銘柄一覧
霞の里
かすみのさと「霞の里(かすみのさと)」は、霞ヶ浦に注ぐ恋瀬川のほとり、歴史ある石岡の風土を表現した銘柄です。霞ヶ浦周辺の穏やかな田園風景と、水辺の情景を酒名に冠しています。 茨城県産の酒造好適米「ひたち錦」を100%使用し、伝統的な製法で醸された純米酒です。まろやかな中にも心地よいキレがあり、地元石岡の食、特に名産の湖の幸との相性を意識した酒質です。 冷やから常温まで、幅広い温度帯で米の旨味を感じられる、地域に根ざした一品です。
オヤジナカセ
おやじなかせ「オヤジナカセ」は、そのユニークな名前と確かな品質で人気の銘柄です。「親父泣かせ」という名には、美味しい酒で親父を泣かせる(喜ばせる)、あるいは親父が独り占めしたくなるほど旨い、といった遊び心が込められています。 兵庫県産の山田錦を栽培する農家と、廣瀬商店の出会いから生まれたストーリー性のある酒です。話題性だけでなく、200年以上の歴史を持つ蔵の技術が集結した本格的な味わいが特徴です。 息子や娘から父親への贈り物としても親しまれ、家族の絆を深める一杯として多くの人々に選ばれています。
紅梅一輪
こうばいいちりん「紅梅一輪(こうばいいちりん)」は、一輪の紅梅という風雅な情景を表現した銘柄です。春の訪れを告げる梅の花の清楚な美しさと、日本酒の持つ繊細な魅力を重ね合わせています。 廣瀬商店の伝統的な酒造技術が息づく、上品でバランスの取れた味わいが特徴です。淡麗辛口に仕上げられ、飲み口がサラリとしており、香りと味の調和が取れています。 繊細な料理の味を引き立てる酒質で、特に冷やして飲むことでその清楚な魅力が際立ちます。
白菊
しらぎく「白菊(しらぎく)」は、文化2年(1805年)の創業以来、廣瀬商店を守り続けてきた伝統の代表銘柄です。筑波山水系の良質な仕込み水と、地域の寒冷な気候を活かして醸されています。 力強い酸味と芳醇で濃厚な味わいが特徴で、飲み飽きしない旨味とコクを併せ持っています。冷やから熱燗まで、どの温度帯でもそれぞれの美味しさが楽しめる「万能清酒」として長年愛されてきました。 どっしりとしたボディとしっかりした酸があり、毎日の食卓を豊かに彩る、食事に寄り添う日本酒の理想形を追求し続けている銘柄です。
筑波の白梅
つくばのはくばい「筑波の白梅(つくばのはくばい)」は、茨城のシンボル筑波山と、春の訪れを象徴する白梅を名に冠した銘柄です。筑波山水系の清らかな地下水と、厳選された米を使用して醸されています。 キレが良く、飲み飽きしないコクのある味わいが特徴の本醸造酒として知られています。廣瀬商店の伝統的な技術によって、日常の食卓に彩りを添える酒として造り上げられています。 冷やから燗まで様々な温度帯で楽しめ、特に食事の味を引き立てる穏やかな香りと風味が魅力です。
富士泉
ふじいずみ「富士泉(ふじいずみ)」は、寛正3年(1462年)創業という、日本で2番目の古さを誇る藤田酒造店の代表銘柄です。応仁の乱の戦火を避けて石岡の地へ移り以来、550年以上の歴史を刻み続けています。 「富士山のように雄大で、泉のように清らかな酒」を目指すという理念がその名に込められており、古くは水戸光圀公からも称賛を受けたという由緒ある地酒です。 すっきりとした飲み口の中にも伝統に裏打ちされた深いコクがあり、地元で長く愛され続けている、歴史ロマン溢れる一献です。
恵泉
けいせん「恵泉(けいせん)」は、享保元年(1716年)創業という日立市で最も古い歴史を誇る嶋崎酒造の伝統銘柄です。その名は、敷地内の深さ135メートルから湧き出る「御貴井戸(おたかいど)」に由来します。 どんな日照りでも絶えることなく湧き出し、人々に恵みを与えてきた貴い井戸水への感謝が込められた名です。 この清らかな水で醸された酒は、なめらかで爽快な、みずみずしい味わいが特徴です。地域の食文化と共に300年以上の歴史を歩んできた、日立を代表する地酒です。
玉の雫
たまのしずく「玉の雫(たまのしずく)」は、嶋崎酒造が純米酒などの上位グレードに用いる銘柄です。「玉」のように美しく貴重な、一滴一滴の雫を大切にするという蔵の想いが込められています。 日立市の地域ブランドとしても認定されており、綺麗ですっきりとした口当たりと、芳醇で豊かな風味が調和した味わいが特徴です。 特に華やかな香りの純米吟醸などは女性にも人気が高く、都会的な洗練さと伝統の技が融合した、嶋崎酒造の新たな魅力を伝える銘柄です。
Any.
エニー「Any.(エニー)」は、菊乃香酒造が手掛ける革新的な銘柄で、「どんな場面でも、誰とでも楽しめる(Anyone, Anywhere, Anytime)」というコンセプトを体現しています。日本酒の伝統を大切にしながらも、現代のライフスタイルに溶け込む味わいを追求しています。 生酛造りなどの伝統技法を用いつつ、モダンでクリアな飲み口に仕上げられており、日本酒初心者から愛好家まで幅広い層に親しまれています。 日立市十王町の豊かな自然の中で育まれた、新しい時代の日本酒を象徴するブランドです。
二人舞台
ふたりぶたい「二人舞台(ふたりぶたい)」は、大切な人と二人で過ごす時間に寄り添うことをコンセプトにした、ロマンチックな銘柄です。恋人や夫婦、友人と静かに語らうシーンを「美しい舞台」に見立てた名には、酒造りの芸術性も込められています。 菊乃香酒造の最高峰とも言える大吟醸原酒などは、華やかな吟醸香と重厚な味わいが特徴で、特別な日のための一献として選ばれています。 贈答用としても高い人気を誇り、贈る人と受ける人の「二人の時間」を豊かに彩る、物語性溢れる銘柄です。
十王蔵
じゅうおうぐら「十王蔵(じゅうおうぐら)」は、日立市十王町という蔵の所在地を名に冠した、地元の誇りを象徴する銘柄です。「十王」の名は、十人の王を祀ったという土地の伝説に由来する、非常に歴史的な名称です。 JR十王駅から徒歩圏内という、地域に開かれた蔵で醸されており、地元の風土を映し出した酒造りを行っています。 地域に根ざした活動を通じて十王町の魅力を発信する、地元の人々に愛される伝統と親しみやすさが同居した銘柄です。
富久心
ふくごころ「富久心(ふくごころ)」は、明治10年(1877年)創業の椎名酒造店が醸す、140年以上の歴史を持つ銘柄です。日立市十王町高原の奥久慈の山々に囲まれた環境で、少量生産による丁寧な手造りを続けています。 銘柄名は、初代・富蔵と4代目の母・和久里の名から一字ずつ取り、「心を込めて醸す酒」という想いを込めて命名されました。家族の絆と真心を込めた酒造りの理念がその名に宿っています。 蔵の敷地内から湧き出る清冽な湧き水を仕込み水に使用し、フルーティーな香りと米の旨味、そして繊細で素朴な味わいが特徴です。ほぼ全ての生産が茨城県内で消費される、地域の人々に大切に育まれてきた希少な地酒です。
森嶋
もりしま EC「森嶋(もりしま)」は、明治2年(1869年)創業の森島酒造が令和元年(2019年)に立ち上げた、6代目蔵元・森嶋正一郎氏の名を冠した新銘柄です。太平洋までわずか数歩という海辺の蔵で、「フレッシュ・軽快・透明感」をモットーに醸されています。 食事を引き立てる綺麗な透明感と、口の中をリセットする程よい酸味、そして極限まで甘さを抑えた爽やかなキレが特徴です。 日立の豊かな海の幸と見事に調和する「海の酒」として、日本酒の新しいスタンダードを追求し、国内外で大きな注目を集めているブランドです。
富士大観
ふじたいかん「富士大観(ふじたいかん)」は、近代日本画壇の巨匠・横山大観氏が愛飲したことで知られる、森島酒造の伝統銘柄です。画伯が五浦に暮らしていた際に蔵元と親交があったことから、昭和28年(1953年)に「大観」と命名されました。 創業150周年を機に、大観画伯が富士山を好んで描いたことや、日本一の象徴であることにちなみ「富士大観」へと一新されました。 画伯の芸術性と日本の美意識を日本酒に重ね合わせ、気品ある香りと芳醇な味わいが特徴です。150年以上の歴史が生み出す、伝統と格式を感じさせる茨城を代表する銘柄の一つです。
住の友
すみのとも「住の友(すみのとも)」は、明治42年(1909年)創業の住の友酒造を代表する歴史ある銘柄です。北茨城市平潟町という、太平洋を一望できる港町で醸されています。 「住む友」という名には、地域の人々に寄り添い、生活に溶け込む地酒でありたいという蔵の願いが込められています。 花園山系の清冽な湧水を仕込み水に使用し、地元の海の幸との相性を追求した、すっきりと辛口の味わいが特徴です。100年以上にわたり北茨城の漁師や地域住民に愛され続けてきた、素朴で力強い味わいの地酒です。
天心抄
てんしんしょう「天心抄(てんしんしょう)」は、北茨城にゆかりの深い美術評論家・思想家の岡倉天心にちなんで命名された、住の友酒造の芸術性豊かな銘柄です。晩年を五浦海岸で過ごした天心の精神と、北茨城の文化的な薫りを酒で表現しています。 醸造委託を行いつつも、蔵独自のこだわりによって磨き上げられたその味わいは、爽やかな飲み口と、純米酒でありながら吟醸酒を思わせる華やかな香りが特徴です。 ほんのり甘く柔らかで、まるで日本画のような繊細な美しさを感じさせる酒質は、天心が愛した北茨城の美しい自然景観を彷彿とさせ、芸術や歴史を愛する人々からも高く評価されています。
稲の盛
いねのもり「稲の盛(いねのもり)」は、常陸大宮市上大賀に位置する浅川酒造が手掛ける、極めて希少な地酒です。銘柄名は、黄金色の稲穂が豊かに実る、茨城の美しい田園風景への敬意を込めて命名されました。 酒蔵は家族経営の極めて小規模な体制で、直売や一般的な小売店での流通は行っておらず、地元の限られた酒屋でのみ目にすることができる「幻の酒」として知られています。 大量生産とは無縁の、地域の人々の生活に密着した素朴で手造りの味わいが特徴です。地元の食文化に根ざし、口コミだけでその存在が語り継がれてきた、まさに知る人ぞ知る茨城の秘蔵酒です。
美人鶴
びじんづる「美人鶴(びじんづる)」は、浅川酒造が手掛けるもう一つの伝統銘柄です。鶴は古来より長寿と吉祥の象徴であり、その気高く美しい姿を酒名に冠しています。 地域密着型の酒造りを貫く浅川酒造において、地元の冠婚葬祭や祝いの席を彩る一献として、長年大切に供されてきました。 大量生産を行わない家族経営の蔵ならではの、職人の手の温もりが感じられる素朴な味わいが魅力です。茨城の風土と、地域の人々の絆を象徴する、温かみのある銘柄です。
酔富
すいふ「酔富(すいふ)」は、大正6年(1917年)創業の酔富銘醸が醸していた、常陸大宮市を代表する銘柄の一つです。蔵はJR常陸大宮駅近くの中富町に位置し、長年地域の人々に親しまれてきました。 主なラインナップには、代表銘柄の「酔富」のほか、最高級品の「垂涎の的(すいえんのまと)」、茨城県産米を使用した「純米きぬひかり」、さらにユニークな商品名で話題を呼んだ「くどいて(純愛吟醸)」など、多様な商品がありました。 長年地域の酒造文化を支えてきましたが、東日本大震災による設備の被災や需要の減少などが重なり、2016年に製造を停止、その後100年余の歴史に幕を下ろしました。現在でもその確かな味わいは、地元の日本酒ファンの記憶に深く刻まれています。
カミマル
かみまる「カミマル」は、2011年の東日本大震災後、母屋の屋根瓦に旧屋号『上丸(かみまる)』のマークが刻まれているのが発見されたことをきっかけに誕生した、復興と希望の象徴となるブランドです。困難を乗り越え、新たな一歩を踏み出す決意が込められています。 茨城県オリジナルの酒造好適米「ひたち錦」を贅沢に使用し、従来の日本酒のイメージを覆すやわらかい口当たりと、まろやかで洗練された味わいが特徴です。 国内外の色々な場面で楽しめるモダンな設計となっており、スタイリッシュなデザインと共に、幅広い層の人々に愛されています。