神亀酒造は蓮田市馬込に位置する酒蔵で、蔵の裏にあった天神池に住んでいたという「神の使いの亀」の伝説が社名の由来となっています。
戦後初の全量純米蔵として日本酒業界に革命を起こした蔵で、添加物を一切使用せず、米・米麹・水のみで日本酒を醸すという原点に立ち返った酒造りを実践しています。全量純米造りへの転換は業界に大きな影響を与え、純米酒ブームの先駆けとなりました。
仕込み水には蓮田の地下水を使用し、酒米は山田錦を中心に厳選した酒造好適米のみを採用しています。米と米麹と水という最もシンプルな原料から、最高の日本酒を造り出す技術と理念を貫いています。
「米と米麹と水から日本酒を造る」という伝統的製法を守り続け、故・小川原良征氏が率いた蔵では無濾過生原酒、発泡にごり酒、純米酒の燗酒、熟成酒、低精白酒など現在多くのファンから愛される酒を見出し世に提案してきました。職人の技と農家との信頼関係、そして時間をかけた丁寧な酒造りを大切にしています。
熟成にもこだわり、神亀ブランドは最低でも2年、「ひこ孫」は3年以上熟成させた長期熟成酒として発売するなど、時間をかけて磨かれた深い味わいを追求しています。米本来の旨味がしっかりと感じられる濃醇タイプの酒質で、常温や燗で楽しむと真価を発揮します。
代表銘柄「神亀」は全量純米の理念を体現した日本酒として、全国の日本酒愛好家から高い評価を受けており、埼玉県を代表する銘柄の一つとして知られています。