兵庫県の日本酒銘柄一覧
神稲
くましね「神稲」は幻の酒米「野条穂」を約40年ぶりに復活栽培した銘柄です。野条穂はかつて山田錦と並んで二大品種と評され、味には定評がありましたが、背丈が高く育成が難しいため昭和40年代に姿を消しました。 地元江井ヶ島で契約栽培した野条穂を使用し、蔵の再生を掛けた渾身の酒として「神稲」を復活させました。 濃醇辛口の味わいが特徴で、米本来の力強い旨味と深いコクを持ちながら、キレの良い後味を実現しています。江井ヶ島の風土と歴史を体現する、地域性の強い銘柄です。
江井ヶ島地方の酒
えいがしまちほうのさけ「江井ヶ島地方の酒」は地名を冠した銘柄で、江井ヶ島という土地の個性を表現した日本酒です。地元の米と水で醸す、正統な地酒としての位置づけです。 太陽酒造の濃醇辛口の酒造りの理念を体現し、江井ヶ島の伝統的な酒造りを現代に伝える銘柄として機能しています。
天狗松
てんぐまつ「天狗松」は太陽酒造の銘柄の一つで、濃醇辛口の蔵元理念に基づいた酒造りが行われています。 兵庫県産酒造好適米を使用し、無濾過原酒として精米歩合60%以上で醸されています。
太陽
たいよう「太陽」は蔵元名を冠した銘柄で、太陽酒造の酒造りの基本理念を最もストレートに表現した日本酒です。 濃醇辛口を旨とし、兵庫県産酒造好適米を使用した無濾過原酒として、米本来の旨味とコクを大切にした味わいが特徴です。
赤石
あかし「赤石」は明石の地名を表す「赤石」を銘柄名とし、地域性を前面に打ち出した日本酒です。 家族経営の手造りによる濃醇辛口の純米生原酒のみを造る地酒蔵として、太陽酒造のこだわりが凝縮された銘柄です。 明石の海の幸に合わせやすい、力強くもキレの良い味わいが特徴で、地元で愛される定番酒としての役割を担っています。
大和鶴
やまとつる「大和鶴」は大和酒造が自社ブランドとして少量生産する銘柄で、小売りはされておらず、主に地元の飲食店向けに提供されています。 かつては明石駅の観光案内所でのみ購入可能な限定品として知られ、入手が非常に困難な幻の地酒でした。 白鶴への供給とは別に、地域とのつながりを大切にするため少量生産される特別な存在で、大和酒造の技術力を示す銘柄です。 淡麗で優しい口当たりと、上品でまろやかな味わいが特徴とされ、日々の食事に寄り添う飲み飽きしない酒質を目指しています。
神鷹
かみたか「神鷹」は明治28年(1895年)に商標登録された、江井ヶ嶋酒造の代表銘柄です。 銘柄名の由来は、日本海軍の旗艦に鷹が舞い降りたという逸話から名付けられました。 料理を邪魔しないように香りは控えめで、料理の味が引き立つ名脇役として評価されています。大吟醸神鷹は、主役の料理を引き立てる設計思想が貫かれています。 瀬戸内海に面した江井ヶ島の風土を反映し、海の幸との相性を重視した味わい設計が特徴です。 寺水と呼ばれる良質な仕込み水と、播磨平野で育まれた酒米を使用し、伝統的な手法で丁寧に醸されています。 淡麗ですっきりとした味わいの中にも、米の旨味がしっかりと感じられるバランスの良い酒質です。
空の鶴
そらのつる「空の鶴」は初代西海太兵衛が夢で見た、空に舞う美しい鶴に乗って大空を翔る情景から名付けられた銘柄です。 自家栽培の山田錦を使用し、米作りから酒造りまで一貫して手掛けることで、原料から品質をコントロールした酒造りを実現しています。 敷地内の井戸から汲み上げる「寺水」を仕込み水とし、手作りの麹で極低温発酵させる伝統的製法により、繊細で上品な味わいを生み出しています。 純米大吟醸は山田錦100%使用で、華やかでフルーティな香りと、なめらかで優しい口当たりが特徴です。 淡白な魚料理や繊細な和食との相性が良く、食中酒として楽しめる設計になっています。 また、ワイン酵母を使用した「ライスワイン」シリーズなど、革新的な取り組みも行っています。
来楽
らいらく EC「来楽」は孔子の論語「朋あり 遠方より来たる また楽しからずや」に由来する銘柄名です。 「来楽」は縁起の良い左右対称文字で、裏からでも表からも同じように見えるため、「裏表がない」という意味も込められています。 白身魚を食べるときに邪魔しない程度の華やかな香りと、魚介類の味わいを引き立てるような旨味が特徴で、明石の海の幸との相性を重視した設計です。 日常の定番酒として人気の「来楽 純米吟醸」は、酸味と甘味のバランスが良く、淡白な魚料理などとのペアリングに適しています。 花の酵母を使った「花酵母」シリーズもあり、アベリアの花酵母を使った「アベリア 純米生原酒」は、洋梨やメロンのような華やかな香りが特徴です。 伝統的な手造りと革新的な酵母の組み合わせにより、多様な味わいを提案する銘柄です。
県農 花てがみ
はなてがみ「花てがみ」は兵庫県立農業高校生物工学科の生徒が採取したサルビア花酵母を使用した、産学連携の銘柄です。 生徒たちが酒造りの最初から最後まで関わり、地域の教育機関と酒蔵が協力して生み出された日本酒です。 花酵母ならではの華やかで優しい香りと、フルーティな味わいが特徴で、若い世代にも親しみやすい酒質を実現しています。 地域の未来を担う若者と共に造る酒として、地域コミュニティとのつながりを象徴する銘柄です。
金鵄盛典
きんしせいてん「金鵄盛典」は岡田本家の代表銘柄「盛典」に「金鵄」を冠した銘柄で、特に品質にこだわった特別純米酒です。 稲美町の契約農家が栽培した五百万石を使用し、加古川の地下伏流水で仕込まれています。 米の旨味を大切にしながらも、すっきりとした飲み口を実現し、食事に寄り添う食中酒としての役割を重視しています。 手造り少量生産ならではの丁寧な造りが反映された、岡田本家の技術と理念が凝縮された銘柄です。
播磨王
はりまおう木戸酒造が醸していた銘柄で、播磨地域の誇りを表現した銘柄名です。 「播磨王」という力強い名称には、播磨の酒として地域を代表する自負が込められていました。 播磨地域の酒造りの伝統を継承する銘柄の一つでした。
倭小槌
やまとこつち井澤本家の代表銘柄で、自家栽培の山田錦を使用した手造りの日本酒でした。 こくがあって芳醇ながら、すっきりとした後味が特徴で、全国新酒鑑評会で6年連続金賞を受賞するなど、高い技術力を示していました。 元日本代表サッカー選手の中田英寿氏が愛飲していたことでも知られ、品質の高さが広く認められていました。
まごころ
まごころ「倭小槌 純米無濾過生原酒 まごころ」として展開されていた銘柄です。 精米歩合60%を、アルコール度17度で、原料米には五百万石が使用されていました。 「まごころ」という銘柄名に、蔵元の酒造りに対する真摯な姿勢が表現されていました。 無濾過生原酒として、米本来の旨味を大切にした味わいが特徴でした。
愛美人
あいびじん地名「稲美」と「美人」を組み合わせた銘柄名で、地域への愛着を表現しています。 稲美町産の酒米を使用し、地元の風土を反映した酒造りを行っています。 米どころである稲美町の特性を活かし、米の旨味を大切にした味わいが特徴です。
播州錦
ばんしゅうにしき播磨地域を代表する銘柄名で、一般的には紙パック入りの普通酒として流通していますが、稲美町産山田錦100%使用、精米歩合60%の特別純米酒も製造しています。 地域名「播州」を冠することで、播磨の酒としてのアイデンティティを明確にしています。 キング醸造の技術力を活かし、安定した品質と手頃な価格を両立させた、日常の食卓に寄り添う酒です。
杜氏の蔵
とうじのくら EC「日の出 純米酒 杜氏の蔵」「日の出 佳撰 杜氏の蔵」として2000ml商品が展開されています。 杜氏の技術と蔵の伝統を銘柄名に掲げ、本格的な酒造りをアピールする製品です。 キング醸造の社員杜氏制による安定した品質管理と、伝統的な酒造技術の融合を表現しています。
貴娘
きむすめ服部酒造が醸していた銘柄で、「貴い娘」という優雅な銘柄名を持っていました。 小野市の酒造りの伝統を継承する銘柄の一つで、播磨地域の風土を反映した酒造りが行われていました。
極楽とんぼ
ごくらくとんぼ田中酒造が醸していた銘柄で、のどかで自由な雰囲気を表現した個性的な銘柄名です。 「極楽とんぼ」という名称は、日本酒業界では珍しいユニークな命名で、親しみやすさを感じさせます。 小野市の酒造りの伝統を継承していた銘柄の一つでした。
菊日本
きくにほん4代目当主が菊栽培の名人であったことに由来する伝統銘柄です。 昨今のトレンドである淡麗辛口とは正反対の、どっしりとした旨口の伝統的な日本酒を貫いています。 米の旨味を前面に出した芳醇な味わいで、濃い味付けの料理や鍋料理などにも負けない力強さが特徴です。 全国新酒鑑評会での連続金賞受賞が示すように、伝統的な製法を守りながらも高い技術力で品質を維持しています。 純米酒は720mlで1,320円、純米大吟醸は720mlで3,520円と、品質に対してリーズナブルな価格設定です。