千駒酒造は大正期に創業した白河市の酒蔵で、かつて白河で盛んだった馬市にちなみ「千駒」と命名されました。
若駒のたくましい姿を醸造した酒に託し、人々の幸福を祈る酒として歩み始めた蔵です。
酒蔵の柱や梁は創業当時のままの姿を保ち、白河市の歴史的風致形成建造物に指定されており、長い歴史を今に伝えています。
仕込み水には那須山系からの豊富な伏流水を使用しており、長い歴史の中で一度も枯れることのなかった蔵の井戸からくみ上げられる清冽な水を、洗米から仕込みまですべての工程で使用しています。
秋口から厳寒の冬にかけて一年分の酒を仕込む寒造りという伝統的な方法で酒造りを行い、丁寧に選び抜いた酒造好適米と那須山系の清らかな伏流水により、米本来の豊かな旨味としっかりした味わいを持つ城下町の酒を醸しています。
醸造方針として一年間で売れる分だけを造ることを徹底し、お客様が常に最良の状態で酒を楽しめるよう心がけています。
代表銘柄「千駒」のラベルには書家・金澤翔子氏による力強い書が配され、全国新酒鑑評会で金賞を受賞するなど高い評価を受けています。