北川本家
| 名前 | 北川本家 |
|---|---|
| ふりがな | きたがわほんけ |
| 住所 | 京都府 京都市伏見区 村上町370-6 |
| TEL | 075-611-1271 |
| FAX | 075-611-1273 |
| Web | https://www.tomio-sake.co.jp |
北川本家は明暦3年(1657年)以前に創業した、伏見最古級の酒蔵の一つです。宇治川(淀川)沿いで船宿「船屋」を営んでいた白兵衛が、客のために酒を造り始めたのが起源で、「船屋の酒」として伏見酒の代表的存在でした。30石船で淀川を下り大坂へ、さらに江戸へと運ばれました。
1657年に伏見にあった83軒の酒蔵のうち、江戸時代末までの200年間を生き残ったのは笠置屋(現・月桂冠)と船屋(現・北川本家)の2軒のみという歴史的価値を持ちます。
明治43...
北川本家は明暦3年(1657年)以前に創業した、伏見最古級の酒蔵の一つです。宇治川(淀川)沿いで船宿「船屋」を営んでいた白兵衛が、客のために酒を造り始めたのが起源で、「船屋の酒」として伏見酒の代表的存在でした。30石船で淀川を下り大坂へ、さらに江戸へと運ばれました。
1657年に伏見にあった83軒の酒蔵のうち、江戸時代末までの200年間を生き残ったのは笠置屋(現・月桂冠)と船屋(現・北川本家)の2軒のみという歴史的価値を持ちます。
明治43年(1910年)、第10代当主北川佐兵門が中国古典の「富此翁」から「富翁(とみおう)」を命名しました。物質的な富ではなく精神的な豊かさを意味し、「心豊かな人は晩年に幸せになる」という意味が込められています。当初「ふおう」と読まれていましたが、戦後「とみおう」に変更されました。
昭和58年に初めて全国新酒鑑評会に出品して以来、平成27年2月までに15回の金賞を受賞し、令和5年6月時点で合計21回の金賞を受賞しています。かつては越前糠杜氏を頭に120人の蔵人が働いていましたが、現在は8人のスタッフで運営し、堀川沿いの乾蔵で現代的な設備と伝統技術を融合させています。
360年以上にわたり伏見の水に恵まれた環境で醸造を続け、京都の食文化と共に発展してきました。伝統を守りながら革新を続け、数多くの賞を受賞する高品質な日本酒を生産し続けている歴史ある蔵元です。