仁井田本家は元禄年間に創業した郡山市の歴史ある酒蔵で、「酒は健康に良い飲み物でなければならない」という創業以来の信条を今も大切に守り続けています。
三百年の節目を機に、日本初の自然米百パーセント・純米造り百パーセントの「全量自然米蔵」となり、農薬・化学肥料を一切使わず栽培した酒米のみを使用する独自の酒造りを実践しています。
自社田の自然米は有機JAS認定を受けており、生産する酒母のすべてが酵母添加なしで、蔵に棲み着いた酵母や乳酸菌だけで酒を醸す生もと造りを行っています。
代表銘柄「金寶自然酒」は昭和四十二年から自然米だけを用いて醸造・販売を開始し、自然派日本酒のパイオニアとして知られています。
「穏」は上品な味のふくらみとキレの良さを持ち、「田村」は力強い米の旨みと上質な味わいにキレのよさを持つ辛口として、それぞれ個性豊かな味わいを展開しています。
自然との調和を大切にし、健康に良い酒を醸すという理念のもと、伝統的な技法と自然米による革新的な酒造りを融合させています。