和歌山県の日本酒銘柄一覧
勇魚
いさな太平洋
たいへいよう太平洋は尾崎酒造が醸す銘柄で、新宮市の立地を象徴する日本酒です。 新宮市は熊野川が太平洋に注ぐ河口に位置し、山と海が出会う独特の風土を持っています。本州最南端の蔵元として、太平洋に面した立地を活かし、海をテーマにした銘柄として醸されています。 熊野の豊かな自然と太平洋の恵みを背景に、紀州の風土を活かした酒造りが特徴です。海の幸との相性を意識した味わい設計がなされています。
廣川
ひろかわ錦郷
きんきょう雑賀孫市
さいかまごいち雑賀孫市は九重雑賀が醸す銘柄で、戦国時代の鉄砲衆・雑賀党の頭領である雑賀孫市にちなんで命名された日本酒です。 雑賀孫市は紀州を拠点とした鉄砲衆の頭領で、織田信長との石山合戦で活躍した歴史的人物です。その武勇と戦略は紀州の誇りとして語り継がれており、この銘柄名には紀州の歴史と武人文化への敬意が込められています。 紀の川市桃山町の豊かな水源を活かした酒造りにより、紀州の風土を表現した地酒として親しまれています。
雑賀
さいか雑賀は九重雑賀が醸す銘柄で、戦国時代の鉄砲衆・雑賀党の名を冠した日本酒です。 雑賀党は紀州を拠点とした鉄砲衆の集団で、その武勇と技術は戦国時代に広く知られていました。この銘柄名には、紀州の歴史と武人文化への誇りが込められています。
鉄砲隊
てっぽうたい伐折羅大将
ばざらたいしょう亀の歩み
かめのあゆみ車坂
くるまざか EC車坂は吉村秀雄商店が醸す銘柄で、能登流山廃仕込みの伝統を活かした日本酒です。 山廃仕込みは酒母造りの伝統的な手法で、乳酸菌や酵母の自然な働きを活かし、深いコクと複雑な酸味、力強い旨味を生み出します。能登流の技術を受け継ぎ、紀州の風土と融合させた独特の酒質が特徴です。 口に含むと米の旨味がしっかりと広がり、山廃仕込み特有の複雑な酸味が全体を引き締めます。深いコクと力強さを持ちながら、後味はキレが良く、食中酒として真価を発揮します。 特に燗酒にすると、米の旨味と酸が調和し、濃厚でありながらキレの良い味わいが楽しめます。濃い味付けの料理や脂ののった魚との相性が抜群で、幅広い和食との組み合わせで深みを増します。 紀州の風土と能登流山廃仕込みの伝統が融合した、個性的な銘柄として愛されています。
日本城
にほんじょう EC日本城は吉村秀雄商店の代表銘柄で、蔵元の屋号にちなんで命名され、能登流山廃仕込みの伝統を体現した日本酒です。 能登流山廃仕込みという独特の技法を用い、乳酸菌や酵母の自然な働きを活かした酒造りにより、深いコクと複雑な酸味、力強い旨味を持つ独特の酒質が生まれます。 口に含むとしっかりとした米の旨味が広がり、山廃仕込み特有の複雑な酸味と深いコクが感じられます。力強さと繊細さが同居する、奥深い味わいが特徴です。 燗酒にすることで真価を発揮し、温めることで米の旨味と酸が調和し、濃厚でありながらキレの良い味わいが楽しめます。濃い味付けの料理や脂ののった魚との相性が抜群です。 能登流山廃仕込みの伝統と紀州の風土が融合した、吉村秀雄商店の酒造りの理念を体現する銘柄です。
般若湯
こうやさんはんにゃとう般若湯は初桜酒造が醸す代表銘柄で、世界遺産・高野山の伝統を受け継ぐ日本酒です。 高野山では古くから酒を「般若湯」と呼んできました。仏教では本来飲酒が戒められていますが、高野山では体を温める薬として酒を般若湯と呼び、僧侶たちも密かに嗜んできた歴史があります。この伝統的な呼称を銘柄名に採用し、高野山の名物酒として確立されています。 初桜酒造は高野山に最も近い蔵元として、参詣者や僧侶たちに親しまれてきました。高野山系の清冽な伏流水を仕込み水として使用し、霊峰高野山の麓という冷涼な気候と豊かな水源に恵まれた環境で醸されています。 口に含むと穏やかな香りと米の旨味が広がり、高野山の清らかな水が育んだすっきりとした味わいが特徴です。後味はキレが良く、精進料理や和食全般との相性が良好です。 高野山参詣の土産としても人気が高く、宗教的な背景と歴史的なストーリーを持つユニークな銘柄として、地元だけでなく広く知られています。 「高野山聖般若湯」「高野山般若湯」など、高野山の名を冠した商品ラインナップがあり、参詣者に親しまれています。