山根酒造場は鳥取市青谷町に位置する酒造です。「醸は農なり（Brewing is Agriculture）」という理念を掲げ、酒造りが農業の延長線上にあることを重視した製造哲学を持っています。
使用する酒米は全て契約農家で栽培された低農薬・低化学肥料米を使用し、酒米の選定から一貫した品質管理を行っています。ほぼ全ての酒米が蔵から2-3km圏内で栽培されており、真の意味での地酒造りを実践しています。
完全発酵と熟成を基本とし、しっかりとした酸味を持ちながらも食事に寄り添う豊かでバランスの取れた酒質が特徴です。
鳥取県固有の酒造好適米「強力（ごうりき）」の復活と活用にも尽力しています。強力は大正時代に生まれた幻の酒米で、背丈が約150cmにもなり栽培が困難なため一度は姿を消しましたが、蔵元の熱意により復活しました。山根酒造場は強力を使った酒造りを30年以上継続しており、強力酒のパイオニアとして知られています。
民俗資料館を併設しており、二階建ての木造建物に酒造り道具や酒器を展示しています。