丸尾本店は明治18年（1885年）に創業した、琴平町榎井に位置する歴史ある蔵元です。
丸尾家（現代表・杜氏の丸尾忠興氏の曽祖父）が、讃岐満濃池の大堤防を私財を投じて再築した功労者・長谷川佐太郎氏から酒造業を継承しました。
銘柄「凱陣」は日清・日露戦争の戦勝を記念して命名され、歴史的な意義を持っています。
金刀比羅宮と日本最古の芝居小屋・金丸座の近くに位置し、幕末の志士・高杉晋作や桂小五郎が隠れ部屋に潜んだという歴史的エピソードも残されています。
年間400-500石という少量生産を、伝統的な和釜（日本の釜）と木製甑（蒸し器）で丁寧に行っており、全量無濾過、無炭素ろ過にこだわっています。
生産量の70%以上が無濾過生原酒で、濃醇で重厚級の味わい、強い酸味とキレのある後味が特徴です。
一つのタンクに一種類の米のみを使用するという徹底したこだわりを持ち、個性的で力強い味わいを生み出しています。
代表取締役の丸尾忠興氏自らが杜氏を務め、伝統製法を守りながら少量生産を指揮。限定生産のため入手困難で、県内外で高い人気を誇ります。
伝統的な製法と道具にこだわり、妥協のない酒造りを貫く、香川県が誇る個性派蔵元です。