高田酒造場は鳥取県岩美郡岩美町浦富に位置する伝統的な酒蔵です。背後に連なる中国山脈に降った雨が何百年もかけて砂の層で自然濾過され、ミネラル分を含んだ良質な伏流水として湧き出る、恵まれた水源を持っています。
銘柄「瑞泉」は、地元岩美町の天台宗吉祥院の山号「瑞泉山」に由来します。地域で「滋味豊かな天然水」として知られる地下水を蔵内の井戸からくみ上げて仕込み水に使用し、地元農家との契約栽培による酒造好適米だけを厳選して使用しています。
「誰におもねることもない、自己流の酒造り」をモットーに、「好きな人にだけ飲んでほしい」という信念のもと、消費に見合った数量しか製造しない少量生産を貫いています。酒米の選別から仕込みの微妙な調整にいたるまで地酒を強く意識した醸造法を徹底し、庶民の味と称される「絣の味わい」の地酒を醸しています。
自社精米機を備え、酒米を目的に応じて精米歩合40%以下（純米大吟醸）から50%以下（純米吟醸）まで磨き上げ、吟醸酵母で低温長期発酵させる丁寧な酒造り。山陰を代表する"田舎酒"として、今や地元はもちろん全国的にも高い知名度を有しています。