伊丹老松酒造は元禄元年創業の老舗酒造で、伊丹という清酒発祥の地において三百年以上の歴史を誇ります。
元禄10年には伊丹の大手酒屋24軒に帯刀が許され「御免酒」と称される格式高い酒造りの伝統を継承し、老松はその中でも最も格式が高いとされ、宮中奉納酒や将軍の御膳酒として重用されました。
銘柄名「老松」は千載の齢を経ても緑を保つ松の老木にあやかって命名され、長寿と変わらぬ品質を象徴しています。
伊丹は清酒の醸造技術が確立された地として知られ、江戸時代には「伊丹諸白」という高級酒で全国的に名を馳せ、「灘の男酒、伊丹の女酒」として対比される柔らかく上品な酒質が特徴です。
代々受け継がれる醸造技術により、淡麗でやや辛口、飲み飽きのしない飲み良い酒として地元を中心に愛され続けています。