後藤酒造場は延宝5年（1677年）創業の、340年以上の歴史を誇る八女市黒木町の老舗酒蔵です。江戸時代初期から続く長い歴史の中で、黒木地域の酒造文化を支え続けてきました。
黒木町は八女市の中でも特に山間部に位置し、豊かな自然環境に恵まれた地域です。後藤酒造場の最大の特徴は、この地に湧出する豊富で良質な地下水を使用できることです。黒木の水は清澄で、酒造りに理想的な水質を持っており、これが金襴藤娘の味わいの基礎となっています。
340年以上という長い歴史の中で培われた伝統の技により、代々受け継がれてきた醸造技術を守り続けています。その技術力の高さは、全国新酒鑑評会において5回の金賞受賞、福岡国税局酒類鑑評会において15年連続入賞という輝かしい実績に表れています。
仕込みは伝統的な手法を守りながらも、現代的な品質管理技術も取り入れています。原料米には福岡県産の酒造好適米を使用し、特に山田錦や夢一献などを厳選して使用しています。全量自家精米により、米の状態を最適にコントロールし、品質の高い酒造りを実現しています。
代表銘柄の「金襴藤娘」は、後藤酒造場の340年以上の歴史と技術の結晶として、地元黒木はもとより、福岡県内外の日本酒愛好家に親しまれています。