銘柄一覧
久慈の山
くじのやま「久慈の山(くじのやま)」は、慶長8年(1603年)創業の根本酒造が400年以上にわたり醸し続けてきた、歴史と伝統を象徴する銘柄です。奥久慈の雄大な自然への敬意と、揺るぎない品質への願いがその名に込められています。 名水として名高い駒形神社の御神水と、豊穣な大地が育んだ厳選された酒米、そして熟練の杜氏の技が三位一体となって生み出されます。 すっきりとした口当たりに豊潤な旨味が広がる淡麗辛口の味わいが特徴で、長年地域の人々の祝宴や日常のひとときを彩ってきました。茨城の酒造史を物語る、伝統と風格を兼ね備えた名品です。
旭桜
あさひざくら「旭桜(あさひざくら)」は、明治29年(1896年)創業の珂北酒造を象徴する主力銘柄です。その名は、かつて蔵の近くを流れていた旭川のほとりに咲き誇る、朝日に照らされた桜の美しさに感動して命名されました。 日本三大名瀑の一つ「袋田の滝」で知られる大子町の、清らかな久慈川の伏流水を仕込み水に使用しています。盆地特有の寒暖差の激しい気候が、酒に深い味わいとキレをもたらします。 淡麗辛口でありながら、熟成によって育まれたフルーティーな旨味とバランスの良さが特徴です。奥久慈の豊かな自然と、100年以上の歴史が育んだ、情熱溢れる手造りの逸品です。
清香酒
せいこうしゅ「清香酒(せいこうしゅ)」は、珂北酒造が醸す本醸造酒などの伝統的なラインナップです。奥久慈の清冽な水と空気が生み出す、純粋で透明感のある香りと味わいを瓶に詰め込んだ一献です。 蔵のギャラリーには、この銘柄の文字を書いた著名人の書も飾られており、地域に深く根ざした文化的な価値を今に伝えています。 穏やかで上品な香りが特徴で、毎日の食卓に寄り添う、地元・大子町の人々に長年愛されてきたスタンダードな地酒です。
袋田紀行
ふくろだきこう日本三名瀑の一つ「袋田の滝」にちなんだ銘柄名で、大子町の代表的な観光名所を酒名に冠しています。袋田の滝を訪れる旅の思い出として、また大子町の魅力を伝える銘柄として親しまれています。 四季折々に異なる表情を見せる袋田の滝のように、日本酒も季節や温度によって様々な味わいを楽しめるという意味も込められていると考えられます。観光と日本酒を結びつける、地域振興の役割も担う銘柄です。
月居姫
つきおれひめ「月居姫(つきおれひめ)」は、珂北酒造の文化的・芸術的背景を象徴する、優雅で神秘的な銘柄です。その名は、蔵のギャラリーに飾られている鈴木鼓村(丸山四条派の画家)による絵画に由来し、歴史ある芸術作品と日本酒の融合を表現しています。 月明かりの下で佇む姫のような、繊細で奥ゆかしい味わいを目指して醸されています。奥久慈の清冽な水が、その透明感あふれる品質を支えています。 物語性と芸術性を兼ね備えた銘柄として、国内外の日本酒ファンに、大子町の豊かな文化と伝統的な美意識を伝える役割を果たしています。
四度の瀧
よどのたき「四度の瀧(よどのたき)」は、明治元年(1868年)創業の家久長本店が手掛ける最高級の銘柄です。その名は、大子町にある日本三名瀑の一つ「袋田の滝」の別名である「四度の滝」に由来します。 袋田の滝が四季折々に四度の美しさを見せるように、この酒もまた、奥久慈大子の厳冬期にのみ醸される、繊細で奥深い味わいを目指しています。八溝山系の清冽な伏流水と、伝統の技が織りなす大吟醸酒は、気高く華やかな香りと透き通るような飲み口が特徴です。 地域のシンボルである名瀑の名を冠したこの酒は、まさに大子町の風土と歴史が凝縮された、特別な一献として愛されています。
家久長
かくちょう「家久長(かくちょう)」は、江戸末期に創業のルーツを持ち、明治元年に本格的な蔵元として興った家久長本店の屋号を冠した代表銘柄です。「家が久しく長く栄えるように」という願いが込められた、おめでたい名を持つ伝統の一献です。 奥久慈大子の清冽な八溝山系の伏流水を使用し、厳寒期に丁寧に手造りされるその味わいは、すっきりとキレの良い淡麗辛口のなかに、豊かな米の旨味を感じさせます。 古くから地域の人々の生活に寄り添い、お祝いの席や日常の食卓を彩ってきました。4代、5代と受け継がれてきた伝統的な手法と、茨城の豊かな風土を象徴する、歴史ある地酒です。
霊水八溝
れいすいやみぞ「霊水八溝(れいすいやみぞ)」は、八溝山系の霊峰から湧き出る清冽な水を最大限に活かした純米酒ブランドです。「霊水」という名が示す通り、神聖で特別な力を持つとされる名水の個性を、日本酒のなかで表現しています。 名水百選にも選ばれる八溝山系の軟水を仕込み水に使用し、八溝おろしの冷涼な空気と茨城酵母が調和して醸し出される、繊細で奥ゆかしい味わいが特徴です。 大子町の豊かな自然が育んだ水の良さを、そのまま瓶に詰め込んだような純粋な品質は、水の個性を愛する日本酒ファンからも高く評価されています。
喜連川 やすらぎの里
きつれがわ やすらぎのさと「喜連川 やすらぎの里(きつれがわ やすらぎのさと)」は、虎屋本店が醸す、地域への想いを込めた銘柄です。宇都宮近郊の喜連川(きつれがわ)地域の安らぎを感じさせる風景をイメージして名付けられました。 虎屋本店の伝統的な技術を背景に、地元の人々や観光客に親しまれる親しみやすい味わいを目指しています。創業以来のこだわりである宇都宮の名水「虹の井」を使用し、柔らかな口当たりと穏やかな香りが特徴です。 地域の風土を感じさせる一杯として、旅の思い出や地元の食卓を彩る銘柄として展開されています。
虹乃井
にじのい「虹乃井(にじのい)」は、虎屋本店の創業の原点である名水「虹の井」の名を冠した由緒ある銘柄です。 天明8年(1788年)、近江商人の初代当主が宇都宮の地に湧くこの水の素晴らしさに感銘を受け、酒造りを始めたことが蔵の歴史の始まりです。「虹の井」は宇都宮の七つの名水「七水」の一つとして知られています。 この銘柄は、蔵の原点である水の恵みへの感謝を込めて醸されており、透明感のある純粋な味わいが特徴です。宇都宮の都心にありながら守り抜かれた名水の記憶と、230年を越える伝統を現代に伝える、虎屋本店の魂とも言える象徴的なブランドです。
菊
きく「菊(きく)」は、虎屋本店の象徴的な代表銘柄で、蔵の長い歴史を現代に伝える伝統のブランドです。IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)で金メダルを受賞するなど、国際的にも高く評価されている銘柄です。 菊は日本の皇室を表す紋章でもあり、高貴で清らかな花として愛されてきました。この銘柄には、日本酒の王道を行く気品ある味わいを目指すという想いが込められています。宇都宮の都心で湧き続ける、歴史ある名水「虹の井」を使用し、洗練された品格のある酒質を実現しています。 栃木県内のみならず、世界中の日本酒ファンに愛される、虎屋本店の品質と誇りを象徴する一献です。
七水
しちすい EC「七水(しちすい)」は、虎屋本店の主力銘柄であり、現代の日本酒シーンにおいて革新を続ける注目のブランドです。 その名は、宇都宮に古くから伝わる七つの名水の総称「七水」に由来します。2000年代に純米酒主体の新ラインとして誕生して以来、瞬く間に人気を博しました。アジア最大級の「Oriental Sake Awards」で最高賞のサケ・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、世界最高峰の品質を証明しています。 「ワクワクする酒」をコンセプトに、酒米の持つエネルギー、旨味、そして香りを最大限に引き出す醸造を追求しています。鮮やかでフレッシュな味わいと、米の旨味が調和した飲み応えのある酒質は、伝統を守りつつも進化を恐れない虎屋本店の挑戦を象徴しています。
七井
ななついど「七井(ななついど)」は、かつて宇都宮市に存在した小林杢三郎商店が醸していた銘柄です。現在は廃業しており、栃木県の日本酒の歴史を伝える貴重な記録の一つとなっています。 銘柄名の「七井」は、宇都宮に古くから伝わる七つの名水「七水(しちすい)」を想起させる命名であり、宇都宮の豊かな水文化と共生していた蔵元の姿勢を象徴しています。宇都宮は「水都」としての側面も持ち、良質な地下水が酒造りを支えてきました。 廃業した今も、この銘柄はかつて栃木の都心で醸された地酒として、地域の歴史と共に語り継がれています。
大英勇
だいえいゆう「大英勇(だいえいゆう)」は、宇都宮市にあった小林杢三郎商店が醸していた、力強く勇壮な命名を持つ銘柄です。現在は廃業により製造されていません。 銘柄名の「大英勇」は、文字通り「大いなる英雄的勇気」を意味し、飲む人に活力を与えるような力強い味わいを連想させます。この命名は明治から昭和にかけての日本酒の文化的背景を反映しており、質実剛健で縁起の良さを尊ぶ当時の美意識を伝えています。 栃木県の中心都市である宇都宮において、かつて地域の人々に親しまれたこの銘柄は、廃業後も栃木の酒造業の歩みを物語る歴史的断片として記憶に留められています。
熟露枯
うろこ EC「熟露枯(うろこ)」は、島崎酒造が全国に先駆けて取り組んできた「洞窟熟成酒」の代名詞的な銘柄です。嘉永2年(1849年)創業の伝統技術である山廃仕込みをベースに、戦車製造用地下工場跡の洞窟で長期熟成させることで完成します。 洞窟内は年間を通じて約10℃前後と温度変化が極めて少なく、日光が一切遮断された理想的な環境です。この「洞窟熟成」により、新酒の荒々しさが消え、通常の貯蔵では得られない奥深いコクと、絹のように滑らかな喉越しが生まれます。 時間という魔法が醸した円熟の味わいは、まさに大人のための贅沢な一杯。冷やしてフレッシュに、またぬる燗でふくよかな香りと旨味を楽しむなど、温度によって多彩な表情を見せる、島崎酒造の情熱が凝縮された銘柄です。
極一滴雫酒
きわみいってきしずくざけ「極一滴雫酒(きわみいってきしずくざけ)」は、島崎酒造の技術の粋を集めた究極の大吟醸です。その名の通り、醪(もろみ)を袋に入れ、圧力をかけずに自然に滴り落ちる「一滴一滴」の雫のみを贅沢に集める「袋吊り」という製法で造られます。 この手間暇のかかる製法により、米本来の旨味と華やかな香りが最も純粋な形で抽出され、雑味の全くない透き通った味わいが生まれます。那須烏山の自然と蔵人の心、そして贅沢な手法が融合したその酒質は、まさに「極(きわみ)」の名にふさわしいものです。 特別な日や大切な方への贈り物に選ばれる、島崎酒造が誇る最高峰の芸術品とも言える日本酒です。
東力士
あずまりきし EC「東力士(あずまりきし)」は、島崎酒造の歴史と伝統を象徴する看板銘柄です。嘉永2年(1849年)の創業以来、地元那須烏山で愛され続けてきました。 その名は、2代目当主の熊吉が相撲を深く愛したことに由来し、「東」は関東の地を、「力士」は力強く伝統を守る精神を表しています。島崎酒造の代名詞である「洞窟熟成」を経て世に送り出される東力士は、那須岳を源流とする清冽な水と、熟成によって生まれるまろやかな旨味が調和した、抜群の完成度を誇ります。 風格ある味わいと、那須烏山の風土を感じさせる豊かな余韻。長い歴史の中で培われた蔵人の技と、洞窟熟成という独自の個性が融合した、栃木を代表する名酒の一つです。
廣重の郷 浮世酒
ひろしげのさと うきよざけ「廣重の郷 浮世酒(ひろしげのさと うきよざけ)」は、那須烏山の風土と、江戸時代を代表する絵師・歌川広重の芸術世界を融合させた情緒豊かな銘柄です。那珂川流域は広重ゆかりの地として知られ、その歴史的背景がこの酒に深みを与えています。 歌川広重が描いた浮世絵のような、日本の四季の移ろいや旅情を感じさせる洗練された酒質。洞窟酒蔵での静かなる熟成期間を経て、広重の絵に宿る繊細な色彩のように、複雑かつ優雅な味わいが引き出されています。 ラベルにも広重の作品が用いられるなど、視覚と味覚の両方で江戸の粋と烏山の歴史を楽しむことができる、島崎酒造ならではの文化的な一献です。
四季桜
しきさくら EC「四季桜(しきさくら)」は、宇都宮酒造が誇る代表ブランドであり、150年以上の歴史が育んだ栃木を代表する名酒の一つです。 その名は、初代当主が詠んだ「月夜の友は他になし四季桜」という句に由来し、四季を通じて桜のように美しく、人々の心に寄り添う酒でありたいという願いが込められています。日光連山の雪解け水を含む鬼怒川の伏流水(軟水)を用い、滑らかで洗練された口当たりを実現しています。 栃木県産の酒米と独自酵母にこだわり、やや辛口ながらも芳醇で膨らみのある味わいが特徴です。JAL国際線ファーストクラスで提供されるなど、その品質は世界的に認められており、冷やした時のキレの良さと、燗をつけた時のふくよかな旨味の両方を楽しめる格調高い日本酒です。
天琴
てんきん「天琴(てんきん)」は、文政12年(1829年)創業の外池荘五郎商店を代表する銘柄です。約200年の歴史を持つ老舗蔵元が、伝統的な技術を守り抜きながら現代に伝える至高の一本です。 銘柄名の「天琴」は、文字通り「天上の琴の音」を意味し、その音色のように美しく澄み渡り、聴く人の心を癒すような調和のとれた酒質を目指しています。栃木の良質な水と米を用い、近江商人のルーツを持つ蔵元ならではの誠実な造りが、雑味のなさと上品な香りを生み出しています。 淡麗でキレのある飲み口は、どんな料理の味も引き立てる名脇役。歴史の重みを感じさせつつも、日常の食卓に優しく寄り添う、まさに「天上の恵み」と言える銘柄です。