玉水酒造
| 名前 | 玉水酒造 |
|---|---|
| ふりがな | たまみずしゅぞう |
| 住所 | 福岡県 みやま市 高田町舞鶴214-1 |
| TEL | 0944-67-2001 |
| FAX | 0944-67-3171 |
玉水酒造は明治十一年(1878年)に福岡県みやま市高田町で創業した歴史ある蔵元です。戦時中に一旦休業しましたが、昭和三十年(1955年)に酒造りを再開し、以来地域に根ざした天然醸造の日本酒を造り続けています。
現在は五代目の山下茂氏が蔵を継承し、祖父と父が復活させた酒造りを日々改良しながら天然醸造を守り続けています。天然醸造とは、自然の力を最大限に活かし、人工的な操作を極力避けた伝統的な製法であり、玉水酒造の酒造りの根幹をなす理念です。
最...
玉水酒造は明治十一年(1878年)に福岡県みやま市高田町で創業した歴史ある蔵元です。戦時中に一旦休業しましたが、昭和三十年(1955年)に酒造りを再開し、以来地域に根ざした天然醸造の日本酒を造り続けています。
現在は五代目の山下茂氏が蔵を継承し、祖父と父が復活させた酒造りを日々改良しながら天然醸造を守り続けています。天然醸造とは、自然の力を最大限に活かし、人工的な操作を極力避けた伝統的な製法であり、玉水酒造の酒造りの根幹をなす理念です。
最大の特徴は、幻の酒米「神力」の復活と、それを使用した純米大吟醸の製造です。神力は大正から昭和初期にかけて栽培されていた酒米品種ですが、一度栽培が途絶えました。これを山下茂氏らが復活させ、現在では年間一千本(一升瓶換算)程度という極めて限られた量の純米大吟醸「神力」を製造しています。
仕込み水や使用する酒米(山田錦や麗峰など)は地元の契約栽培米を使用しており、地産地消を重視した酒造りを実践しています。この地域密着型の製造スタイルにより、玉水酒造のお酒のほとんどは地元で消費され、福岡市内はもとより東京や大阪などの大都市圏ではほとんど目にすることがない、真の地酒となっています。
代表銘柄は「玉水」で、濃厚でしっかりとした味わいが特徴です。また純米大吟醸「神力」は、一般的な山田錦の大吟醸とは異なり、香りは控えめながら米本来の旨味を存分に味わえる個性的な酒として、日本酒通の間で高く評価されています。
地元の人々に愛される地酒を造り続ける姿勢を貫き、大量生産や広域流通を追求せず、天然醸造という伝統的な製法を守りながら、地域に根ざした酒造りを続けている稀有な蔵元です。