岡山県の日本酒銘柄一覧
一品
いっぴん一品は瀧本酒造が井原市で醸す日本酒で、吟味された好適米「あけぼの」を中心に使用し、すっきりとした味わいに仕上げられています。 1863年創業の歴史ある蔵元が、井原の地で伝統的な酒造りを守りながら醸す銘柄で、「一品」という名に恥じない品質を目指しています。 穏やかな香りとバランスの取れた味わいが特徴で、食事との相性を重視した酒質です。 瀧本酒造は日本酒だけでなく、井原市青野町の葡萄を使った井原ワインや本格的なだし醤油も製造しており、地域の食文化に貢献しています。 日常の食卓から特別な日まで幅広く楽しめる、井原の地酒です。
備州
びしゅう備州は白菊酒造が醸す銘柄で、備中の国(現在の岡山県西部)を表す名前を冠した地酒です。 高梁市成羽町の豊かな自然と成羽川の清らかな水を活かし、備中杜氏の伝統技法で醸されています。 岡山県産米を使用し、地域に根ざした酒造りを大切にした味わいが特徴です。 「大典白菊」と並ぶ白菊酒造のブランドとして、備中の食文化に寄り添う穏やかで飲みやすい酒質を持ちます。 日常の食卓から地域の宴席まで幅広く親しまれる、備中を代表する日本酒の一つです。
蘭亭曲水
らんていきょくすい蘭亭曲水は赤木酒造が1823年創業以来、高梁市備中町で醸す日本酒で、中国の歴史的故事「蘭亭序」に由来する雅な銘柄名を持ちます。 かつては「若竹」「富弥鶴」と合わせて三銘柄を製造していましたが、現在は蘭亭曲水のみが醸され続けています。 やや辛口でキレの良い味わいが特徴で、飲み飽きしない爽やかな飲み口が魅力です。 備中の地で二百年にわたり守られてきた伝統的な酒造りを継承し、地域の食文化に寄り添う日本酒として親しまれています。 赤木酒造はきび焼酎も手掛けており、多彩な酒造りの技術を持つ蔵元です。
高雪
たかゆき高雪は小出酒造が吉備中央町で醸す日本酒で、雪に覆われた山並みの谷間から湧く清水で酒を醸すことから命名されました。 高陣山の伏流水を仕込み水に使用し、雄町や朝日など岡山県産の酒造好適米で醸されています。 大吟醸酒、純米酒、本醸造酒、普通酒と幅広いラインナップがあり、上撰はやや甘口の飽きのこない味わい、蔵出し原酒はアルコール度数19~20度の芳醇な味わいが特徴です。 吉備高原の清らかな水と空気に育まれた、山間部ならではの澄んだ味わいを持つ日本酒です。
櫻芳烈
おうほうれつ櫻芳烈は芳烈酒造が高梁市有漢町で醸す日本酒で、岡山藩三代藩主・池田光政の諡号「芳烈公」に縁起の良い「櫻」を加えて命名されました。 1918年創業の蔵元が、高梁川の支流・有漢川の上流に位置する豊かな自然環境で、ミネラル豊富な有漢川の伏流水を使って醸しています。 大吟醸、純米吟醸、吟醸、本醸造と幅広いラインナップで、全国新酒鑑評会で金賞を複数回受賞する実力を持ちます。 1882年築の蔵では毎年4月下旬に「JAZZ IN UKAN」という酒蔵コンサートが開催され、文化と酒造りが融合する独特の雰囲気があります。 地元では希少な地域流通酒として珍重されています。
落花流水
らっかりゅうすい落花流水は落酒造場が真庭市で醸す日本酒で、「相思相愛」を意味する四字熟語を銘柄名とした、燗酒専用に設計された岡山県限定の純米酒です。 45℃~50℃の上燗で楽しむことを想定して醸され、温めることで米の旨味と熟成した味わいが引き立ちます。 蛍が舞う自然豊かな下呰部の地で、カルスト地形を流れるミネラル豊富な中硬水の井戸水を使用し、力強くキレのある酒質に仕上げられています。 柔らかな口当たりとしっかりとした米の旨味、成熟した味わいが特徴で、人と人とのつながりが蔵元から広がることを願って命名されました。 鍋料理や郷土料理との相性が抜群の、温もりを感じる日本酒です。
大正の鶴
たいしょうのつる大正の鶴は落酒造場の代表銘柄で、1893年創業の蔵元が真庭市下呰部の蛍舞う自然豊かな環境で醸す日本酒です。 カルスト地形を流れる井戸水はミネラル豊富な中硬水で、力強くキレのある酒質を生み出します。 落酒造場の「落」の姓と、大正時代を象徴する縁起の良い「鶴」を組み合わせた銘柄名で、地域に根ざした酒造りを百年以上にわたり守り続けています。 純米酒から特別純米酒まで幅広いラインナップがあり、真庭の自然と伝統技法が育む、力強さと繊細さを併せ持つ味わいが特徴です。
炭屋彌兵衛
すみややへい炭屋彌兵衛は辻本店の創業者である三代目・辻彌兵衛厚人を讃えて命名された銘柄で、江戸時代に屋号「炭屋」で呉服商を営んでいた家系が1804年に酒造りを始めた歴史に由来します。 岡山県産雄町米を100%使用し、活性炭を一切使わない無濾過製法により、純米酒本来の黄金色~琥珀色の自然な色合いと深い旨味を持ちます。 真庭市勝山の伝統的な町並みで醸され、雄町米の特性を最大限に引き出した味わいが特徴です。 辻本店の哲学と技術の結晶として、専門の特約店でのみ取り扱われる希少な銘柄で、雄町米の魅力を存分に味わえる日本酒です。
美保鶴
みほつる美保鶴は大美酒造が真庭市蜷津で醸していた日本酒で、日本百名水の一つ「塩釜の冷泉」の湧水を使用した伝統的な酒造りが特徴でした。 小さな蔵が、中国山地の蜷津高原という自然豊かな環境で、昔ながらの手造り製法により醸していました。 原酒は力強い味わいで、すっきりとした辛口タイプが主流でした。 蜷津・湯原地域で主に流通する地域密着型の銘柄として親しまれていましたが、酒造りから撤退し、北海道の酒販店に事業譲渡され、箱館醸蔵として蜷津から北海道で新たな酒造りを開始しました。
神露
しんろ神露は神露酒造が浅口市金光町で醸す日本酒で、創業時に金光教の神官が詠んだ「神の恵みの露」という句から命名された、神々しい名前を持つ銘柄です。 江戸時代末期から金光教の門前町として全国から参拝者が集まる金光町で創業し、百年以上にわたり地域に根ざした酒造りを続けています。 清酒「神露」を中心に、梅酒などのリキュール類も製造しており、参拝客や地元の方々に親しまれています。 金光町の歴史と信仰の文化を背景に、穏やかで飲みやすい味わいが特徴で、地域の食文化に寄り添う日本酒です。
泡々酒
ほうほうしゅ泡々酒は丸本酒造が醸すスパークリング日本酒で、瓶内二次発酵による自然な泡立ちが特徴です。 歴史ある蔵元が、自社栽培の有機米を使用し、伝統的な技法で醸したベースの日本酒を瓶詰め後に二次発酵させることで、きめ細かく爽やかな泡を生み出します。 「泡々」という名前の通り、グラスに注ぐと美しい泡が立ち上り、華やかな香りと爽快な味わいが楽しめます。 乾杯の一杯や食前酒として最適で、和洋の料理との相性も良い、現代的な感覚を取り入れた日本酒です。
かもみどり
かもみどりかもみどりは丸本酒造の地元向け銘柄で、鴨方町という地名と緑豊かな田園風景を表現した名前を持ちます。 創業以来、岡山県で親しまれてきた銘柄で、地域に根ざした酒造りの伝統を守っています。 鴨方町の豊かな自然環境で育まれた米と水を使い、穏やかで飲みやすい味わいに仕上げられています。 丸本酒造は自社栽培米を使った酒造りにも力を入れており、その技術が地元銘柄にも活かされています。 日常の食卓から地域の宴席まで幅広く親しまれる、鴨方の地酒です。
EARTH SCIENCE
アース サイエンスEARTH SCIENCEは丸本酒造が醸す現代的な銘柄で、地球科学(Earth Science)という名前に象徴される、土と水と米の科学的なアプローチを取り入れた日本酒です。 自社で米栽培を始めた丸本酒造の経験と知見を活かし、土壌から醸造まで一貫した品質管理で造られています。 有機栽培や特別栽培の技術、自社精米による米の特性理解、伝統的な醸造技術を科学的に分析・実践することで、新しい日本酒の可能性を追求しています。 環境に配慮した酒造りと革新的な味わいで、若い世代や海外にも訴求する次世代型の日本酒です。
鯨正宗
くじらまさむね鯨正宗は平喜酒造が醸す日本酒で、雄大な鯨のように力強く堂々とした味わいを表現した銘柄です。 静岡県にルーツを持つ蔵元が岡山県鴨方町に移転して以来、地域に根ざした酒造りを続けています。 岡山県産の雄町米やアケボノ米を使用し、四ツ山から濾過された花崗岩の伏流水で仕込まれています。 瀬戸内の温暖な気候と良質な原料が育む、バランスの取れた飲みやすい味わいが特徴です。 地元で長く親しまれてきた銘柄として、日常の食卓から宴席まで幅広く楽しまれています。
将軍
しょうぐん将軍は平喜酒造が醸す日本酒で、力強く威厳のある名前を冠した銘柄です。 静岡にルーツを持つ蔵元が岡山県鴨方町で醸す銘柄の一つで、「喜平」「新婚」と並ぶ平喜酒造のブランドラインナップを形成しています。 岡山県産の米と四ツ山の花崗岩伏流水を使用し、バランスの取れた味わいに仕上げられています。 地元で親しまれる銘柄として、日常の食卓や宴席で幅広く楽しまれています。
新婚
しんこん新婚は平喜酒造が醸す日本酒で、喜びに満ちた新婚の門出を祝う縁起の良い銘柄名を持ちます。 婚礼用の日本酒として親しまれ、上撰などの婚礼用商品もラインナップされています。 静岡にルーツを持つ平喜酒造が岡山県鴨方町で醸す銘柄の一つで、祝いの席にふさわしい華やかで飲みやすい味わいが特徴です。 岡山県産の米と四ツ山の伏流水を使い、喜びの席を彩る日本酒として地域で長く愛されています。
正義櫻
せいぎざくら正義櫻は平喜酒造が醸す日本酒で、桜のように美しく正義を貫く凛とした印象を持つ銘柄名です。 平喜酒造の多様なブランド展開の中で、地域に根ざした酒造りを体現する銘柄の一つとして位置づけられています。 岡山県産の米と四ツ山の花崗岩伏流水を使用し、穏やかで飲みやすい味わいに仕上げられています。 地元で親しまれる銘柄として、日常の食卓から特別な日まで幅広く楽しまれています。
金光賀眞
こんこうかしん金光賀眞は藤田酒造が浅口市鴨方町で醸す日本酒で、金光という地名と賀びの真心を組み合わせた縁起の良い銘柄名を持ちます。 蔵元が、鴨方町の豊かな自然と良質な水を活かして醸す地酒です。 金光教の門前町として栄えた地域の歴史と文化を背景に、地域に根ざした酒造りを続けています。 穏やかな香りとバランスの取れた味わいが特徴で、地元で親しまれる銘柄として日常の食卓から宴席まで幅広く楽しまれています。
磯千鳥
いそちどり磯千鳥は磯千鳥酒造が1751年創業以来、浅口郡里庄町で醸し続ける日本酒で、古来この地まで海が迫り千鳥が飛び交う風光明媚な場所であったことから命名されました。 270年以上の歴史を持つ老舗蔵元が、伝統的な酒造りを守りながら醸す銘柄です。 岡山県には甘口の酒が多い中、磯千鳥はやや辛口の味わいが特徴で、すっきりとしたキレの良い飲み口が魅力です。 大吟醸、純米吟醸、本醸造と幅広いラインナップがあり、瀬戸内の魚介料理との相性が良く、食中酒として楽しめます。 また「酒屋が造った甘酒」がNHKで全国8選に選ばれるなど、甘酒製造でも高い評価を得ています。
常磐鶴
ときわつる常磐鶴は松永酒造が総社市で醸す伝統の銘柄で、永遠に変わらぬ繁栄を願う「常磐」と縁起の良い「鶴」を組み合わせた名前を持ちます。 総社という吉備路の歴史ある地で、地域に根ざした酒造りを続けています。 穏やかな香りとバランスの取れた味わいが特徴で、地元で長く親しまれてきた日本酒です。 吉備路の食文化に寄り添う飲み飽きしない酒質で、日常の食卓から宴席まで幅広く楽しまれています。
吉備路
きびじ吉備路は松永酒造が総社市で醸す銘柄で、古代吉備国の歴史街道「吉備路」の名を冠した地酒です。 総社市と共に育ってきた銘柄として、吉備文化圏の歴史と風土を表現しています。 備中国分寺五重塔をはじめとする史跡が点在する吉備路の景観と文化を背景に、地域の食材や料理との相性を重視した酒造りが特徴です。 穏やかで飲みやすい味わいで、吉備路を訪れる観光客や地元の方々に親しまれる、総社を代表する日本酒の一つです。
かみよ 赤米の酒
かみよ あかまいのさけかみよ 赤米の酒は松永酒造が醸す特別な日本酒で、古代米である赤米を使用した歴史ロマン溢れる銘柄です。 赤米は玄米の種皮に赤い色素を含み、現在の赤飯のもとになったとされ、総社市新本の国司神社では今も御神饌米として栽培されています。 総社市は長崎県対馬、鹿児島県種子島と並ぶ全国3ヶ所の赤米伝承地の一つで、この地域性を活かした酒造りが特徴です。 赤米由来のほのかな赤みを帯びた色合いと、独特の風味が楽しめます。 松永酒造は赤米カクテルなど新しい飲み方も提唱しており、古代の香りと日本酒の未来をつなぐ革新的な銘柄です。
粹府
すいふ粹府は三宅酒造が総社市で醸す日本酒で、「粋の集まる場所」を意味する雅な銘柄名を持ちます。 1905年創業の蔵元が、備中国分寺五重塔のすぐ南という吉備路の中心地で、地域の伏流水と総社市産の米を使って醸しています。 山田錦を35%まで精米した大吟醸は全国新酒鑑評会で複数回金賞を受賞しており、淡麗辛口の上品な味わいが特徴です。 4代目蔵元兼杜氏が少人数で丁寧に醸し、200年の歴史を持つ酒蔵では一般参加型の「酒造り大学」も開講され、酒造りの魅力を広く伝えています。 吉備路の歴史と文化を背景に、格調高い味わいを楽しめる日本酒です。
れんげの舞い
れんげのまいれんげの舞いはヨイキゲンが醸す銘柄で、春の田園に咲くれんげ草が風に舞う様子を表現した、優雅な名前を持つ日本酒です。 総社市の豊かな田園風景と、そこで育まれる米を使った酒造りを象徴する銘柄として親しまれています。 ヨイキゲンは果物の野生酵母を使った革新的な酒造りも行っており、れんげの舞いにもその技術が活かされています。 穏やかな香りと柔らかな味わいが特徴で、春の季節感を感じさせる日本酒です。
酔機嫌
よいきげん酔機嫌はヨイキゲンの主力銘柄で、「良い気分・良い機嫌」という楽しい名前を冠した日本酒です。 二代目蔵元が「富禄正宗」から改名した歴史を持ち、1907年創業以来、総社市で親しまれています。 岡山県産の雄町米・アケボノ米を使用し、高梁川の地下伏流水を30mの深井戸から汲み上げて仕込まれています。 小仕込み(総米500kg以下)による丁寧な醪管理と手作業での原料処理により、米の旨味を前面に出し過ぎない、食事に寄り添う味わいが特徴です。 吟醸酒は華やかな香りとバランスの良い飲み口で、日常の食卓から宴席まで幅広く楽しまれています。