京都府の日本酒銘柄一覧
慶長
けいちょう慶長は慶長年間(1596-1615年)の歴史的な時代名を冠した銘柄で、豊臣から徳川へと時代が移り変わる激動の時期でありながら、文化が花開いた時代を表現しています。 平和酒造の理念である「平和」と「調和」を体現し、穏やかでバランスの取れた味わいが特徴です。伏見の豊かな伏流水を活かし、飲む人に安らぎと幸せをもたらす日本酒として醸造されています。
伏見正宗
ふしみまさむね伏見正宗は伏見の地名と「正宗」という日本酒の代名詞を組み合わせた伝統的な銘柄です。伏見の酒造りの正統を受け継ぐという意味が込められ、地域を代表する日本酒として位置づけられています。 伏見の良質な伏流水により醸造され、まろやかで優しい口当たりの「女酒」の特徴を持ちます。正統派の味わいを追求し、飲み飽きしない食中酒として愛されています。
都鶴
みやこつる EC都鶴は京の都と鶴の組み合わせにより、都の優美さと鶴の気品を表現した銘柄です。千年の都・京都の歴史と、鶴のような長寿と幸福の願いが込められています。 雅やかで上品な味わいが特徴で、京都の伝統美を日本酒で表現しています。特別な祝い事や慶事にふさわしい、格調高い日本酒として展開されています。
明君
めいくん明君は賢明な君主を意味する銘柄で、理想的な指導者像を日本酒で表現しています。明るく聡明で、人々を導く存在としての酒を目指して命名されました。 伏見の伝統的な酒造技術により醸造され、クリアで端正な味わいが特徴です。凛とした品格と、親しみやすさを併せ持つバランスの取れた日本酒として愛されています。
TAMA
たま ECTAMAはワイン酵母で仕込まれた革新的な純米吟醸酒で、日本酒と白ワインの良いところを融合させた新感覚の日本酒です。備前雄町を60%精米し、アルコール度数12度、日本酒度-25という甘口設計です。 フルーティーな立ち香と、多彩な甘味と酸味、旨味のハーモニーが特徴で、酸度2.8という高い酸度により、甘さの中にもキレのある味わいを実現しています。ワインのような感覚で楽しめる、新しいスタイルの日本酒として若い世代や女性から支持されています。
青まねきつね
あおまねきつね EC青まねきつねは「福招く一献」というコンセプトで造られた純米吟醸酒で、京都伏見の新しい名物として展開されています。精米歩合60%、日本酒度+3.5、酸度1.6のバランスの取れた設計です。 ほのかな米の旨味と高酸度のキレ味が特徴で、軽快でなめらか、爽やかな味わいを実現しています。サラッとした飲み口で食事との相性が良く、伏見稲荷の狐にちなんだ縁起の良い銘柄として親しまれています。
玉乃光
たまのひかり EC玉乃光は延宝元年(1673年)創業の歴史を持つ蔵元の看板銘柄で、熊野速玉大社の主祭神・天照大神の「御霊(玉)が光り輝く」ことに由来します。昭和39年に戦後業界に先駆けて純米酒を発売した純米酒造りの先駆者です。 品質第一主義を貫き、純米吟醸酒と純米大吟醸酒のみを造る「純米吟醸蔵」として、米100%の日本酒にこだわり続けています。香りが少なく甘みを抑えた辛口気味の昔ながらの日本酒の味わいで、すっきりとした後味の淡麗辛口が特徴です。 350年の伝統を守りながら、TAMAのような革新的な製品も開発し、伝統と革新を両立させている蔵元の精神を体現する銘柄です。
鶴正宗
つるまさむね EC鶴正宗は縁起の良い鶴と、日本酒の代名詞である正宗を組み合わせた伝統的な銘柄です。鶴の長寿と幸福の象徴性と、正宗の正統性を併せ持つ日本酒として展開されています。 伏見の伝統的な酒造技術により醸造され、まろやかで優しい味わいが特徴です。めでたい席や祝い事にふさわしい、格式のある日本酒として愛されています。
日日
にちにち EC日日は禅語「日日是好日」に由来し、毎日が良い日であるという意味を込めた生酛純米専門の銘柄です。2021年創業の新しい蔵ながら、28歳の若き杜氏・松本日出彦氏が全量原酒、全量生酛で醸造する革新的な日本酒です。 兵庫県播州地域で契約栽培された山田錦を主に使用し、京都山系の地下水と自然培養した乳酸菌で仕込むことで、旨味の透明度が高く美しい余韻を実現しています。米の生産地別にカテゴライズし、テロワールを重視した酒造りが特徴です。 伝統的な生酛造りを現代的に解釈し、時代に求められる新しい日本酒の形を追求する、伏見の新世代を代表する銘柄です。
美山
みやま美山は京都府南丹市美山町の美しい山里を表現した銘柄です。日本の原風景が残る美山の自然と、そこで育まれる米の恵みを日本酒で表現しています。 協力と調和を重視する共同酒造の理念を体現し、地域の農家と連携した酒造りを実践しています。美山の清らかな水と空気を感じさせる、純粋で素朴な味わいが特徴の日本酒です。
鷹取
たかとり鷹取は山本勘蔵商店が製造していた銘柄で、鷹のような勇猛さと高い志を表現した日本酒でした。伏見の伝統的な酒造技術を受け継ぎ、地域に愛される地酒として展開されていました。 現在は廃業により製造されていませんが、伏見の酒造史の一部として記憶されています。
呑足味知
のみたりてあじをしる呑足味知は「飲んで満足し、味を知る」という意味を持つ銘柄で、日本酒の本質的な楽しみ方を表現しています。飲むことで初めて分かる真の味わいと、満足感を追求した日本酒です。 松本酒造の酒造哲学を体現し、原料の良さを最大限に引き出す技術により、深い満足感をもたらす味わいを実現しています。
日出盛
ひのでさかり EC日出盛は大正12年に伏見移転時に確立された銘柄で、日の出の勢いと繁栄を表現しています。良質の酒米で丹念に仕込んだ本醸造酒として、しっかりした味わいと後口のキレの良さが特徴です。 松本酒造の伏見での新たな出発を象徴する銘柄として、伝統と革新を併せ持つ日本酒です。定番商品として長年愛され続けている、信頼性の高い銘柄です。
桃の滴
もものしずく EC桃の滴は松尾芭蕉の句「我衣にひしみの桃の雫せよ」になぞらえて昭和58年に発売された純米大吟醸酒です。酒蔵近くの西岸寺にある句碑との縁から生まれた、文学的な背景を持つ銘柄です。 滑らかな口当たりとふくよかで上品な旨味が特徴で、桃のような甘美さと瑞々しさを表現しています。冷やしても温めても美味しく頂ける万能型の純米大吟醸として、幅広いシーンで楽しまれています。
澤屋まつもと
さわやまつもと EC澤屋まつもとは創業時の屋号「澤屋」を冠した看板銘柄で、「原料に勝る技術なし」の理念を最も体現する日本酒です。兵庫県産山田錦や富山県産五百万石など厳選した酒米を使用し、伏見の名水で醸造されています。 純米酒「守破離」シリーズは、伝統を守りながら革新を取り入れるコンセプトで、柑橘系の立ち香と綺麗な酸、米の旨みのハーモニーが特徴です。料理を生かし料理で生きる究極の食中酒を目指し、淡麗で口当たり柔らかく、梨を連想する爽やかな含み香とキリリとした酸味が特徴です。 微炭酸タイプは瓶燗火入れにより炭酸ガスを閉じ込める独自技術で製造され、革新的な製品開発も行っています。
英勲
えいくん EC英勲は大正4年の大正天皇御即位の大典を記念して命名された銘柄で、英雄的な功績と名誉を表現しています。全国新酒鑑評会で14年連続金賞という歴代一位の記録を持つ、日本を代表する銘酒です。 京都府産米100%、特に京都限定の酒造好適米「祝」の使用にこだわり、「淡麗優雅」をモットーとした酒質を追求しています。フルーティーな香りが特徴で、料理の邪魔をせず主張がない「優雅」な味わいを理想としています。 IWC金賞など国際的な評価も高く、京都の米・水・技術で醸す、まさに京都を体現する日本酒として、国内外から高い評価を得ています。
銀河交響曲
ぎんがこうきょうきょく銀河交響曲は宇宙的なスケールと音楽的な調和を表現した特別純米酒です。無限に広がる銀河のような奥深さと、交響曲のような複雑で調和の取れた味わいを追求しています。 伏見の名水「伏水」を使用し、伝統技術により醸造される本格的な純米酒として、黄桜の技術力を示す銘柄です。壮大なネーミングにふさわしい、スケール感のある味わいが特徴です。
黄桜
きざくら EC黄桜は1955年にカッパをキャラクターに起用した日本初のテレビCMで全国的に有名になった銘柄です。清水崑、小島功によるカッパのキャラクターは、親しみやすい日本酒のイメージ作りに貢献しました。 伏見の名水「伏水」と山田錦を100%使用した純米大吟醸は、10度の低温発酵によりフルーティーで華やかな吟醸香が特徴です。伝統的な日本酒製造と革新的な地ビール製造を両立させ、幅広い層に愛される総合酒類メーカーとして発展しています。 全国新酒鑑評会で多数の金賞を受賞し、特に京都三栖蔵は10回以上の金賞受賞実績を持つなど、高い技術力を誇ります。
ピアノ
ぴあのピアノは発酵由来の自然な泡が「心地よい音楽を奏でるように軽やかに弾ける」スパークリング純米酒です。アルコール度数5%と低めに設定し、日本酒が苦手な人でも楽しめる設計です。 リンゴや梨を思わせるフルーティーな香りと、米の甘みを十分に引き出した優しい味わいが特徴です。300ml茶瓶入りで、カクテル感覚で楽しめる新しいスタイルの日本酒として、特に若い世代や女性から支持されています。
豊祝
ほうしゅく EC豊祝は創業者・豊澤儀助の句「いねみのり 國も豊よ 祝ひ酒」から命名された銘柄で、豊かな実りと国の繁栄を祝う意味が込められています。伏見の銘井水「白菊水」を天然水のまま仕込みに使用する恵まれた環境で醸造されています。 純米大吟醸豊祝は京都独自の酒米「祝」を50%まで磨き、白菊水で醸した天然水仕込みの逸品で、京都吟味百選・京のブランド食品認定を受けています。淡麗辛口のすっきりした飲み心地に、京都の水の優しさが伝わる味わいです。 「飲んだ全ての人が楽しく幸せな気分になれるおいしいお酒」という理念を守り続け、年間約1000石の適正規模で丁寧な酒造りを実践しています。