永山本家酒造場は山口県宇部市車地に位置する酒蔵で、「癒しと米味」をコンセプトとした純米酒造りを実践しています。
蔵の前を流れる厚東川の上流には日本最大級のカルスト台地である秋吉台があり、秋吉台を源流とする厚東川の地下からくみ上げた中硬水を仕込み水として使用しています。カルシウムなどのミネラルがたっぷり含まれたこの中硬水が、酒に透明感を与えながら味わいに強い張りを持たせます。
5代目蔵元永山貴博氏は添加アルコールや糖類、炭素濾過などの製法では国際的な基準を満たさないと考え、全量純米酒のみを醸造する方針を採用しています。ヨーロッパのワイナリーを訪れてテロワールの重要性を実感し、東広島の国税庁醸造研究所で酒米研究を行い、地元宇部産山田錦で醸した純米大吟醸「Domaine Taka」をリリースしました。
農業生産法人を持ち、山田錦や雄町などの酒米栽培を行い、酒蔵が積極的に米作りに関わることで地域の環境を守るべきだという理念を持っています。地元産の酒米を使用したテロワールの表現を追求し、秋吉台のカルスト台地由来の水と米が織りなす独自の酒質を生み出しています。
代表銘柄は「貴」で、国内外で高い評価を受けています。