Sake Brands
in Hiroshima

島の香は江田島の能美島で中町港から徒歩約5分の場所に位置する津田酒造の銘柄で、「穏やかな海辺の風景、潮風、山の緑」という島の情景からインスピレーションを得て命名されました。 世界三大海軍兵学校の一つであった旧海軍兵学校があった地で、歴史的に海軍兵学校と地元住民に愛されてきた銘柄です。 なめらかな口当たりで、喉を通った後に心地よい甘い香りが残る親しみやすい味わいが特徴で、飲み飽きしない酒質に注力しています。 島の香（上撰）、月夜の宝島、純米吟醸など多様な製品ラインナップを展開し、江田島の自然と歴史を体現した銘柄として親しまれています。

一代弥山は廿日市市桜尾に位置する中国醸造の銘柄で、世界遺産の宮島を望む地で醸される日本酒です。 銘柄名は宮島の弥山（みせん）にちなんで命名され、蔵の所在地である桜尾から宮島の弥山が見えるという地理的特性を反映しています。 広島県産米を50%まで精米し、広島もみじ酵母で醸される純米大吟醸で、メロンやリンゴのようなフルーティーな香りが特徴です。しっかりとした旨味と控えめな甘みが調和しています。 中国醸造は100年以上にわたり酒造りを行い、現在は日本酒、焼酎、みりん、リキュール、ウイスキー、クラフトジンなど多様な酒類を製造するSAKURAO BREWERY & DISTILLERYとして、伝統と革新を融合させています。

あゝ不思議なお酒は賀茂泉酒造が展開するユニークな銘柄です。 純米酒運動のパイオニアとして知られる賀茂泉酒造の製品ラインナップの一つで、興味深いネーミングが特徴です。

賀茂泉は西条の酒造地区に位置する賀茂泉酒造の主力銘柄で、社名の由来となった「賀茂」（西条地区の旧称）と「泉」（会社の山林にある山陽道の名水「茗荷清水」）を冠しています。 戦後の純米酒運動のパイオニアとして、「純米酒」という概念がまだ存在しない時代から「本格的な酒造り」に取り組み、全国の15蔵と共に「清酒純正協会」を設立し、純米醸造酒の普及を推進した歴史的な蔵元です。 生酛（きもと）造りに注力し、伝統的な製法による深い味わいが特徴です。 広島の純米酒文化を築き上げた先駆者として、日本酒業界に大きな影響を与え続けている銘柄です。

及川は賀茂泉酒造が展開する銘柄で、広島出身の賀茂泉ファン・及川尚氏が蔵で試飲した酒を気に入り、及川氏のために選ばれ製造されたという特別な経緯を持ちます。 純米及川などの製品を展開し、個人の嗜好に寄り添った酒造りの理念を体現しています。

造賀は賀茂泉酒造が東広島市造賀地区で山田錦の栽培を農家に依頼し試験的に行った結果生まれた銘柄です。 造賀山田錦 特別純米原酒などの製品を展開し、地域の米作りと連携した酒造りの取り組みを表現しています。

草薙は亀齢酒造が醸す最高峰の御神酒で、熱田神宮「草薙館」竣功記念のためだけに醸された特別な存在です。 亀齢酒造は古来より神に捧げる神聖な御神酒を熱田神宮へ献上することで知られており、この伝統の延長として草薙が生まれました。 八反35号を48%まで精米した純米大吟醸で、アルコール度数17度という高い完成度を誇ります。 熱田神宮という格式高い神社に奉納される御神酒として、亀齢酒造の技術と理念の最高峰を体現した銘柄です。

亀齢は西条地区に位置する亀齢酒造の主力銘柄で、「鶴は千年 亀は万年」の言葉にちなんで長命と永遠の繁栄を祈って命名されました。 全国清酒品評会で「月桂冠」「賀茂鶴」とともに日本初の名誉賞を受賞した歴史的な銘柄です。 甘口の酒が多い西条において、古くから「広島県内で最たる辛口の酒」と評されてきたという独自の個性を持ち、広島の軟水醸造法の中でも際立った存在として知られています。 創業時は「吉田屋の酒」として親しまれ、明治元年創業という長い歴史を持つ老舗酒造の伝統と技術が結集した銘柄です。

白牡丹は江戸時代から続く歴史ある白牡丹酒造の主力銘柄で、京都の五摂家の一つである鷹司家から家紋にちなんで「白牡丹」の名を授けられた由緒正しい日本酒です。 甘口でうま味のある味わいが特徴で、夏目漱石、棟方志功、今東光などの著名な文化人に愛されてきた歴史があります。 西条の伝統的な軟水醸造法を継承し、広島らしいやさしい味わいを体現している銘柄です。

紅甘萬は白牡丹酒造が展開する「ひろしま一途な純米酒」シリーズの一つで、「もみじ饅頭により添うお酒」として商品化された特徴的な銘柄です。 アルコール分8度、精米歩合70%の純米酒で、かなり甘口に設計されており、もみじ饅頭などの広島の名菓に寄り添う味わいが特徴です。 日本酒の新しい楽しみ方を提案する、広島の食文化と融合した革新的な銘柄です。

芳華金紋は白牡丹酒造が展開する銘柄の一つで、江戸時代から続く歴史ある蔵元の伝統的な製品ラインナップの一角を担っています。

福美人は西日本の酒造業者の有志による出資で株式会社として設立された福美人酒造の銘柄で、「福」（当時の地名「福神」）と「美人」（「ふくよかでやさしく穏やかな味」を目指した）という二つの意味を込めて命名されました。 卓越した技術により全国から杜氏が学びに訪れたため「西條酒造学校」とも呼ばれ、広島の酒造技術の発展に大きく貢献してきた蔵元です。 西条で一番高い煙突（約25m）を持つ蔵元として知られ、恵比寿庫（えびすぐら）が直売所となっており、日本酒の試飲や直売所限定酒の購入が可能です。 広島の軟水醸造法の伝統を継承しながら、技術教育の場としても機能してきた歴史的な蔵元の銘柄です。

西條鶴は西条本町に位置する西條鶴醸造の銘柄で、「西條」（地名）と「鶴」（縁起の良い言葉）を組み合わせて命名されました。 創業以来使用されている蔵や母屋が国登録有形文化財に指定されている歴史的な蔵元です。 季節杜氏制度を廃止し社員による酒造りに移行した革新的な体制で、小さな蔵ながら蔵元自らが酒造りに参加し、工程ごとに分業せず全スタッフが一丸となって取り組む哲学が特徴です。 主力製品「神髄」（純米大吟醸原酒）がモンドセレクションで連続金賞受賞するなど高い評価を受けています。 広島のソウルフードであるお好み焼きや瀬戸内の海の幸に合う酒を目指し、クラシカルな広島の味わいに現代的なテイストを融合させた銘柄です。

広島錦は賀茂鶴酒造が展開する銘柄の一つで、広島の酒米と風土を表現した日本酒です。 西条の中心的な酒造として、日本初の動力精米機を導入した先進的な技術と伝統が融合しています。

一滴入魂は賀茂鶴酒造の純米吟醸で、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018」プレミアム純米部門で金賞を受賞した銘柄です。 一滴一滴に魂を込めるという酒造りの理念を体現した、丁寧な製法が特徴です。

賀茂鶴は西条の中心的な酒造・賀茂鶴酒造の主力銘柄で、「賀茂」（地名）と「鶴」（気高い鳥）を組み合わせて命名されました。 日本初の動力精米機を導入し先進的な技術で酒造りを革新した歴史があり、一号蔵は西条酒蔵群の一つとして国史跡に指定されています。 全国的に知名度の高いブランドとして、広島を代表する日本酒の一つです。

天凛は賀茂鶴酒造の大吟醸で、一号蔵（蔵元直営店）で30mlを500円で提供されています。 賀茂鶴酒造の高い技術力を体現した、プレミアムラインの銘柄です。

山陽鶴は日本三大酒処の一つである東広島市西条に位置する山陽鶴酒造の銘柄で、山陽道の松並木と鶴をモチーフに「黒松山陽鶴」と名付けられました。 喉ごしのよい清酒本来の「甘酸辛苦渋」が一体になって融け合う日本酒で、西条独特の軟水を使用した広島らしい優しい味わいが特徴です。 JR西条駅から徒歩約5分という好立地で、直売所では蔵限定酒、オリジナルグッズ、人気の赤いお猪口が当たるオリジナルガチャなどが楽しめます。 兵庫県の灘、京都の伏見と並ぶ日本三大酒処・西条の伝統を継承する蔵元の銘柄です。

賀茂輝は東広島市に位置していた賀茂輝酒造の銘柄です。 現在は廃業していますが、西条の酒造地区の歴史の一部を担った銘柄として記憶されています。

千代乃春は東広島市に位置していた千代乃春酒造の銘柄です。 現在は廃業していますが、西条の酒造地区の歴史の一部を担った銘柄として記憶されています。