日吉酒造店は石川県輪島市河井町の朝市通りに位置する、1912年創業の歴史ある酒蔵です。
創業者が夢で金の瓢箪を付けた白馬に「酒造りを始めよ」と告げられたことから酒造りを始めたという逸話があり、この伝説が代表銘柄「金瓢白駒」の名前の由来となっています。蔵の地下から湧き出る井戸水を使用し、「日本海に最も近い井戸水で仕込んだ日本酒」として知られています。
代表銘柄は「金瓢白駒」「ささのつゆ」「おれの酒」などで、キリッとした辛口の味わいが特徴です。輪島朝市通りという観光地に位置し、店舗では各種試飲や立ち飲みもでき、訪れる人々との交流を大切にしています。
2024年1月1日の能登半島地震で蔵は完全に倒壊し、貯蔵タンクが使用不能になり、井戸は砂泥で汚染され、施設での酒造りが不可能になりました。しかし杜氏は「この地で必ず酒造りを再開させる」という強い決意を持ち、復興に向けて歩み続けています。