千田酒造は大正9年（1920）に、栗原市金成地区で農業と麹造りを営んでいた初代・千田与次郎が、鶯沢町の酒蔵を引き継いで創業しました。当初の銘柄は「奥鶴」でした。
より良い仕込み水を求めて昭和12年（1937）に栗原中野に移転し、昭和50年代には新しい銘柄「栗駒山」を発表しました。
4代目蔵元・千田義孝は「米は遠くから運べるし、人は移動できる。しかし水だけは動かせない。だからこそ地酒の本質は水にあると思う」と語り、栗駒山の湧水の恵みへの感謝を込めて「栗駒山」の銘柄を選びました。
非常に軟らかく澄んだキレのある栗駒山の湧水を使用し、「新鮮で爽快、するりと入り込み、料理によく合い、飲み続けられる酒」を目指した酒造りを行っています。
緻密なデータ管理と品質の精度で定評があり、飲み手の間で品質の安定性に対する信頼が厚い蔵です。