寿々乃井酒造店は文化八年に創業したと伝わる、二百年余の歴史を誇る天栄村の酒蔵です。
江戸時代には江戸や越後などに通じる道として栄えた白河街道近くに蔵を構え、古くから地域の酒文化を支えてきました。
仕込み水には蔵の裏山の雑木林から湧き出る清冽な水を使用し、天栄村の恵まれた自然環境を活かした酒造りを大切にしています。
酒米には「亀ノ尾」「チヨニシキ」「五百万石」を使用し、特に人気の「寿月」シリーズには杜氏の永山勇雄氏が自ら育てる酒造好適米「亀ノ尾」を使用するこだわりを持っています。
代表銘柄の「寿月」シリーズはふくらみのある淡麗な飲み口が特徴で、ワインの専門誌でも紹介されるなど幅広い評価を受けています。
また「寿々乃井」は「寿」が重なる縁起の良い名前として、祝宴などで使われる銘柄として親しまれています。
全国新酒鑑評会で金賞を獲得するなど高い評価を受け、地域の自然と蔵人の技術が融合した酒造りを続けています。