やかな香りと軽快さ、そして旨みがバランスよく加わる大信州の特徴的な味わいを最も洗練された形で表現した逸品です。 無濾過・冷蔵瓶貯蔵を基本とし、酒本来の無垢な姿を追求しています。
信濃薫水
しなのくんすい信濃薫水は大信州酒造が醸す銘柄の一つで、長野県産の契約栽培米「ひとごこち」と「金紋錦」、北アルプスからの雪解け水を使用し、信州の清冽な水を感じさせる酒質が特徴です。 大信州の理念である「全ての酒が鑑評会出品酒と同等の手間暇」という丁寧な酒造りが貫かれています。
大信州
だいしんしゅう EC大信州は明治13年創業の大信州酒造が醸す代表銘柄で、全量契約栽培の長野県産酒造好適米「ひとごこち」と「金紋錦」のみを使用し、北アルプスからの雪解け水で仕込まれます。 リンゴのような華やかな香りと軽快さ、そして旨みがバランスよく加わる味わいが特徴で、香りは抑えめながら淡くリンゴのような果実香があり、口に含むとまずはシャープな酸、次に旨みが広がり、何事もなかったかのようにスッとキレる食中酒を目指しています。 全ての酒が鑑評会に出す大吟醸と同等の手間暇をかけ、ブレンドされることなく単一のタンクから瓶詰めされる(シングルカスク)製法を採用し、無濾過・冷蔵瓶貯蔵を基本として酒本来の無垢な姿を表現しています。 令和2年に松本に新蔵を建立し、伝統と革新を融合させた酒造りで信州を代表する銘柄として広く親しまれています。
女鳥羽の泉
めとばのいずみ女鳥羽の泉は善哉酒造が敷地内の地下30メートルから自噴する湧き水「女鳥羽の泉」を仕込み水として醸す銘柄で、環境省の「平成の名水百選」に「まつもと城下町湧水群」の1ヶ所として認定された豊かで清冽な銘水が特徴です。 厳選された酒米を冷涼な空気の蔵で杜氏の伝統の技と蔵人が精魂込めて醸し、料理と合わせて美味しく飲める昔からの酒造りにこだわっています。 尖った酒ではなく、料理と一緒に楽しむ食中酒として、バランスの取れた味わいを追求した銘柄です。
善哉
よいかな善哉は松本市街唯一の日本酒蔵・善哉酒造が醸す代表銘柄で、敷地内の地下30メートルから自噴する湧き水「女鳥羽の泉」を仕込み水として使用しています。 この湧き水は環境省の「平成の名水百選」に「まつもと城下町湧水群」の1ヶ所として認定された豊かで清冽な銘水です。 厳選された酒米を冷涼な空気の蔵で杜氏の伝統の技と蔵人が精魂込めて醸し、「尖った酒は作りたくない」「酒は料理と一緒に楽しむもの」という蔵元の理念のもと、料理と合わせて美味しく飲める昔からの酒造りにこだわっています。 トレンドに流されず、バランスの取れた食中酒として、歴史と信州の自然に恵まれた松本の地で親しまれ続ける銘柄です。
ダイヤ菊
だいやぎく ECダイヤ菊は享保2年に米問屋として創業した諏訪大津屋本家酒造が大正期より醸す銘柄で、最高の宝石「ダイヤモンド」と日本の名花「菊」を組み合わせ、最高の酒を目指して命名されました。 蓼科山を源とする清冽な伏流水「女乃神水(めのかみすい)」を使用し、長野県で生まれた酒米・美山錦を地元農家に契約栽培しています。 諏訪の酒はやや甘味があるところが特徴ですが、ダイヤ菊は引き締まった辛口で、地元の日本酒ファンに根強い人気があります。 本醸造ダイヤ菊は、お燗にしても旨さが引き立ち、ほどよくやわらかさのある味わいで、映画監督・小津安二郎が蓼科高原で「金印ダイヤ菊」を飲みながらシナリオ執筆をすることが多かったという逸話でも知られています。
横笛
よこぶえ EC横笛は大正4年創業の伊東酒造が霧ケ峰伏流水を使用して醸す銘柄で、諏訪五蔵の一つとして地元に親しまれています。 東京農業大学醸造学科を卒業した兄弟ふたりのみで丁寧に醸し出され、芳醇辛口で旨味がありさっぱりしているが味わいに個性があり、口に含むと豊かな風味の層を感じられるキレのある純米酒が特徴です。 温度帯での味の変化も楽しめ、食事に寄り添う酒として設計されており、米を蒸す、麹を造る作業などは杜氏の経験や肌感を大切にした手作業で行い、毎年違いがある味わいを楽しめるのも魅力です。 純米酒横笛は辛口の中にしっかりとした旨味があり、純米大吟醸深水は香り豊かでワイングラスでも楽しめ、純米吟醸しらかば錦は酸味や旨味のバランスが良くぬる燗で酸が丸く収まるなど、多彩な製品ラインナップを展開しています。
舞姫
まいひめ EC舞姫は1894年創業の舞姫酒造が諏訪の地で醸す代表銘柄で、諏訪五蔵の一角を担う蔵元です。 霧ヶ峰から長い時間をかけて諏訪の地に流れ出る清冽な霧ヶ峰の伏流水をふんだんに使用し、信州・長野県で広く使われる美山錦、兵庫県の山田錦、山田錦の親米である雄町などの酒造好適米を中心に醸されます。 年間を通して氷点下での瓶貯蔵を行い、常にできたてのフレッシュな味わいのお酒を届けることを心掛けており、伝統と革新が調和した進化を続ける酒蔵として知られています。
翠露
すいろ翠露は舞姫酒造が1999年に流通限定酒として発売した銘柄で、霧ヶ峰の伏流水と厳選された酒造好適米を使用し、氷点下での瓶貯蔵によりフレッシュな味わいを保っています。 伝統と革新が調和した進化を続ける舞姫酒造の理念を体現した限定流通品です。
PRINCESS TIME
プリンセス タイムPRINCESS TIMEは舞姫酒造の女性副杜氏が手がけた新しいカタチの日本酒で、果実のような甘口ながら清々しい酸味が特徴です。 霧ヶ峰の伏流水を使用し、氷点下での瓶貯蔵によりフレッシュな味わいを保ちながら、従来の日本酒のイメージを超えた新しい楽しみ方を提案する銘柄として親しまれています。
髙尾の天狗
たかおのてんぐ髙尾の天狗は舞姫酒造が2015年4月にリリースした地域ブランドで、八王子の農家に生産委託した酒造好適米と八王子高月清流米(キヌヒカリ)を使用した限定清酒です。 諏訪の伝統的な酒造りの技術を活かしながら、八王子という地域との連携により生まれた特別な銘柄として親しまれています。
本金
ほんきん EC本金は江戸時代後期・宝暦6年創業の酒ぬのや本金酒造が醸す銘柄で、諏訪五蔵の一つとして家族5人を中心に営まれている小さな田舎の酒蔵です。 銘柄名は「本物の」「一番(=金)」から来ており、2文字とも左右対称で裏表のない誠実な姿勢を表現しています。 「すっと飲みやすい」「程よく味と香りが膨らむ」「主張しすぎない」という味のコンセプトのもと作られ、すっきりと飲めて程よくふくらみがあり、食事のなかで主張はしすぎず存在感のある名脇役として食事を引き立ててくれる純米酒です。 地元の米でうまい酒を追求し、飲んで頂いた皆さんが1日の疲れを癒しほっこりとした気持ちになれる酒造りを目指しており、純米吟醸諏訪では湖南地区でのびのび育った酒造好適米美山錦を全量使用しています。 製造量は100石強の極小量ながら、全国新酒鑑評会で金賞を獲得するなど品質の高さが評価されています。
麗人
れいじん EC麗人は寛政元年1789年創業、江戸時代の終わりから200年以上続く麗人酒造が醸す銘柄で、諏訪五蔵の一つとして親しまれています。 銘柄名は『綺麗な人』や『麗しい人』という意味から、そんな綺麗な人をイメージできる『綺麗なお酒』を造りたいということが由来です。 諏訪地方は霧ヶ峰に降った雨や雪が染み込んで1,000mの距離で濾過され、そのまま水道水の基準に達するぐらい綺麗な伏流水となって湧き出るという恵まれた環境で、辛口が特徴の晩酌向きの酒造りを伝統としています。 長野県産の酒造好適米「美山錦」で醸した純米吟醸酒は、フルーティーな香りと爽やかな味わいが特徴で、搾りたての生酒をそのまま冷温貯蔵し出荷前に一度だけ火入れを行うため、生酒特有の香りや味わいを残した爽やかなお酒に仕上がっています。 純米吟醸麗人と吟醸麗人辛口の極は2013年から2018年にかけて6年連続でモンドセレクション金賞を受賞した実績があります。
真澄
ますみ EC真澄は寛文二年1662年創業の宮坂醸造が醸す銘柄で、諏訪大社のご宝鏡を酒名に戴き、諏訪五蔵の一つとして親しまれています。 1946年に大蔵省醸造試験場の山田正一博士が諏訪蔵において採取された真澄酵母を「協会7号」と命名し、現在では全国の約60%の蔵元が使用する優良清酒酵母発祥の蔵として日本酒史に名を刻んでいます。 諏訪は周囲が高い山々に囲まれており降雪量が少なく空気が乾いているため、酒蔵にカビなどが付きにくく、お酒もとても透明感のある味わいになる恵まれた環境です。 その個性を活かした食中酒を目指し、香りは抑えめで淡くリンゴのような果実香があり、口に含むとまずはシャープな酸、次に旨みが広がり、何事もなかったかのようにスッとキレる味わいが特徴です。 清冽な水と冷涼な気候に恵まれた信州諏訪で、伝統を守りながらも革新を続ける長野県を代表する銘柄です。