英君酒造は1881年（明治14年）に静岡県由比にて創業しました。英君という名前は明治に駿府に隠居していた15代将軍慶喜公を称えて名付けられました。
蔵屋敷は旧国道一号線である県道396号から由比川に沿い山間へと北上した、由比北小学校の道を挟んだ向かいに位置します。
仕込み水は桜野沢という良水の湧出する山から引き込んでおり、若干鉄分が多いため特殊なタンク内で噴霧して鉄分を酸化により分離、さらにフィルターを使用して鉄分を完全に取り除いています。
使用する酒米は主に兵庫山田錦、兵庫愛山、富山五百万石、静岡誉富士、岡山備前雄町などで、全ての製品を優しい味と香りで食中酒として飲み飽きしない静岡酵母で醸しています。
徹底した洗米が特徴で、吟醸・大吟醸を仕込む酒米に関しては通常の洗米工程の後、更に一工程を加えて徹底的に糠を洗い流します。
香りが主張しすぎない自然な味わいで、かつ爽やかでフルーティーで優しい香味が特徴です。南部杜氏の先代の元で修業した粒来杜氏以下、経験豊富な榛葉副杜氏、信頼できる職人2名と社長の5人で造っています。