銘柄一覧
筑波の白梅
つくばのはくばい「筑波の白梅(つくばのはくばい)」は、茨城のシンボル筑波山と、春の訪れを象徴する白梅を名に冠した銘柄です。筑波山水系の清らかな地下水と、厳選された米を使用して醸されています。 キレが良く、飲み飽きしないコクのある味わいが特徴の本醸造酒として知られています。廣瀬商店の伝統的な技術によって、日常の食卓に彩りを添える酒として造り上げられています。 冷やから燗まで様々な温度帯で楽しめ、特に食事の味を引き立てる穏やかな香りと風味が魅力です。
富士泉
ふじいずみ「富士泉(ふじいずみ)」は、寛正3年(1462年)創業という、日本で2番目の古さを誇る藤田酒造店の代表銘柄です。応仁の乱の戦火を避けて石岡の地へ移り以来、550年以上の歴史を刻み続けています。 「富士山のように雄大で、泉のように清らかな酒」を目指すという理念がその名に込められており、古くは水戸光圀公からも称賛を受けたという由緒ある地酒です。 すっきりとした飲み口の中にも伝統に裏打ちされた深いコクがあり、地元で長く愛され続けている、歴史ロマン溢れる一献です。
恵泉
けいせん「恵泉(けいせん)」は、享保元年(1716年)創業という日立市で最も古い歴史を誇る嶋崎酒造の伝統銘柄です。その名は、敷地内の深さ135メートルから湧き出る「御貴井戸(おたかいど)」に由来します。 どんな日照りでも絶えることなく湧き出し、人々に恵みを与えてきた貴い井戸水への感謝が込められた名です。 この清らかな水で醸された酒は、なめらかで爽快な、みずみずしい味わいが特徴です。地域の食文化と共に300年以上の歴史を歩んできた、日立を代表する地酒です。
白神ロマンの宴
しらかみろまんのうたげ白神ロマンの宴は、使用米が華吹雪、精米歩合55%、日本酒度+1.0〜2.0、酸度1.4〜1.5、アルコール度15度以上16度未満の純米吟醸です。 昔ながらの手造りでなければ味わえない酒の良さと、米の旨味を引き出し、まろやかでキリッとした辛口の一品という特徴があります。 大吟醸版は、大吟醸ながら味を多めに含んだお酒として知られています。
玉の雫
たまのしずく「玉の雫(たまのしずく)」は、嶋崎酒造が純米酒などの上位グレードに用いる銘柄です。「玉」のように美しく貴重な、一滴一滴の雫を大切にするという蔵の想いが込められています。 日立市の地域ブランドとしても認定されており、綺麗ですっきりとした口当たりと、芳醇で豊かな風味が調和した味わいが特徴です。 特に華やかな香りの純米吟醸などは女性にも人気が高く、都会的な洗練さと伝統の技が融合した、嶋崎酒造の新たな魅力を伝える銘柄です。
Any.
エニー「Any.(エニー)」は、菊乃香酒造が手掛ける革新的な銘柄で、「どんな場面でも、誰とでも楽しめる(Anyone, Anywhere, Anytime)」というコンセプトを体現しています。日本酒の伝統を大切にしながらも、現代のライフスタイルに溶け込む味わいを追求しています。 生酛造りなどの伝統技法を用いつつ、モダンでクリアな飲み口に仕上げられており、日本酒初心者から愛好家まで幅広い層に親しまれています。 日立市十王町の豊かな自然の中で育まれた、新しい時代の日本酒を象徴するブランドです。
十王蔵
じゅうおうぐら「十王蔵(じゅうおうぐら)」は、日立市十王町という蔵の所在地を名に冠した、地元の誇りを象徴する銘柄です。「十王」の名は、十人の王を祀ったという土地の伝説に由来する、非常に歴史的な名称です。 JR十王駅から徒歩圏内という、地域に開かれた蔵で醸されており、地元の風土を映し出した酒造りを行っています。 地域に根ざした活動を通じて十王町の魅力を発信する、地元の人々に愛される伝統と親しみやすさが同居した銘柄です。
住の友
すみのとも「住の友(すみのとも)」は、明治42年(1909年)創業の住の友酒造を代表する歴史ある銘柄です。北茨城市平潟町という、太平洋を一望できる港町で醸されています。 「住む友」という名には、地域の人々に寄り添い、生活に溶け込む地酒でありたいという蔵の願いが込められています。 花園山系の清冽な湧水を仕込み水に使用し、地元の海の幸との相性を追求した、すっきりと辛口の味わいが特徴です。100年以上にわたり北茨城の漁師や地域住民に愛され続けてきた、素朴で力強い味わいの地酒です。
天心抄
てんしんしょう「天心抄(てんしんしょう)」は、北茨城にゆかりの深い美術評論家・思想家の岡倉天心にちなんで命名された、住の友酒造の芸術性豊かな銘柄です。晩年を五浦海岸で過ごした天心の精神と、北茨城の文化的な薫りを酒で表現しています。 醸造委託を行いつつも、蔵独自のこだわりによって磨き上げられたその味わいは、爽やかな飲み口と、純米酒でありながら吟醸酒を思わせる華やかな香りが特徴です。 ほんのり甘く柔らかで、まるで日本画のような繊細な美しさを感じさせる酒質は、天心が愛した北茨城の美しい自然景観を彷彿とさせ、芸術や歴史を愛する人々からも高く評価されています。
稲の盛
いねのもり「稲の盛(いねのもり)」は、常陸大宮市上大賀に位置する浅川酒造が手掛ける、極めて希少な地酒です。銘柄名は、黄金色の稲穂が豊かに実る、茨城の美しい田園風景への敬意を込めて命名されました。 酒蔵は家族経営の極めて小規模な体制で、直売や一般的な小売店での流通は行っておらず、地元の限られた酒屋でのみ目にすることができる「幻の酒」として知られています。 大量生産とは無縁の、地域の人々の生活に密着した素朴で手造りの味わいが特徴です。地元の食文化に根ざし、口コミだけでその存在が語り継がれてきた、まさに知る人ぞ知る茨城の秘蔵酒です。
西澤
にしざわ西澤は白神酒造の銘柄で、創業時の西澤酒造店の名を冠したブランドです。
美人鶴
びじんづる「美人鶴(びじんづる)」は、浅川酒造が手掛けるもう一つの伝統銘柄です。鶴は古来より長寿と吉祥の象徴であり、その気高く美しい姿を酒名に冠しています。 地域密着型の酒造りを貫く浅川酒造において、地元の冠婚葬祭や祝いの席を彩る一献として、長年大切に供されてきました。 大量生産を行わない家族経営の蔵ならではの、職人の手の温もりが感じられる素朴な味わいが魅力です。茨城の風土と、地域の人々の絆を象徴する、温かみのある銘柄です。
酔富
すいふ「酔富(すいふ)」は、大正6年(1917年)創業の酔富銘醸が醸していた、常陸大宮市を代表する銘柄の一つです。蔵はJR常陸大宮駅近くの中富町に位置し、長年地域の人々に親しまれてきました。 主なラインナップには、代表銘柄の「酔富」のほか、最高級品の「垂涎の的(すいえんのまと)」、茨城県産米を使用した「純米きぬひかり」、さらにユニークな商品名で話題を呼んだ「くどいて(純愛吟醸)」など、多様な商品がありました。 長年地域の酒造文化を支えてきましたが、東日本大震災による設備の被災や需要の減少などが重なり、2016年に製造を停止、その後100年余の歴史に幕を下ろしました。現在でもその確かな味わいは、地元の日本酒ファンの記憶に深く刻まれています。
清香酒
せいこうしゅ「清香酒(せいこうしゅ)」は、珂北酒造が醸す本醸造酒などの伝統的なラインナップです。奥久慈の清冽な水と空気が生み出す、純粋で透明感のある香りと味わいを瓶に詰め込んだ一献です。 蔵のギャラリーには、この銘柄の文字を書いた著名人の書も飾られており、地域に深く根ざした文化的な価値を今に伝えています。 穏やかで上品な香りが特徴で、毎日の食卓に寄り添う、地元・大子町の人々に長年愛されてきたスタンダードな地酒です。
袋田紀行
ふくろだきこう日本三名瀑の一つ「袋田の滝」にちなんだ銘柄名で、大子町の代表的な観光名所を酒名に冠しています。袋田の滝を訪れる旅の思い出として、また大子町の魅力を伝える銘柄として親しまれています。 四季折々に異なる表情を見せる袋田の滝のように、日本酒も季節や温度によって様々な味わいを楽しめるという意味も込められていると考えられます。観光と日本酒を結びつける、地域振興の役割も担う銘柄です。
月居姫
つきおれひめ「月居姫(つきおれひめ)」は、珂北酒造の文化的・芸術的背景を象徴する、優雅で神秘的な銘柄です。その名は、蔵のギャラリーに飾られている鈴木鼓村(丸山四条派の画家)による絵画に由来し、歴史ある芸術作品と日本酒の融合を表現しています。 月明かりの下で佇む姫のような、繊細で奥ゆかしい味わいを目指して醸されています。奥久慈の清冽な水が、その透明感あふれる品質を支えています。 物語性と芸術性を兼ね備えた銘柄として、国内外の日本酒ファンに、大子町の豊かな文化と伝統的な美意識を伝える役割を果たしています。
四度の瀧
よどのたき「四度の瀧(よどのたき)」は、明治元年(1868年)創業の家久長本店が手掛ける最高級の銘柄です。その名は、大子町にある日本三名瀑の一つ「袋田の滝」の別名である「四度の滝」に由来します。 袋田の滝が四季折々に四度の美しさを見せるように、この酒もまた、奥久慈大子の厳冬期にのみ醸される、繊細で奥深い味わいを目指しています。八溝山系の清冽な伏流水と、伝統の技が織りなす大吟醸酒は、気高く華やかな香りと透き通るような飲み口が特徴です。 地域のシンボルである名瀑の名を冠したこの酒は、まさに大子町の風土と歴史が凝縮された、特別な一献として愛されています。
家久長
かくちょう「家久長(かくちょう)」は、江戸末期に創業のルーツを持ち、明治元年に本格的な蔵元として興った家久長本店の屋号を冠した代表銘柄です。「家が久しく長く栄えるように」という願いが込められた、おめでたい名を持つ伝統の一献です。 奥久慈大子の清冽な八溝山系の伏流水を使用し、厳寒期に丁寧に手造りされるその味わいは、すっきりとキレの良い淡麗辛口のなかに、豊かな米の旨味を感じさせます。 古くから地域の人々の生活に寄り添い、お祝いの席や日常の食卓を彩ってきました。4代、5代と受け継がれてきた伝統的な手法と、茨城の豊かな風土を象徴する、歴史ある地酒です。
白神
しらかみ白神は世界遺産白神山地=「自然」=酒、というコンセプトで命名された銘柄です。 白神山地のブナの森がゆっくりと時間をかけて蓄えた雑菌の少ない井戸水(白神山地からの伏流水)を使用していて、とてもマイルドで甘みや旨みがあります。 山廃造りをメインに自然を生かしたお酒の為に日々努力しており、山廃独特の臭みがなく、スッキリしていて、かつ旨味みとコクもあるのが特徴です。 華やかな香りとスッキリとした飲み口が特徴で、酒米「華想い」と白神山地の伏流水を使用して作られた大吟醸の日本酒です。
霊水八溝
れいすいやみぞ「霊水八溝(れいすいやみぞ)」は、八溝山系の霊峰から湧き出る清冽な水を最大限に活かした純米酒ブランドです。「霊水」という名が示す通り、神聖で特別な力を持つとされる名水の個性を、日本酒のなかで表現しています。 名水百選にも選ばれる八溝山系の軟水を仕込み水に使用し、八溝おろしの冷涼な空気と茨城酵母が調和して醸し出される、繊細で奥ゆかしい味わいが特徴です。 大子町の豊かな自然が育んだ水の良さを、そのまま瓶に詰め込んだような純粋な品質は、水の個性を愛する日本酒ファンからも高く評価されています。
喜連川 やすらぎの里
きつれがわ やすらぎのさと「喜連川 やすらぎの里(きつれがわ やすらぎのさと)」は、虎屋本店が醸す、地域への想いを込めた銘柄です。宇都宮近郊の喜連川(きつれがわ)地域の安らぎを感じさせる風景をイメージして名付けられました。 虎屋本店の伝統的な技術を背景に、地元の人々や観光客に親しまれる親しみやすい味わいを目指しています。創業以来のこだわりである宇都宮の名水「虹の井」を使用し、柔らかな口当たりと穏やかな香りが特徴です。 地域の風土を感じさせる一杯として、旅の思い出や地元の食卓を彩る銘柄として展開されています。
虹乃井
にじのい「虹乃井(にじのい)」は、虎屋本店の創業の原点である名水「虹の井」の名を冠した由緒ある銘柄です。 天明8年(1788年)、近江商人の初代当主が宇都宮の地に湧くこの水の素晴らしさに感銘を受け、酒造りを始めたことが蔵の歴史の始まりです。「虹の井」は宇都宮の七つの名水「七水」の一つとして知られています。 この銘柄は、蔵の原点である水の恵みへの感謝を込めて醸されており、透明感のある純粋な味わいが特徴です。宇都宮の都心にありながら守り抜かれた名水の記憶と、230年を越える伝統を現代に伝える、虎屋本店の魂とも言える象徴的なブランドです。
七井
ななついど「七井(ななついど)」は、かつて宇都宮市に存在した小林杢三郎商店が醸していた銘柄です。現在は廃業しており、栃木県の日本酒の歴史を伝える貴重な記録の一つとなっています。 銘柄名の「七井」は、宇都宮に古くから伝わる七つの名水「七水(しちすい)」を想起させる命名であり、宇都宮の豊かな水文化と共生していた蔵元の姿勢を象徴しています。宇都宮は「水都」としての側面も持ち、良質な地下水が酒造りを支えてきました。 廃業した今も、この銘柄はかつて栃木の都心で醸された地酒として、地域の歴史と共に語り継がれています。
大英勇
だいえいゆう「大英勇(だいえいゆう)」は、宇都宮市にあった小林杢三郎商店が醸していた、力強く勇壮な命名を持つ銘柄です。現在は廃業により製造されていません。 銘柄名の「大英勇」は、文字通り「大いなる英雄的勇気」を意味し、飲む人に活力を与えるような力強い味わいを連想させます。この命名は明治から昭和にかけての日本酒の文化的背景を反映しており、質実剛健で縁起の良さを尊ぶ当時の美意識を伝えています。 栃木県の中心都市である宇都宮において、かつて地域の人々に親しまれたこの銘柄は、廃業後も栃木の酒造業の歩みを物語る歴史的断片として記憶に留められています。
熟露枯
うろこ「熟露枯(うろこ)」は、島崎酒造が全国に先駆けて取り組んできた「洞窟熟成酒」の代名詞的な銘柄です。嘉永2年(1849年)創業の伝統技術である山廃仕込みをベースに、戦車製造用地下工場跡の洞窟で長期熟成させることで完成します。 洞窟内は年間を通じて約10℃前後と温度変化が極めて少なく、日光が一切遮断された理想的な環境です。この「洞窟熟成」により、新酒の荒々しさが消え、通常の貯蔵では得られない奥深いコクと、絹のように滑らかな喉越しが生まれます。 時間という魔法が醸した円熟の味わいは、まさに大人のための贅沢な一杯。冷やしてフレッシュに、またぬる燗でふくよかな香りと旨味を楽しむなど、温度によって多彩な表情を見せる、島崎酒造の情熱が凝縮された銘柄です。