鳥浜酒造
| 名前 | 鳥浜酒造 |
|---|---|
| ふりがな | とりはましゅぞう |
| 住所 | 福井県 三方上中郡 若狭町鳥浜59-30 |
| TEL | 0770-45-0021 |
| FAX | 0770-45-3434 |
| WEB | http://www.torihama.jp |
鳥浜酒造株式会社は大正9年(1920年)、初代小堀彦五郎を中心に50名以上の株主たちの協力のもと創業されました。米の需要開発と地元のお酒の創造を目的として設立され、福井県三方上中郡若狭町鳥浜59-30に位置しています。蔵はラムサール条約に指定された三方五湖のそばにあり、若狭湾の豊かな自然環境に恵まれた地域で酒造りを行っています。酒蔵の建物は近代の酒造建築として価値が認められ、高い煙突がシンボルの歴史的建造物として国の登録有形文化財に指定され...
鳥浜酒造株式会社は大正9年(1920年)、初代小堀彦五郎を中心に50名以上の株主たちの協力のもと創業されました。米の需要開発と地元のお酒の創造を目的として設立され、福井県三方上中郡若狭町鳥浜59-30に位置しています。蔵はラムサール条約に指定された三方五湖のそばにあり、若狭湾の豊かな自然環境に恵まれた地域で酒造りを行っています。酒蔵の建物は近代の酒造建築として価値が認められ、高い煙突がシンボルの歴史的建造物として国の登録有形文化財に指定されています。
鳥浜酒造の最大の特徴は、福井県内の蔵元としては珍しく甘口のお酒を造る蔵として知られていることです。この独特の酒質は地元の食文化に根ざしています。若狭地方では三方五湖で獲れるうなぎや鯉などの川魚を食する文化があり、川魚の臭みを消すために甘辛く濃厚な味付けをするため、それに合う甘い濃厚なお酒が造られてきました。
代表銘柄「加茂栄」は、創業者の小堀彦五郎が地元の「加茂神社」にちなみ、神様が栄え、集落が栄え、商いも栄えるようにと祈願して命名しました。大正9年の創業以来、ずっと守り続けてきたまろやかな甘口の味わいが特徴です。当初はコクのある甘口でしたが、より洗練された味わいを目指し、酵母菌と麹菌を一から選び直し、試行錯誤を続けて「キレのある甘口」にたどり着きました。
使用する酒米は福井県産「五百万石」を中心に、大吟醸には精米歩合50%まで磨いた米を使用しています。また、「若狭自慢」は酒米ではなく福井県の食米を吟醸酒と同じ規格の60%まで磨き、吟醸酵母を使用して仕込んだ純米酒という、ユニークなアプローチで造られています。「鳥浜」ブランドは蔵の甘いイメージを大事にしながら、福井県の酒米で吟醸仕込みの技術を使った、女性にも飲みやすい酒として開発されました。
若狭の豊かな自然と伝統的な食文化に寄り添いながら、キレのある甘口という独自の酒質を追求し、地元で広く親しまれています。