福田酒造株式会社は、長崎県平戸市志々伎町にて1688年（元禄元年）、平戸藩より製造許可を得て創業した、日本本土最西端の酒蔵です。平戸藩主より日本酒の製造許可を受けて酒造りを開始し、代表銘柄「福鶴（ふくつる）」は、平戸藩の御用酒だったことでも知られています。現在は14代目が酒造りを継承しています。
平戸はかつて日本初の海外貿易の拠点として栄えた港町で、ポルトガルやオランダとの交流により独特の文化が育まれた地域です。この異国文化との接点が、平戸の多彩な食文化を生み出し、酒造りにも影響を与えてきました。
『酒づくりは、心でつくり、風が育てる。』と創業者福田長治兵衛門が代々15代、330年以上、志々伎の海・水・米と共に酒造りの伝統を受け継がれてきました。兄弟で酒造りを行い、平戸の風土に根ざした酒造りを実践しています。
代表銘柄「福鶴」「長崎美人」は、平戸の風土と伝統を体現した日本酒として知られています。特に「長崎美人」は、2025年のインターナショナル・ワイン・チャレンジ（IWC）のSAKE大吟醸部門で、140点の中から最高賞「トロフィー」を受賞し、長崎県初の快挙を達成しました。2022年にもIWCでGold awardを受賞しており、国内外で高い評価を得ています。