白井酒造店は明和二年創業の歴史ある酒蔵で、会津美里町に位置しています。現在は九代目となる白井栄一氏が代表を務めています。
「萬代芳」は昔から地域で親しまれている伝統銘柄で、明神ヶ岳の伏流水と米どころ会津米を中心に使用し、自然環境に優しく手造りにこだわっています。
「風が吹く」は九代目蔵元の白井栄一氏が立ち上げたブランドで、JAS認定会津美里町産「五百万石」を百パーセント使用して醸す本格限定醸造酒です。農業法人「無の会」が作る有機栽培米を使用し、完熟肥料を田んぼごとに最適な量を撒くことで肥料過多を防ぎ、健全な稲穂へと成長させています。
福島県では珍しく、山廃仕込みをメインブランドとしており、自然発生する乳酸のみで発酵させる山廃仕込みでの酒づくりに取り組んでいます。
杜氏が高齢になったため、現在は九代目の白井代表が中心となり、七人の蔵人全員で力を合わせて酒を醸しています。火入れと生の銘柄を明確に分けて出荷しているのもこの蔵の特徴で、小さい蔵ながら全国新酒鑑評会で十回連続金賞を受賞しました。