岩瀬酒造は約300年の酒造りの伝統を持つ老舗で、千葉県南東部の房総半島、御宿町に位置する海岸から約200メートルの御宿唯一の酒蔵です。
最大の特徴は日本屈指の超硬水仕込みで、硬度約240度は有名な灘の「宮水」（硬度120）の約2倍であり、房総半島の貝殻層を通ったミネラル豊富な地下水を使用し、硬度が高いにもかかわらず柔らかな口当たりを実現しています。
全体仕込み量の3分の2以上を「山廃仕込み」で醸造しており、自然の乳酸菌を使う大正時代からある伝統的な製法を堅持し、非常に手間がかかり現代では主流ではない製法により、硬水×山廃仕込みで旨味のある濃醇で酸味のしっかりしたお酒を造っています。
大吟醸を除けば原料米のほとんどを千葉県産にこだわり、世界的なワイン評論家ロバート・パーカー氏創刊の「ワインアドヴォケイト」誌で初の日本酒評価において「岩の井 山廃純米大吟醸」が95ポイントを獲得し、評価対象となった800種の中で第2位という好成績を収めました。