古澤酒造は天保7年（1836年）に山形県寒河江市で創業した老舗酒蔵です。創業時より紅花商いと酒造業を営み、地域の経済と文化を支えてきました。
糖類は一切添加せず、純米酒と吟醸造りには特に力を入れており、「味に力があって、香が軽やかで、やわらかい酒」を造ることを目指しています。山形の水は雪解け水が山々を伝い、時間をかけてろ過されることで生まれる軟水で、口当たりが柔らかく、クセがないという特徴を活かした酒造りを行っています。
明治40年代に二代目・古澤徳治が吟味を重ねた美酒の結晶として「澤正宗」が誕生し、現在も代表銘柄として愛されています。三代目の祖父・徳治は哲人・中村天風氏に師事し、その精神性が蔵の酒造りにも影響を与えています。