布施酒造店は石川県七尾市三島町に位置する、明治9年創業の歴史ある酒蔵です。
現在は七尾市に唯一残る酒蔵として、地域の酒造文化を継承しています。代表銘柄「天平」の最大の特徴は、古酒(熟成酒)の専門蔵であることです。季節限定の「荒走り」を除き、全ての商品ラインナップが熟成酒で構成されており、3年、5年、7年、10年と長期間丁寧に熟成させた古酒を提供しています。
4,000リットルのタンクに酒を満たし、3年後に約半分を3年古酒として販売し、残りを5年古酒、10年古酒として販売するという独自の熟成システムを採用しています。時を重ねることで生まれる琥珀色の美しい色合いと、新酒とは一線を画す独特の風味が特徴で、「酒は古酒、女は年増」という言葉を体現する蔵元として知られています。
ラベルには現当主の弟で日本画家である布施錦司氏による力強い書が施され、芸術性も高く評価されています。能登食祭市場、穴水のななむぎや、金沢の百番街金沢地酒蔵、東京銀座の石川県アンテナショップなどで購入可能です。