銘柄一覧
笹緑
ささみどり笹緑は、安政2年(1855年)創業の矢川酒造が醸す代表銘柄です。蔵の裏山に生い茂る緑の笹にちなんで命名され、「笹」が酒を意味する言葉でもあることから、二重の意味を持つ銘柄名となっています。 吉野川左岸の白地地区という、四国の十字路として栄えた歴史ある土地で造られています。吉野川の清らかな水を使用し、地域の米を使った伝統的な酒造りが行われています。 かつて製造していた「豊正宗」をやめ、現在は「笹緑」一本に絞ることで、より品質にこだわった酒造りを実践しています。小規模な蔵ならではの丁寧な手作業と、地域に根ざした酒造りが特徴です。 広域流通を行わず、主に地元の消費者に向けた販売を行っているため、訪れた人だけが味わえる希少な地酒となっています。吉野川の恵みと、白地の歴史が育んだ銘柄です。
鳴門鯛
なるとたい EC鳴門鯛は、文化元年(1804年)創業の本家松浦酒造場が醸する代表銘柄で、明治19年(1886年)に命名された歴史ある銘柄です。 銘柄名の由来は、潮の流れが激しい鳴門海峡で生きる鯛は肉質が締まり脂が乗って美味とされることから、「魚族の王、鯛の如く端麗優雅であるように」という願いを込めて、当時の県令・酒井明氏と五代目松浦九平により名付けられました。 原材料に含まれる米はすべて国産、米麹はすべて国産米を使用し、品質へのこだわりを貫いています。純米大吟醸、大吟醸、純米酒など幅広い製品ラインナップがあり、それぞれの製法で丁寧に醸されています。 鳴門の自然と歴史、そして200年以上の伝統が育んだ鳴門鯛は、国内だけでなく海外14カ国にも輸出されており、徳島の日本酒を世界に発信する代表的な銘柄となっています。 有形文化財に登録された歴史ある蔵で造られる鳴門鯛は、伝統と革新を融合させながら、端麗優雅な味わいを追求し続けています。
入鶴
いりづる入鶴は、近清酒造が醸す代表銘柄です。「日本一小さな蔵元」を標榜する蔵が、小規模ながらも品質にこだわって造る日本酒です。 辛口でありながらボリューム感とふくよかさを持ち、ほのかな甘み、適度なボディ感、辛さが特徴です。控えめな果実香を持ち、バランスの取れた味わいに仕上げられています。 大吟醸から本醸造まで幅広い製品ラインナップがあり、それぞれリーズナブルな価格で提供されています。小規模な蔵ならではの丁寧な酒造りと、飲み手に寄り添った価格設定が特徴です。 地域に根ざし、地元の人々に愛される銘柄として、阿南市の酒造文化を支えています。
旭牡丹
あさひぼたん旭牡丹は、近藤松太郎商店が醸す日本酒です。「旭」は朝日のように輝かしく、「牡丹」は花の王として華やかで気品があることから、縁起の良い名前として命名されました。 徳島市国府町という自然豊かな環境で、良質な水と米を使用して醸されています。地域に根ざした伝統的な酒造りを続け、地元の人々に親しまれています。 華やかで縁起の良い名前にふさわしい、飲みやすく親しみやすい味わいの銘柄です。
齢の友
よわいのとも齢の友は、阿川酒造が醸していた日本酒です。「齢(よわい)」は年齢や寿命を意味し、「友」と組み合わせることで、長く付き合える酒、人生の友となる酒という願いが込められた名前です。 つるぎ町貞光という、うだつの町並みが残る歴史ある地域で造られていました。吉野川やその支流の清らかな水を使用し、地域の米を使った伝統的な酒造りが行われていました。 長寿と親しみを込めた縁起の良い名前は、地域の人々に親しまれていました。
可楽智
からくち可楽智は、明治40年(1907年)創業の可楽智酒造が醸す代表銘柄です。「からくち」という名前が示す通り、辛口の酒を追求した銘柄です。 徳島県三好郡東みよし町という吉野川流域の良質な水と米に恵まれた環境で造られています。118年の歴史の中で、辛口の酒造りにこだわり続けてきました。 辛口好きの日本酒愛好家に支持され、食中酒として料理を引き立てる味わいが特徴です。地域に根ざし、長い歴史を持つ銘柄として親しまれています。
芳水
ほうすい芳水は、大正2年(1913年)創業の芳水酒造の代表銘柄です。大正5年、郷土の先人たちが吉野川を「芳乃川」「芳水」と漢詩に詠んだことにちなんで命名されました。 吉野川からの伏流水を蔵の敷地内の井戸から汲み上げて使用し、芳香美味な酒を醸し続けています。全国新酒鑑評会で何度も入賞し、金賞も受賞している実績があります。 平成15年(2003年)には『山峡の美禄 芳水純米大吟醸』が皇太子時代の現天皇陛下に献上されるという栄誉に浴しました。この献上酒の実績は、芳水の品質の高さを示すものです。 吉野川という四国を代表する河川の恵みを受けて造られる芳水は、芳香と美味を兼ね備えた、徳島を代表する銘柄の一つです。
高柿木
たかがき高柿木は、芳水酒造が造る日本酒の銘柄の一つです。「芳水 高柿木(たかがき)純米中取り無ろ過生原酒」として販売されています。 中取りとは、醪(もろみ)を搾る際に、最初の「荒走り」と最後の「責め」の間に出る中間部分のことで、最も品質が良いとされる部分です。無濾過生原酒として、酒本来の味わいを損なわない製法で造られています。 吉野川の伏流水を使用し、芳水酒造の技術と伝統が凝縮された銘柄です。純米酒ならではの米の旨味と、無濾過生原酒の力強い味わいが特徴です。
楽心
らくしん楽心は、明治5年創業の池田酒造が高松市で製造していた主力銘柄でした。 地域に愛される酒造りを続けてきましたが、2005年の蔵の廃業により製造終了しました。 池田酒造の酒造りの伝統と技術は、4代目蔵元の池田吉徳氏により小豆島酒造(森國酒造)へと継承され、新たな形で香川県の酒造りの歴史に刻まれています。
国重
くにしげ EC国重は、綾菊酒造の名誉杜氏である国重弘明氏に由来する銘柄です。 国重弘明氏は広島県東広島市安芸津町(酒造りの町・杜氏の里)出身で、賀茂鶴酒造で9年間の修行を積んだ後、1970年に33歳で綾菊酒造の杜氏に就任しました。 現代の名工受賞、黄綬褒章受章、全国新酒鑑評会金賞通算20回受賞という輝かしい実績を持つ名杜氏です。 国重氏は扱いに難しさがある香川県産酒米「オオセト」での酒造りの手法を確立し、長年の研究を重ねてオオセトの特性を最大限に引き出す技術を築き上げました。 オオセトを使用した国重は、まろやかな芳香とすっきりとしたキレのある酒質が特徴で、食事に合わせやすく飲み飽きしない味わいです。 名杜氏の名を冠した銘柄として、香川県産米への深い愛情と卓越した技術が結実した、綾菊酒造を代表する銘柄の一つです。
綾菊
あやきく綾菊は、寛政2年(1790年)創業の綾菊酒造を代表する伝統的な銘柄です。 銘柄名は蔵元名でもあり、綾川という地域性を表しています。 阿讃山脈から流れる綾川の伏流水と、香川県産米「オオセト」を使用し、地元の恵みを最大限に活かした酒造りを実践しています。 綾川の軟水の伏流水は鉄分が少なく酒造りに最適で、オオセトはまろやかな芳香とすっきりとしたキレのある酒質を生み出します。 国重弘明名誉杜氏と現杜氏の宮家秀一氏が、讃岐の豊かな風土と文化を携えた伝統と技術を継承し、地元に根ざした酒造りを続けています。 さぬきオリーブ酵母を使用した製品も展開し、伝統的な酒造りに新しい要素を加えた革新的な挑戦も行っています。 235年以上の歴史を持つ綾菊酒造の看板銘柄として、香川県を代表する地酒の一つです。
リセノワール
りせのわーるリセノワールは、勇心酒造が製造する「Rice Noir」(米の黒)を意味する革新的な日本酒です。 綾川町宇多津町産の古代米と香川県産米を使用し、綾川の地下伏流水で仕込まれています。 最大の特徴は、古代米に含まれるアントシアニン(ポリフェノールの一種)による鮮やかなピンク色で、視覚的にも楽しめる個性的な日本酒です。 アルコール度数7.5%と低めに設定され、フルーティーで爽やかな味わいと深い旨味が調和し、日本酒初心者や女性にも親しみやすい味わい設計となっています。 古代米の持つ抗酸化成分と、伝統的な発酵技術を融合させた、健康志向と美味しさを両立させた製品です。 勇心酒造が培ってきた米の発酵技術と、古代米という特別な素材の組み合わせにより、従来の日本酒の概念を超えた新しい価値を創造した、革新的な銘柄です。
勇心
ゆうしん勇心は、安政元年(1854年)創業の勇心酒造が製造する、蔵元名を冠した伝統的な日本酒銘柄です。 減農薬米を使用し、綾川の地下伏流水で仕込むという、環境と健康に配慮した酒造りを実践しています。 勇心酒造は伝統的な発酵技術と現代のバイオテクノロジーを融合させた「ジャパン・バイオ」技術を開発した蔵元であり、その技術的基盤は伝統的な日本酒造りにあります。 減農薬米の使用は、米本来の味わいを大切にしながら、環境負荷を軽減するという現代的な価値観を反映しています。 綾川の清らかな地下伏流水との組み合わせにより、安全性と美味しさを両立させた酒質を実現しています。 道の駅「滝宮」などの地元で販売され、地域に根ざした酒造りを続ける勇心酒造の姿勢を体現する銘柄です。 伝統的な酒造りの技術を守りながら、環境と健康への配慮という現代的な価値を取り入れた、勇心酒造らしい銘柄です。
国粋
こくすい国粋は、岡田酒造が製造する主力銘柄で、「国民酒である日本酒は米の粋であり、粋は酔に通じる」という理念から命名されました。 日本酒を国の粋(エッセンス)と捉え、その本質を表現しようという強い思いが込められています。 最大の特徴は、地下70メートルから汲み上げる良質な天然水を仕込み水として使用していることで、1959年から完全地下水仕込みを先駆的に実施しています。 深層地下水は不純物が少なく安定した水質を保っており、酒造りに理想的な環境を提供します。 芳醇甘口の「原酒にごり酒」は製造特許を取得した独自製品で、濃厚な旨味とコクが特徴です。 中口の生酒「げんなま」は、フレッシュな味わいと程よい甘みのバランスが良く、幅広い食事に合わせやすい酒質です。 完全地下水仕込みという先駆的な取り組みと、原酒にごり酒という独自製品により、香川県の地酒として独自の地位を築いています。 日本酒の本質を追求し、深層地下水の純粋さと醸造技術の革新性を融合させた、岡田酒造を代表する銘柄です。
讃岐路
さぬきじ讃岐路は、岡田酒造が製造する「讃岐の道」を意味する銘柄で、香川県(旧讃岐国)の地域性と酒造りの道を表現しています。 地下70メートルから汲み上げる良質な天然水を仕込み水として使用し、完全地下水仕込みによる純粋な味わいが特徴です。 銘柄名には、讃岐の風土と文化を酒に込めて表現し、讃岐の地酒としての道を歩み続けるという蔵元の思いが込められています。 讃岐という地域名を冠することで、地元への愛着と誇りを表現し、地域に根ざした酒造りを実践する岡田酒造の姿勢を体現しています。 岡田酒造の深層地下水による純粋な仕込み水と、讃岐の米を組み合わせた、地域性を大切にする銘柄です。
ふふふ。
ふふふふふふ。は、小豆島酒造が製造する吟醸酒で、笑い声「ふふふ」を表現したユニークで親しみやすい銘柄名が特徴です。 広島県産千本錦を55%まで精米し、星ヶ城山の清冽な湧き水で仕込まれています。 フルーティーな香りと滑らかな味わい、米の旨味がしっかりと感じられる酒質で、飲む人を笑顔にする楽しい日本酒です。 小豆島という島の環境で醸される島仕込みの日本酒として、全量無濾過で色と旨味を活かした製法により、個性的な味わいを実現しています。 遊び心のある銘柄名と、本格的な酒質の組み合わせにより、日本酒の楽しさを伝える小豆島酒造らしい一本です。
森
もり森は、小豆島酒造(森國酒造)の社名「森」を冠した銘柄で、小豆島の豊かな自然を表現しています。 星ヶ城山の清冽な湧き水と瀬戸内沿岸域の良質な酒米を使用し、島仕込みの特徴を活かした酒造りを実践しています。 全量無濾過で色と旨味を活かした製法により、複雑で奥深い味わいを実現。 小豆島の豊かな森の恵みと、島という独特の環境が育む日本酒の個性を表現した銘柄です。 森という自然を感じさせる銘柄名と、島の自然環境を活かした酒造りが調和し、小豆島酒造の理念を体現しています。
島
しま EC島は、小豆島酒造が製造する、「島」という直接的な銘柄名で小豆島の個性を表現した日本酒です。 小豆島という島の環境、星ヶ城山の湧き水、島の米を使った島仕込みという、全国的にも珍しい酒造りの特徴を最も直接的に表現しています。 全量無濾過で色と旨味を活かした製法により、島という独特の環境が生み出す個性的な味わいを実現しています。 瀬戸内海に浮かぶ小豆島という地理的特性、海と山に囲まれた豊かな自然環境、島ならではの気候条件が酒造りに影響し、独特の酒質を生み出します。 シンプルで力強い「島」という銘柄名は、小豆島という場所の個性と、島仕込みという酒造りの誇りを表現した、小豆島酒造を象徴する銘柄です。
磯松
いそまつ磯松は、小豆島酒造が継承する伝統的な銘柄で、明治5年創業の池田酒造時代から続く歴史ある名前です。 「磯の松」を意味する銘柄名は、海辺の松、小豆島の海岸の風景を表現しており、瀬戸内海に浮かぶ小豆島の地理的特性を象徴しています。 池田酒造が廃業後、小豆島で新たに開いた小豆島酒造が、この伝統的な銘柄名を継承し、新天地で酒造りの歴史をつないでいます。 星ヶ城山の清冽な湧き水を使用し、島仕込みという新しい環境で、伝統的な銘柄が新たな個性を獲得しています。 長い歴史を持つ銘柄名と、島という新しい環境の融合により、伝統の継承と革新の両面を表現する、歴史的意義のある銘柄です。
酒翁
しゅおう酒翁は、小豆島酒造が継承する「酒の翁(老人)」を意味する銘柄で、酒を愛する年配の愛好家、あるいは酒造りの大家を表現しています。 池田酒造時代から続く伝統的な銘柄名で、風格と歴史の重みを感じさせる名前です。 小豆島酒造が池田酒造の伝統を継承し、新天地・小豆島で酒造りを再開する際に、この格式ある銘柄名も引き継ぎました。 星ヶ城山の清冽な湧き水と島仕込みという新しい環境で、伝統的な銘柄が新たな個性を獲得しています。 「翁」という言葉が持つ風格と経験の深さを銘柄名に込め、長い歴史と伝統を尊重しながら、新しい挑戦を続ける小豆島酒造の姿勢を表現する銘柄です。