Sake Brands
in Niigata

林酒造場の主力銘柄で、杉の木立に滴る露をイメージした名前が付けられています。 寒造りによる伝統的な製法で醸され、精米歩合60％で素朴で芳醇な乳酸香と、やや甘くふくよかな旨味が特徴。 酸味は穏やかで後味はさらりとしており、昔ながらの地酒の味わいを守り続けています。 小規模な個人経営の蔵元が3〜4種類の少量生産で丁寧に醸す伝統の酒です。

蔵の背後にそびえる標高518メートルの八石山に因んで命名された銘柄です。 八石山は長岡市との境界に位置し、複数の名瀑を擁する豊かな自然環境を表現。 本醸造など複数のラインナップがあり、山の恵みを活かした酒造りが特徴です。

姫の井は石塚酒造が誇る代表銘柄で、新潟県柏崎市の豪雪地帯、高柳町で醸されています。 通常の三段仕込みにもう一段を加えた四段仕込みを採用し、四段目にはもち米を使用することで、他の酒には無い独特の甘みとコクが生まれます。 この伝統的な製法により、芳醇でまろやかな味わいに仕上がり、「濃厚辛口」という独自のスタイルを確立しています。 地元柏崎では早春の「春告げ酒」として親しまれており、四段仕込みによる深い味わいとキレの良さが特徴です。 冷やして良し、燗して良しの懐の深い味わいで、地元の海の幸や山の幸との相性が抜群です。

かめぐち酒は石塚酒造の創業時から造り続けられている伝統の銘柄で、その名は酒を受ける「かめぐち」に由来しています。 もち米を用いた四段仕込みという独特の製法で醸され、他の日本酒にはない甘みとコクが特徴です。 四段仕込みにより生まれるさわやかな甘みと芳醇な旨味が調和し、濃厚ながらキレの良い味わいを実現しています。 豪雪地帯の厳しい自然環境が育む清冽な水と、厳選された酒米により、力強くも繊細な味わいが生まれます。 濃厚な味わいながら後味はすっきりとしており、郷土料理や鍋料理との相性が良好です。

緑川は魚沼市青島に蔵を構える緑川酒造の代表銘柄で、魚沼の豊かな自然と雪国の厳しい気候が育む繊細な味わいが特徴です。 仕込み水には地下50メートルから汲み上げた魚沼丘陵の伏流水（軟水）を使用し、柔らかく優しい口当たりを実現しています。 使用する酒米は全て新潟県産米にこだわり、特に「北陸12号」という希少な酒米を使用しています。 この北陸12号は全国でも緑川酒造を含めわずか2蔵のみが扱う貴重な品種で、控えめな味わいで軽やかな飲み口、熟成させても重くならないという特性を持ちます。 繊細で淡麗でありながら、米本来のふくらみと旨味をバランス良く感じられる酒質で、ほのかな香りと味わいの奥行きが魅力です。

越後ゆきくらは玉川酒造が誇る雪中貯蔵大吟醸原酒で、豪雪地帯・魚沼の自然を活かした独自の熟成方法が特徴です。 新潟県産山田錦を35%まで磨き上げた大吟醸原酒を、雪で覆われた貯蔵施設「雪室」で熟成させることで、まろやかで深みのある味わいが生まれます。 雪室内の温度は約2℃、湿度90%に保たれ、電気的な振動が一切ない静寂な環境で酒が眠ります。 全国新酒鑑評会で金賞を受賞するなど、品質の高さが広く認められています。 フルーティーな吟醸香と上品な甘み、雪中貯蔵によるまろやかな口当たりが調和した、雪国ならではのテロワールを表現した大吟醸です。

目黒五郎助は玉川酒造の創業者、目黒五郎助の名を冠した純米大吟醸で、蔵元の歴史と伝統への敬意が込められた銘柄です。 目黒家六代目当主・目黒五郎助が酒造権を購入して創業した玉川酒造の原点を表す名前であり、蔵の最高峰に位置する酒です。 厳選された酒米を高精白し、魚沼の清らかな雪解け水で丁寧に醸されます。 繊細な吟醸香と米の旨味が調和し、上品でバランスの取れた味わいが特徴です。 Kura Master 2024ではプラチナ賞を受賞し、国際的にも高い評価を得ています。

越後武士は玉川酒造が手掛けるアルコール度数46度という高度数の日本酒で、「凍らない酒」として注目を集めた画期的な製品です。 通常の日本酒の約3倍のアルコール度数を持ちながらも、飲みやすさを追求した独特の味わいが特徴です。 高度数ながら荒々しさを感じさせない洗練された味わいで、ロックや水割り、カクテルベースとしても楽しめます。 魚沼の清らかな水と厳選された酒米から生まれる、新しいスタイルの日本酒として、従来の日本酒の概念を覆す存在です。 International Wine Challenge 2024では本醸造部門でRegional Trophyを受賞するなど、国際的にも評価されています。

玉風味は玉川酒造の本醸造酒で、銘柄名の「玉風味」は一筆書きの円を描いた書道作品が特徴的なラベルデザインで知られています。 この円は「まるい風味」「調和」「人の輪」を表現しており、酒の味わいと蔵の理念を象徴しています。 本醸造「魚沼 玉風味」はInternational Wine Challenge 2024でRegional Trophyを受賞し、国際的な品評会でも高く評価されています。 魚沼産の酒米と地元の水を使用し、バランスの取れた味わいと飲み飽きしない親しみやすさが特徴です。 まろやかな旨味と程よいキレを併せ持ち、食中酒として魚沼の郷土料理や家庭料理との相性が抜群です。

越の寒中梅は新潟銘醸が誇る代表銘柄の一つで、寒中に咲く梅の凛とした美しさと力強さを表現した日本酒です。 小千谷市で醸され、地元の米と水を活かした酒造りを行っています。 淡麗辛口の新潟らしいスタイルを基調としながら、適度な旨味とキレの良さを併せ持ち、食事に寄り添う酒質です。 地元小千谷をはじめ新潟県内で広く親しまれており、日常酒から贈答用まで幅広いラインナップを展開しています。 冷やでも燗でも楽しめる懐の深さがあり、季節や料理に応じて様々な飲み方ができます。

長者盛は新潟銘醸の主力銘柄の一つで、「長者」という縁起の良い名前に「盛」という繁栄を意味する字を組み合わせた、祝福と豊かさを表現する日本酒です。 地元小千谷の米と水を使用し、新潟らしい淡麗辛口をベースとしながらも、適度な旨味とふくらみを持たせた飲みやすい酒質です。 純米吟醸から普通酒まで幅広い商品展開を行い、様々なシーンに対応できる銘柄として地元で高い支持を得ています。 食中酒としてのバランスが良く、新潟の郷土料理や家庭料理との相性が抜群です。 長者という縁起の良い名前から、お祝い事や贈答品としても選ばれることが多く、地域に根ざした銘柄として親しまれています。

越後の長者は新潟銘醸が展開する銘柄の一つで、越後（新潟）の豊かさと繁栄を象徴する名前です。 新潟県産の酒米を使用し、小千谷の清らかな水で仕込まれます。 淡麗ながらも旨味がしっかりと感じられる酒質で、食事との相性を重視した設計になっています。 地元小千谷や新潟県内で流通する地域密着型の銘柄として、普段使いの良酒という位置づけで親しまれています。 冷やでも燗でも美味しく飲める汎用性の高さがあり、季節や料理に合わせて様々な楽しみ方ができます。

冬将軍は新潟銘醸が冬季限定で展開する季節商品で、厳しい冬の訪れを告げる気象現象「冬将軍」をイメージした銘柄です。 新潟県産の新米を仕込み始め、冬季に出荷される季節限定品です。 にごり酒はフレッシュなメロンのような香りと、濃厚で甘く滑らかな口当たりが特徴で、冬の寒い時期に楽しむ季節酒として人気があります。 活性にごりタイプもあり、炭酸ガスを含んだフレッシュで爽やかな飲み口が若い世代にも支持されています。 冬限定という季節感と、にごり酒特有の濃醇な味わいが魅力で、鍋料理やクリームシチューなどとの相性が良好です。

鄙の雪蔵は高の井酒造が展開する銘柄の一つで、雪国の風情と伝統を感じさせる名前です。 「鄙」は田舎や辺境を意味し、小千谷の山間部の素朴で美しい風景を表現しています。 高の井酒造は雪中貯蔵発祥の蔵として知られ、雪を活用した熟成技術に長けています。 鄙の雪蔵もその技術を活かし、雪国ならではの清冽な味わいと、熟成による丸みを併せ持つ日本酒です。 淡麗ながらも旨味がしっかりと感じられ、食中酒として優れたバランスを持っています。

伊乎乃は高の井酒造が1987年に日本で初めて雪中貯蔵に挑戦した際に誕生した記念すべき銘柄です。 「伊乎乃」という名前は、魚沼地方の古称である「伊乎乃国」に由来し、米どころとして名高いこの地域への敬意が込められています。 雪中貯蔵の先駆けとして開発されたこの銘柄は、雪室での熟成により独特のまろやかさと深みを獲得しています。 大吟醸原酒をベースとした商品が代表的で、華やかな吟醸香と雪中貯蔵による円熟した味わいが調和しています。 高の井酒造の革新的な技術と伝統への敬意が融合した銘柄として、雪国の日本酒文化に新しいページを加えました。

たかの井は高の井酒造の屋号をそのまま銘柄名とした代表的な日本酒で、蔵元の伝統と誇りが込められています。 清酒から純米吟醸まで幅広いラインナップを展開し、日常酒として親しまれる価格帯でありながら、品質へのこだわりが随所に感じられます。 新潟らしい淡麗辛口をベースとしながら、適度な旨味とバランスの良さが魅力です。 高の井酒造の基本理念である「雪中貯蔵」の技術を一部の商品に活用し、まろやかで優しい味わいを実現しています。 冷やでも燗でも楽しめる懐の深さがあり、様々な料理との相性が良好です。

田友は高の井酒造が展開する銘柄の一つで、「田んぼの友」という意味が込められた名前です。 米どころ小千谷の豊かな田園風景と、酒造りに欠かせない米への感謝の気持ちが表現されています。 純米吟醸や特別純米など、比較的上位グレードの商品展開が中心で、米の旨味を丁寧に引き出した酒質が特徴です。 地元産の酒米を使用し、小千谷の清らかな水で仕込まれます。 淡麗ながらも米本来の豊かな味わいが感じられ、食中酒として優れたバランスを持っています。

越の初梅は高の井酒造の代表銘柄の一つで、春の訪れを告げる初梅の清楚な美しさを表現した日本酒です。 蔵の公式サイトのドメイン名にもなっており（hatsuume.co.jp）、蔵元を代表する重要な銘柄です。 雪中貯蔵技術を活用した商品が特徴的で、雪中貯蔵純米吟醸、雪中貯蔵純米大吟醸などのラインナップがあります。 雪室で熟成させることで、まろやかで優しい味わいが生まれ、角の取れた上品な酒質に仕上がります。 高の井酒造が日本で初めて雪中貯蔵に挑戦して以来、この技術を代表銘柄である越の初梅にも応用し、雪国ならではの個性的な日本酒を生み出しています。

松乃井は十日町市に蔵を構える松乃井酒造場の代表銘柄で、創業者・古澤英保が分家独立して創業した際からの歴史ある名前です。 松と井戸に恵まれた土地という意味が込められており、蔵の立地と水源への感謝が表現されています。 十日町の豊かな自然と豪雪地帯ならではの清らかな雪解け水を活かした酒造りが特徴です。 清酒から純米大吟醸まで幅広いラインナップを展開し、日常酒から贈答用まで様々なシーンに対応しています。 新潟らしい淡麗辛口をベースとしながら、適度な旨味とバランスの良さが魅力で、へぎそばをはじめとする十日町の郷土料理との相性が抜群です。

凌駕は松乃井酒造場が展開する上位グレードの銘柄で、「凌ぎ駆ける」という名前が示すように、従来の枠を超えた挑戦的な酒造りを表現しています。 純米大吟醸クラスの高品質な商品として位置づけられています。 厳選された酒米を高精白し、十日町の清らかな雪解け水で丁寧に醸されます。 華やかな吟醸香と洗練された味わいが特徴で、松乃井酒造場の技術力の高さを示す銘柄です。 限定流通や季節限定商品として展開されることが多く、日本酒愛好家から注目される存在です。