飯沼銘醸は、文化8年（1811年）に新潟県長岡市出身の初代・飯沼岩次郎氏が栃木の地に魅せられて創業して以来、200年以上の歴史を誇る老舗蔵元です。栃木市西方町に位置し、日光連山の一角である男体山を源流とする大谷川の清冽な伏流水を仕込み水に使用しています。
この蔵元の最大の特徴は、新潟杜氏の伝統的な技法を継承しながら、栃木の豊かな風土を酒に反映させる「技と自然の融合」にあります。自社田を含む地元農家との強いネットワークにより、「山田錦」「五百万石」に加え、栃木県が開発した「夢ささら」などの高品質な酒米を厳選。全量自社精米を行うことで、原料の品質を極限まで引き出しています。
伝統的な看板ブランド「杉並木」に加え、現代的なアプローチで熱狂的なファンを持つ「姿」など、多様なニーズに応える銘柄を展開。「チームワーク」をモットーに、少量生産ながら一滴一滴に魂を込めた真摯な酒造りを続けています。歴史への敬意と革新への挑戦が同居する、栃木を代表する実力派蔵元です。