富山酒造組合は富山県の酒造業界を統括する組織として、県内の蔵元の発展と日本酒文化の振興を支えています。
富山県は立山連峰をはじめとする標高3,000メートル級の山々に囲まれ、世界トップレベルの降雪量を誇る地域で、この豊富な雪解け水が富山の酒造りを支える名水を生み出しています。
全国最多となる8か所が名水百選に選出されており、急流河川が酸素を豊富に取り込み、花崗岩質の扇状地がミネラル豊富な水質を保つ、日本屈指の名水の宝庫です。
県内では五百万石や山田錦などの酒造好適米の使用割合が80%を超え、さらに独自開発した雄山錦や富の香など地域固有の酒米も栽培されています。
富山の日本酒は淡麗辛口が主流で、すっきりとした飲み口の後から甘みが口の中で広がる特徴を持ち、地域の豊かな食文化を引き立てる食中酒として親しまれています。
組合加盟蔵が協力して醸す「富山ブレンド」は、県内蔵元の団結と日本酒への情熱を象徴するプロジェクトです。