田原酒造は明治30年（1897年）に創業し、糸魚川市に位置する酒蔵です。
代表銘柄「雪鶴」の名は、新潟清酒の父と呼ばれる大蔵省醸造試験所の田中虎雄鑑定官によって命名されました。
新潟の日本酒は一般に淡麗辛口として知られますが、田原酒造は「淡麗甘口」を特徴とし、「やわらかくなめらかな口当たり、豊かな旨味、そしてすっきりとした後味」を醸造方針としています。
特定名称酒の比率が85%と高く、品質重視の酒造りを実践しています。
大吟醸「奴奈川族」は、古事記に記される糸魚川で栄えた姫と一族の伝説に由来し、翡翠の産地として知られる糸魚川の歴史と文化を銘柄名に込めています。高い吟醸香とキレの良い旨味が特徴です。
小さな蔵ながら、NASAの技術を応用した酒造りなど、革新的な取り組みも行っています。