Sake Brands
in Hiroshima
Honshuuichi
本洲一は広島市東部の船越町に位置する梅田酒造場の銘柄で、「日本一」という意味を込めて命名されました。 かつて船越地区に存在した5つの酒蔵のうち、他の4蔵が廃業した中で唯一地域に根ざした酒造りを続ける蔵として、地域の誇りを体現しています。 蔵の背後にそびえる岩滝山から流れる軟水を地下60メートルから汲み上げ、主に広島県産の酒米を使用した丁寧な酒造りが特徴です。 なめらかな口当たりとキレの良い後味で、日本酒初心者、若者、女性にも親しみやすい味わいを実現しています。 フランスの「Kura Master」純米酒部門での金賞、ロンドンのIWC(International Wine Challenge)でのゴールドメダル受賞など、国際的な評価も高く、純米酒部門と本醸造酒部門の両方でトロフィー賞を獲得した実績を誇ります。
Hakutenryuu
白天龍は呉市警固屋に位置する白天龍酒造場の銘柄です。 「蔵きぢ」ラベルなどの製品を展開しており、「蔵きぢ」は広島の蔵元で搾りたて原酒によく使われる呼称として地域に根ざしています。 地域の水と米を活かした伝統的な酒造りを続ける蔵元です。
Ryuugagotoku
龍が如くは中国・四国・九州地域で最大規模を誇る三宅本店が展開する銘柄の一つです。 屋号「川内屋」として呉市に本社を置く歴史ある蔵元の製品ラインナップの一角を担っています。
Mikadoremon
MIKADO LEMONは三宅本店が展開する革新的なスパークリングレモン酒で、日本酒とレモンを融合させた新しいカテゴリーの商品です。 瀬戸内海の御角島(みかどじま)で有機栽培されたレモン約6個分の果汁、広島県産千本錦、呉市北部の灰ヶ峰山の地下水を使用し、「世界の都市で通用する酒を造る」というビジョンのもとで開発されました。 アルコール度数約5%で、レモンの酸味と日本酒の自然な甘みが調和し、和食だけでなく中華、イタリアン、フレンチにも合う国際的な味わいが特徴です。 瀬戸内の風土と日本酒の伝統を融合させた、新時代の日本酒として注目を集めています。
Sempuku
千福は「千福一杯いかがです」のCMで全国的に知られる三宅本店の主力銘柄で、海軍との深い歴史的つながりを持つ日本酒です。 海軍の公式酒として採用され、訓練艦「浅間」で220日間赤道を何度も超える航海を経ても品質・味が変わらなかったことで高い評価を得ました。戦艦大和にも千福が搭載されていたという歴史があります。 呉は終戦まで海軍港・造船所として栄え、戦艦大和もここで建造された地であり、千福はその歴史と共に歩んできた銘柄です。 中国・四国・九州地域最大規模の酒造場を持ち、「酒工房せせらぎ」(工場見学施設)や「ギャラリー三宅屋商店」(アンテナショップ)など観光施設も充実しています。
Kuretsuru
呉鶴は三宅本店が展開する銘柄の一つで、呉の地域性を表現した日本酒です。 海軍港として栄えた呉の歴史と伝統を背景に持つ、地域に根ざした銘柄です。
Pakkuman
パックマンは三宅本店が展開するユニークな銘柄の一つです。 親しみやすいネーミングで、幅広い層に楽しまれています。
Kuromatsu
黒松は三宅本店が展開する銘柄の一つで、伝統的な日本酒の名称を冠しています。 広島の軟水醸造法を活かした、地域に親しまれる味わいが特徴です。
Kurenodoitetsu
呉の土井鉄は宝剣酒造の五代目杜氏・土井鉄也の愛称「ドイテツ」を冠した銘柄です。 高校中退後に建設業に従事していた土井鉄也が、若干21歳で父の後を継ぎ杜氏となった情熱と挑戦の物語が込められています。 若手杜氏の感性と技術が光る、宝剣酒造の新しい世代を象徴する銘柄です。
Houken
宝剣は呉市仁方町に位置する宝剣酒造の主力銘柄で、軟水仕込みながら従来の広島の「女酒」とは異なる個性を持っています。 優しい第一印象から始まり、シャープな切れ味とスピード感のある辛口へと展開し、繊細な余韻がすっと消えるという独特の味わい設計が特徴です。 SAKE COMPETITION 2019 純米酒部門で「宝剣 純米 レトロラベル」が1位、「宝剣 純米 広島夢工房」が3位を獲得するなど、国内外で高い評価を受けています。 五代目杜氏・土井鉄也(通称「呉のドイテツ」)の革新的な感性と確かな技術により、広島の軟水醸造法に新しい可能性をもたらした銘柄です。
Bikou
微紅は相原酒造が展開する銘柄の一つで、三方を山に囲まれた地域の花崗岩質の土壌から湧き出る高品質な軟水で仕込まれています。 330ml容量で親しみやすい価格設定が特徴です。
Ugonotsuki
雨後の月は呉市仁方町に位置する相原酒造の主力銘柄で、随筆「自然と人生」より「清く美しい」酒を醸したいという思いを込めて命名されました。 三方を山に囲まれた地域の花崗岩質の土壌から湧き出る高品質な超軟水で仕込まれ、上品で香り高く、洗練された味わいが特徴です。 IWC(International Wine Challenge)SAKE部門で金メダルを受賞するなど、国際的な評価も高く、広島の超軟水仕込みの可能性を示す代表的な銘柄として知られています。 繊細な軟水の特性を最大限に活かした、相原酒造の技術と理念の結晶です。
Kinsen
金泉は相原酒造が展開するプレミアムラインで、「金泉 飛天 大吟醸」などの高級品を展開しています。 花崗岩質の土壌から湧き出る高品質な軟水を活かした、洗練された味わいが特徴です。
Suiryuu
水龍は呉市吉浦に位置する中野光次郎本店の銘柄で、初代が夢で見た泉から龍が現れる光景にちなんで命名されました。 四代目中野光次郎が「一人酒造り」をモットーに、社長杜氏として独自の醸造法で酒造りを行っています。 敷地内に5つの井戸があり、毎年水質検査を行い、その年に最適な水を選んで使用するというこだわりがあります。「超軟水」で柔らかく繊細な味わいの酒が生まれます。 生産の80%以上が呉市内で消費される真の地酒で、コンテストでの受賞よりも水龍の味を守ることを重視し、吟醸酒よりも普通酒に注力するという独自の製造方針が特徴です。 地域に根ざし、地域の人々に愛され続ける、呉の誇りを体現した銘柄です。
Hanahato
華鳩は呉市音戸町に位置する榎酒造の主力銘柄で、日本で初めて貴醸酒を商業生産した歴史的な蔵元が醸す日本酒です。 貴醸酒とは、仕込み水の代わりに日本酒を使用して醸造する希少な酒で、もともとは国賓晩餐会で貴腐ワインに匹敵する酒を提供するために醸造研究所が開発した製法でした。 三代目蔵元の榎徹が「誰も味わったことのない新しい酒を造る」という挑戦に志願し、日本初の商業生産を実現しました。 IWC(International Wine Challenge)古酒部門で初出品以来ほぼ毎回金メダルを受賞し、2021年にはトロフィー賞(最高賞)を獲得しています。 貴醸酒、貴醸酒オーク樽熟成、大古醸氷室貯蔵など、革新的な製品ラインナップを展開し、日本酒の新しい可能性を切り開き続けている銘柄です。
Ondonoseto
音戸の瀬戸は呉市音戸町に位置する藤岡酒造店の銘柄で、呉市の本州と倉橋島を隔てる海峡「音戸の瀬戸」にちなんで命名されました。 平清盛が開削したという伝説が残る景勝地の名を冠し、地域に根ざした酒造りを続けています。
Mitaniharu
三谷春は広島県最南端の倉橋島に位置する林酒造の銘柄で、島の花崗岩質の土壌を通って三つの谷から流れる水にちなんで命名されました。 江戸時代の儒学者・酒井弘山が命名し、ラベルの文字は頼山陽の長男・頼惟勤(らいいつな)が書いたものという歴史的な背景を持ちます。 年間約3,000本(一升瓶換算)を製造する小規模蔵で、杜氏が全工程を一人で管理する丁寧な酒造りが特徴です。 広島県清酒品評会で大吟醸部門1位を獲得するなど、小規模ながら高い技術力を誇ります。 210年以上の歴史を持ち、広島県最南端という地理的特性を活かした、島の自然と伝統が融合した銘柄です。
Etajima
江田島は江田島市で唯一の酒蔵・江田島銘醸が醸す銘柄で、地域を代表する日本酒です。 四代目が社長兼杜氏として酒造りを行い、地域に根ざした酒造りを続けています。
Doukinosakura
同期の桜は江田島銘醸の代表銘柄で、海軍兵学校との深い縁を持つ歴史的な日本酒です。 創業者の隅岡八百蔵が元々宮大工として財を成し、海軍兵学校が江田島に移転したことをきっかけに酒造業を開始した背景があります。 伝統的に兵学校の同窓会や自衛隊の贈答品として人気で、現在は警察学校や消防学校などのグループでも使用されています。 海軍兵学校という世界三大海軍兵学校の一つがあった地の歴史と伝統を背景に持つ、格式と親しみやすさを兼ね備えた銘柄です。
Kodaka
古鷹は江田島銘醸が醸す銘柄で、古鷹山(標高394m)の地下湧水を仕込み水に使用しています。 八反錦、山田錦などの酒米を使用し、伝統的な麹蓋製法を採用した丁寧な酒造りが特徴です。 比較的甘口で飲みやすく、のど越しが良く、深みのある広がりのある味わいで親しまれています。 古鷹山という地域のシンボルを冠した、江田島の風土を体現する銘柄です。